NISHISAITAMA PROJECT

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鬼ヶ城山ハイキング

前回の阿武山ハイキングで登山の感覚が少しずつ蘇ってきたので、次は近くにある白木山へ行ってみることにしました。白木山は広島市内の山の中では標高が高く、なんでも訓練登山に最適の山として、県内では有名な山だそうです。しかも、芸備線には白木山駅なる駅まであって、鉄道を使って簡単に登山ができる広島では貴重な山となっています。

なので、最寄りの芸備線の駅から芸備線に乗って白木山駅まで行こうとしたところ・・・寝坊してしまって白木山登山するには遅い時間になってしまったので、その手前にある鬼ヶ城山という山に行ってみることにしました。白木山の近くまで行ってみて事前調査をした上で、いずれ本丸に突撃するという寸法です。

 まずが芸備線に乗り込んで、上深川駅まで移動します。



駅前には「鬼ヶ城山ハイキングコース案内」なる、地元の人が作ったと思われる手作りの案内板が設置されているので、それを見ながら登山口まで向かいます。

三篠川を渡り、急斜面にへばりつくように作られた新興住宅地を進んでいくと登山口が見えてきます。



白木山は登山ガイドブックなどによると「急な登りが続く山」として紹介されていますが、こちらの鬼ヶ城山も同じく急な登りが続く山で、沢沿い区間を除くと、急な登りで一気に高度を稼いでいきます。登りはともかく、下りとなると膝を痛めそうなので、杖なんかがあると良さそうですね・・・



水量は少なめで、雨のあと出ない限りは危険性はなさそうです。



木の階段が延々と続きます。

しばらく急な坂を登っていくと、二十畳岩なる岩場への分岐が見えてくるので、昼食がてらそちらへ行ってみましょう。



急な斜面に巨岩がへばりつくような感じでたくさん転がっています。広島周辺では山頂付近に巨岩がある山がいくつかありますが(たとえば武田山や宮島の弥山など)、山の中腹にこうして岩場が形成されているのは珍しいような気がします。



今回はカップヌードルとおにぎりのみです。山の上で食べるラーメンは美味い!

二十畳岩で昼食を摂ったあとは再び鬼ヶ城山への急登を気合い入れて登っていくと、突然目の前に林道が出現します。



どうやら、この辺の山々に設置されている携帯電話の基地局や電波塔などを管理する林道のようで、一般車が使うような舗装された林道ではなさそうです。

林道をどちらへ進んで良いかよくわからなかったので適当に西側へ進んでみることにします(実はここは東側へ少しだけ進んでから鬼ヶ城山へ直登するのが正解だった)。



10分ほど歩くと「鬼ヶ城山入口」という案内が出現します。案内に従って、その登山道経由で山頂へ向けて歩いたのですが・・・



たどり着いた先は鬼ヶ城山ではなく、中国電力が管理する大きな電波塔の下でした(中尾山というらしい)。地図で確認すると、どうやら先ほど入った林道からの登山道は、途中で手前に引き返さないと鬼ヶ城山へ行くことができず、それを見落としてしまったようです。残念!

今更戻るのもアレなので、鬼ヶ城山は諦めて先へと進みましょうか・・・まあ、家から近所の山なのでまた来る機会はあるでしょう!



電波塔から下へと伸びる舗装道路を進んでいくと、先ほどまで歩いていた林道と合流します。その合流地点に「←中深川」という標識を頼りに中深川駅方面へと降りることにしました。



ボロボロなのでもうしばらくしたら朽ち果てていそうな標識。



数分ほど歩くと、いかにも降りられそうな尾根伝いに続く道が登場です。国土地理院の地図を見るとどうやらこの道が中深川に降りることができる道っぽいので、ここから降りてみましょう。まあ、この辺の山の道なら適当に降りても数時間歩けばどこかしらの集落にたどり着けることでしょう!



この道は中国電力の送電線の巡回路になっているようで、途中からはほぼ送電線に沿って道が続いています。



しかも送電線の下は木々が刈り取られているので眺めが非常に良いのもポイント高し。

その後は転がるように急な下り坂を下りていき、気がつけばあっという間に麓の中深川駅に到着です。



行きは鉄道だったので帰りは路線バスでもいいやと思って最寄りのバス停でバスの時刻表を確認したら40分待ちだったため、帰りも芸備線で帰ることにしました(実は、少し歩けばもう少し本数が増えたことをあとあと知った)。



まあ、こういう昭和時代の気動車に揺られて家路につくというも風情があって良いじゃあないですか。

とまあ、初めの目的だった白木山へは行けず、代わり向かった鬼ヶ城山の山頂も拝めることすらかなわなかった今回の行程、こうして書き出してみると不完全燃焼っぽい感じもしますが、意外と楽しい山行でした。次回こそは白木山と、セットで鬼ヶ城山にも行ってみたいところですね・・・!

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