前回の西桑名駅からの続きです。
ここから先は桑名から弥富まで移動し、名鉄に乗って一宮方面か名古屋方面に移動して、時間の許す限り、名鉄の鉄道路線を乗りつぶす予定でした。でも、三岐鉄道の2路線の他、昨晩からバスや鉄道に乗りすぎたためか、すでに乗りつぶし的にはお腹いっぱいで、どこか適当な観光地でもぶらぶらしようかみたいな気分が強くなっていました。
で、桑名駅で弥富方面の電車のダイヤを見ると、JR関西本線は快速みえがすぐに来るものの、これに乗ってしまうと名古屋までノンストップなので乗ることができず、そのあとに来る各駅停車は30分以上こないという微妙なダイヤで、じゃあ近鉄で行こうかと思うものの、それだとせっかくの18切符が活用できないよなーってな感じで切符売り場をぼんやり眺めていたら、「養老鉄道はこちら」という案内を見つけたのです。
養老鉄道は元は三岐鉄道北勢線と同じ近鉄の路線で、こちらも乗客数の減少から近鉄から分離され、独立した鉄道となったいきさつがあり、北勢線の続きとして乗るには良いじゃないかと思ったので・・・
乗ってみました。
養老鉄道の知識と言えば、桑名から大垣を経由して揖斐まで行くという程度しかなく、途中駅の観光名所など一切知らない状態で乗車してしまったのが今となってはちょっと惜しかったです。というのも、養老鉄道の途中駅にある養老駅は養老の滝を初め、途中下車して観光するには最適な場所だと、養老駅を通過したあとに知ってしまったので、行き当たりばったりで旅行するのも考え物でしたが・・・まあ、二度と行けないような遠くの海外でもない岐阜県なので、また行ってみましょう。
と、特にこれといって何をやったわけでもなく、そのまま大垣行きの養老鉄道の電車に乗って終点の大垣まで移動しました。
ちょうどお昼時だったので、適当に駅前の商店街の食堂でお昼ご飯を頂き、大垣観光のスタートです。とはいっても、大垣と言えばムーンライトながらの終点という知識程度しかなかったので、手持ちのスマートフォンのGoogleMapを出して眺めていたら、すぐ近くに大垣城があるのを発見。とりあえず旅先で行き先に困ったら城に行くと何かと時間がつぶせる法則があるので、行ってきました。
大垣城! 意外と小さかったのですが、かつては深い堀が回りを囲んでいたようで、存在感はかなりあったようです。近くの資料館と共通の入場料として150円という破格の入場チケットを購入して中に入ってみました。
城の中は徳川家康vs石田三成のいわゆる天下分け目の大合戦が行われた関ヶ原の合戦を中心とした展示が多く、そして日本史に疎い俺のような人間にもわかりやすく解説されていました。そうとなれば次の目的地は・・・
関ヶ原!
ちなみにどれぐらい日本史に疎いかというと、関ヶ原の合戦は誰と誰が戦ったかということすら知らないレベル・・・昔からよく中学高校がクソみたいなところでそういう授業がなかったんだよハハハとか言い訳していましたが、じっくりと考えてみたら小学6年でやりましたな。
なので、日本史知識が小学生並みの俺がどれぐらい楽しめるかどうか未知数でしたが、大垣城での下調べである程度の知識がついていたからか、かなり楽しめました。大人になって歴史の知識が知らず知らずに付いていたってのもありそうです。
あまり時間が掛けられなかったので、GoogleMapで最短ルートを確認しつつ、関ヶ原駅を出たら東軍が狼煙を上げたと言われている岡山へ。岡山県じゃないですよ。
山登りなので気合い入れて登山したのに、あっという間に頂上について拍子抜け。でも、眺めはなかなか良かったです。
かつては大合戦が行われた関ヶ原も、21世紀の現在では住宅地となっているために、それほど感動するような光景でもなかったとはいえ、かつてそういう歴史的な闘いが繰り広げられていたと思うと感慨深い物があります。
山の裾野を西へと歩いて行くと、最後の決戦が行われたらしい合戦場に到着です。
なんでもない畑のど真ん中です。それでも背後には笹尾山という石田三成が布陣したところがあるため、ただの畑が歴史的に重要なポイントに見えてくるのが面白いです(実際に重要なところなですけども)。
ここまで来たなら笹尾山にも登らないと石田三成に祟られるのでは?と思ったので、駆け足で登ってきました。こちらも小さい山ながら、眺めが良いです。
笹尾山には馬防柵という物騒な柵も再現されているので、さっきの岡山に比べると見所満載です。なので、時間が本当にないときはこちらだけ見に来ると良いかもしれません。
ここでタイムリミットが来たので関ヶ原駅へと戻りました。正味1時間半の関ヶ原散策でしたが、歴史背景を学んでから来たからか、予想以上に楽しめました。マイカーではなく徒歩で回るのも悪くはないと思いますので、乗りつぶしの旅に飽きてきたら是非とも関ヶ原での途中下車をオススメです。
この日はもう宿を取っていた静岡県の掛川に移動して終わりだったのですが、せっかくなので乗ったことのない路線で帰ることにしました。
名鉄の名古屋本線は既に完乗しているので、今回乗車するのは各務原線です。
名古屋方面が目的なのに全然違う方向じゃないか!って突っ込みつつも、乗ったことのない路線なのでこちら乗りたくなるのは当然の流れ。早速乗車です。
「種別:普通」と書かれていたので各駅停車かと思いきや、途中で急行に生まれ変わるという変化球をかまされ驚かされつつも、気がついたら新鵜沼に到着です。比較的新しめの車両でロングシートだったので、ローカル線というより大手私鉄の1路線という感じですが、よくよく考えてみれば名鉄という大手私鉄の1路線でした。
新鵜沼から先は素直に犬山線経由でまっすぐ名古屋へと向かい、名古屋からは再び東海道線に乗って掛川を目指したのでした。
といったところで続きます。