以前、岡山県笠岡市にある笠岡諸島の島巡りに行ったときに立ち寄れなかった真鍋島へ、改めて行ってみることにしました。真鍋島と言えば、一部では猫の島として有名であり、今回の目的も猫がメインとなります。なので、久しぶりに折りたたみ自転車を持たず手ぶらでの訪問です。
ちなみに、前回は4年前の秋に違う島へ訪問しました。
自宅近くの中筋バスターミナルから高速バスに乗って福山駅まで移動し、JRに乗り継いで笠岡駅へ。
船が出るまで50分ほど時間があったこともあり、前々から目を付けていた老舗の笠岡ラーメン屋へ訪問です。
笠岡駅からすぐのところにある「坂本」の笠岡ラーメン。メニューも「並600円」「大700円」しかなく、出てくるラーメンも、青ネギとメンマと細切れチャーシューしか入っていないシンプルなラーメンです。これが大変美味い!
笠岡ラーメンに満足したところで、フェリーターミナルへと移動しましょう。
笠岡港のフェリーターミナルは笠岡駅のすぐ近くにあるため、鉄道でのアクセスが便利です。
では、真鍋島への切符を購入して、フェリーへ乗りましょう。真鍋島へは普通船で1040円、高速船1790円です。これはどちらか選ぶというよりも、フェリーターミナルに到着した時点で先に出る方を選択する形になるかと思います。使用される船も航行時間もそこまで大差ありません(各駅停車か快速電車か・・・ぐらいの差)。
早朝に雨が降った連休翌週の土曜日ということで、そこまで混んでいないだろうと思いきや、座席が8割ぐらい埋まる程度には混んでいました。まあ、このフェリーは定員30名程度の小型船なので、乗客の絶対数自体は他の観光地に比べればかなり少ないとは思いますが。
しかも、途中に立ち寄る高島、白石島、北木島でもコンスタントに降りていき、真鍋島まで乗り通した乗客は10名程度といった具合です。
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1時間20分ほどの航海を経て、真鍋島・本浦港に接岸です。
さっそく港には猫が3匹待ち構えていました。さらにもう2匹ほど集まってきて、計5匹。しかもみんなフレンドリーで向こうからすり寄ってくるような猫ばかりです。
猫たちの猛攻をかいくぐり、島の西側へと進んでいくと集落が途切れて広い空き地が現れます。そこにも猫が2匹。
遠巻きで様子見した後、ささっと逃げてしまうような猫もいるので、すべての猫がフレンドリーというわけではありません。ただし8割方は、目と目が合うとこちらに向かってまっすぐ近づいてくるような猫ばかりです。
集落の中にも猫がちらほらいますが、警戒心が強い猫が多い気がします。
集落の中をさまよっていると突然、目の前には古そうな学校が現れました。これは真鍋島の小中学校で、しかも現役の校舎とのこと。
真鍋島のもうひとつの集落である岩坪の方へ徒歩で移動しようとすると、気がつけば横には併走する猫の姿が。もちろん猫には縄張りがあるようで、あるところまで移動するとピタリと足を止めて引き返していきます。
そしてまた、別の猫が併走してくれます。おもしろい。
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本浦の集落が途切れ無人地帯になると猫もいなくなり、そこから15分ほど歩くともうひとつの集落、岩坪に到達します。チャリがあれば2~3分程度で移動できそうな距離です。
こちらにもでかい茶トラが! 他にも数匹の猫がいました。
日が陰ってきて寒くなってきたので、早々と本浦港へと戻ります。
北木島が見えます。この日は気温が上がらず、風も強かったので猫には少し厳しい気候だったかもしれません。瀬戸内海にしては波も高めで、船もそこそこ揺れました。
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帰りの船が出るまで1時間ほどあったこともあり、寒空の中フェリーを待つのがつらかったので、喫茶店に避難して休憩することにしました。
INN THE CAMPというゲストハウスの中にあるモトエカフェ。なかなかおしゃれな喫茶店でした。
寒いときは甘い物とコーヒーが良いですね!
帰りの船が出るまであと15分ほど。最後に本浦港周辺を軽く見て回りましょう。
さっきもいた三毛猫と、さっき見かけなかったキジトラ白。
それでは帰りましょうか・・・帰りは高速船で一気に笠岡まで戻ります。高速船なので15分ぐらい早い!
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笠岡から電車で福山まで戻り、あとは高速バスで帰るところとなりましたが、せっかく初めて福山の中心地に来ているので福山っぽいものでも食べて帰ろうかと思い、山陽本線のガード下にある幸八という海鮮系の居酒屋で軽く一杯。
シャコの天ぷら。同じ広島県内でも広島市の方ではそれほど見かけないシャコも、岡山が近い福山だとメジャーなのかもしれない(よくわかってない)。まあ、そんなことはどうでも良くなるぐらいには美味い!
名前も値段も聞き忘れたけど、本日オススメの貝がとても美味かった。福山は日を改めて訪問してみたいところですねぇ・・・
と、軽く酒を引っかけるつもりが、がっつり飲み食いしたところで帰りのバスの時間になったので離脱。
そのまま高速バスで帰りました。
真鍋島は「猫島というほど、最近は猫はいない」というレビューを見かけていたので、猫に数匹会えれば良いかなぐらいの軽い気持ちでの訪問となりましたが、いま振り返ってみれば、この寒空の中、3時間の滞在で20匹以上の猫に出会えたので、けっして少ない数ではなかったですね(感覚的には、相島>真鍋島>藍島)。しかも、他の島の猫に比べて積極的でフレンドリーな猫ばかりだったので、もう少し暖かいシーズンに訪問すればよりいっそう楽しめるような気がしました!