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大井川鐵道で行く大井川旅行

「ああ、温泉いきてぇ・・・!」と思い立ったら吉日、うまい具合に三連休があったので、大学時代の友人というかこしゃか様を引き連れて、ちょいと静岡県の大井川流域を旅してきました。

 

東京から新幹線や在来線を乗り継いでやってきたのは金谷駅。ここで、大井川鐵道に乗り換えです。

 

 

あれ、近鉄の特急じゃね・・・って、間違いではありません。この大井川鐵道は全国の鉄道会社のお古の車両をそのまま使って運行している私鉄なのです(車内内装はある程度手を入れているみたいですが、外見はほぼそのまま)。

 

普通料金だけしか支払っていないのに特急に乗れるとかお得すぎだろwwwと内心思いつつも、各駅停車なので別にお得でも何でも無いです。とはいえ、たまたま静岡県のキャンペーンのおかげで、通常6600円するフリーきっぷを半額で入手できたりしたので、実はかなりお得に旅することができていたりしてました。

 

 

昨今の大雨の影響でとんでもないぐらいに増水している大井川に沿って進んでいきます。

 

1時間半ほどの近鉄特急もとい大井川鐵道にゆられ、やってきたのは大井川鐵道本線の終着駅の千頭駅

 

ここで大井川鐵道井川線に乗り換えて、さらに奥地へ踏み分けていきます。ちなみにこの井川線、通常の鉄道とはちょっと違って一回り小さい列車になっているところに注目です。

 

 

こういう特殊な客車列車で進んでいきます。もともとダム工事のための鉄道だったので、それを考えるとなるほど納得といった感じでしょうか。

 

 

あらやだ、西武線でよく見かけた機関車らしき物がこんなところに。しかし、いったい何に使うんでしょうか。

 

それはともかく、井川線出発です。

 

 

井川線は大井川の右岸を伝い、標高をどんどん稼いでいきます。

 

 

なかなか良い風景ですね。大井川本流がちょっと茶色いのが残念ですが。

 

途中のアプトいちしろ駅で、井川線のハイライトの一つ、アプト式機関車の連結作業が入ります。これは、かつて長島ダムが建設されるときに井川線の線路を付け替えた際に、急勾配になってしまった線路を上らせるために採用した方式で、日本でもここでしかないとか(北陸新幹線が開通する前は信越本線の横川〜軽井沢間にもあった)。

 

 

ここのアプト式区間専用の機関車を最後尾に着けて、一般的な鉄道では登ることが不可能である傾斜9%の線路を登っていきます。実際のところ、ケーブルカーのようなとんでもない急な坂を登っていくわけではないので、そこまで感動するような場面でもないのですが、これはこれでなかなか良い体験をさせてもらえます。

 

 

遠くに見えるあの橋ですが、橋桁が一本しかないのは流木などが引っかからないようにするためだとか。

 

これの写真の中央にある黒い部分がアプト式ラックレール。ちなみに「アプトいちしろ駅」を英語表記すると「ABT Ichishiro」なのですが、ABTはドイツ語読みで「アプト」になるみたいですね。なんでもドイツ人のアプトさんが考案した方式だとか。

 

 

この区間だけ、20年ぐらい前にできた新設区間なので、大井川鐵道のどこの路線よりもまっすぐで綺麗。でも、20km/hの制限があるらしく、ゆっくり登っていきます。特に井川線は、目的地へできるだけ早くお客様を輸送するというよりも、できるだけ存分に風景を楽しんで貰うというスタンスで運行しているようなので、はじめから速度など重視していないようです。

 

 

長島ダム。あの吊り橋のような橋を渡ってみたい衝動に駆られつつも、今回同行するこしゃか様はダムマニアでも何でも無い人間なので軽くスルーして、井川線の旅を続けましょう(というか、鉄道の本数的にお立寄りは厳しい)。

 

途中、奥大井湖上駅や尾盛駅といった魅惑の秘境駅をやりすごし、さらに私鉄最高の高さを誇る関の沢橋梁などを通過し、やってきたのが終点の井川駅

 

 

もともと井川ダムの建設のために作られた井川線なので、集落からはほど遠い、何もないところに終着駅があります。なので、降りても何もないのですが・・・強いていえばダムがあります。行ってみましょう。

 

 

おおお、出血大サービス中ですね! 上からの眺めなので、迫力はそれほどでもないのですが、100メートルを超える高さから放流されるその姿はなかなか良いものです。わざわざ金谷駅から3時間半も架けてやってきたかいがありました!

 

とはいえ、それ以外は特にやることもないのでさっさと戻りましょう。雨も降ってるし。

 

そのまま戻るのも芸がないよなってことで、接岨峡温泉駅で途中下車。

 

 

本来なら、一駅手前・・・いや二駅手前ぐらいで降りて、奥大井大自然を満喫するのも大ありでしたが、あいにくこの日の天候はお世辞にもよろしくなかったので、最短ルートで温泉を楽しんできました。で、降りたのがこの接岨峡温泉駅です。

 

調べてみると駅のすぐ裏の民宿と、ちょいと歩いたところにある温泉会館の温泉ならすぐには入れるとのことだったので、次の井川線が来るまでの1時間半をつぶすため、ちょいと離れた温泉会館へ行くことにしました。まあ、離れたと言っても歩いて5分ぐらいなのですが。

 

 

絶賛改装工事中の接岨峡温泉旅館。しっかり営業中なので、さっそく入ってみました。

 

湯船は決して広くはないけど、お湯の質はなかなか良いのでいいです。素っ裸で浴室を歩いていると外から丸見えじゃないのかってところがまたローカルでよろしいww もちろん男湯のみですが(たぶん)。

 

風呂上がりのビールを飲みつつ、再び千頭行きの井川線に乗って奥泉駅まで移動。ビールを飲みながらの移動は鉄道旅行の醍醐味ですね!!

 

今日は奥泉から路線バスに乗り換え、これまた山深いところにある寸又峡温泉で宿泊です。

 

 

路線バスの乗客は俺含め4名。連休中なのに客が少ないような気がしないでもないんですが、もう17時まわっているんでそんな物なんでしょう。

 

30分ほどバスに揺られ、やってきました寸又峡温泉

 

もう、18時近くなっていたので、あらかじめ予約しておいた旅館にまっすぐ向かい、すぐに夕食。

 

 

鮎の塩焼きとか山菜の天ぷらとかいろいろ。なかなか美味しかったですww

 

で、その後は宿の温泉に浸かったり、部屋で酒を飲んだりしているうちに就寝したのでした。

 

続きます!

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