翌日。
目を覚ますと一面の銀世界・・・てか、やっぱり長野ってすごい雪が降るんですね!
しかも友人が住んでるこの寮。基本的に長野県外からの人間ばかりいるため、雪かきをする習慣がないらしく、凄まじい量の雪が積もっていました。埼玉の飯能市民ですら雪かきをするというのにお前らと来たら・・・
では友人カーに乗って出発と行きましょう。
雪降る上田市街地を抜け、やってきたのは・・・
上田から約20kmほど離れた屋代の街。
なぜゆえ屋代まで来たのかというと、それはここから出ている長野電鉄屋代線に乗るためだったりします<というか直前で思いつきで決めたんだけど
長野電鉄といえば長野を代表する私鉄の一つで、長野市内を走る長野電鉄は地方鉄道にしては珍しく、普通電車が20分毎にやってくる元気のある鉄道路線だったりします・・・が、それはあくまで長野市内のお話。この屋代方面を走る長野電鉄屋代線は、これだけみたらいつ廃止になってもおかしくないぐらい、細々と古い電車が走っている路線であります。
そういう話は以前から何度か聞いていたんだけど、実際に見てびっくりしたね。これほどまでにレトロな鉄道がまだ残されていたとは! みたいな感じでした。
・・・
しなの鉄道の屋代駅は、どこにでもある普通の駅舎で特にこれといった印象を受けることがなかったんだけど、このしなの鉄道の屋代駅を抜け、長野電鉄の屋代駅のホームに近づいたとき・・・
うお、コンクリ製の跨線橋の途中から、いきなり木造になってるぞ。
コンクリと木造の堺を超えた瞬間に、40年ぐらい昔にタイムスリップした感覚に襲われます。そんなはずはないと思う人もいるかもしれませんが、プラットホームに降りれば否が応でもその気分を味わうことができます。
真っ黒な木造建築の屋根。隣のしなの鉄道のホームとは明らかに時代が違いすぎます。
そして駅には待合室があるんだけど、これがまたすごい。
これは映画か何かのセットですか!? と思ってしまうぐらい、歴史がありそうな待合室です。全体的にすす汚れている感じから扉の立て付けの悪さまで、21世紀の日本にあるとは到底思えない作りです。
と、ホームの造りに感心していたら、電車が入ってきました・・・
さすがに電車は木造じゃあなかったか。車両はけっこう新しそうじゃん・・・
46年前の車両・・・どんだけ古いんだよ!
あとで調べてみたら、昔の日比谷線を走っていた車両だそうです。確かにいわれてみれば、ドアの感じあたりが昔の地下鉄っぽかったね。
・・・
正午ちょうど、須坂行き出発です。
千曲川の東側を須坂に向かってゆっくり走る屋代線。沿線の感じは、良くある地方鉄道といった感じですが・・・
途中に存在する駅はどの駅も古く、三セク鉄道によくある真新しい駅などは一切存在しません。
ここまで古い建築物が残されているなら、この路線ごと鉄道記念物に指定されてもおかしくないんじゃないか? ただ、路線沿線の眺めや観光施設などがイマイチであるうえ、JR線からのアプローチも悪く(最低2回乗り換えが必要)、本数が少なく(90分毎)、運賃が高い(屋代から長野まで千円以上)のも残念かも。うーむ、これはそう遠く未来に廃線となってしまう可能性は極めて高いな・・・
でも、このレトロな感じはぜひとも味わっていただきたいところですね。そして、現在のままで、いつまでも残しておいていただきたい。もちろん、存続のための高速化&近代化などは大歓迎だけどね。
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屋代駅を出て36分後。終点であり、長野電鉄長野線の接続駅である須坂に到着。
さすが1時間に4本以上の本数が確保されている路線の駅だけあって、駅も大きめ。
適当に駅前のそば屋で昼食を取ったあと、長野線に乗って長野方面に移動・・・
うお!
どう見ても、東急線そっくり。これに乗れば、そのまま渋谷に行けるのではないかと思ってしまったけど、これは長野行きです。
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屋代線とは違って、どこにでもありそうな一般的な長野線ですが、これにも一つ、特徴的な場所があります。それがこの千曲川にかかる村山橋です。
ちょっとわかりにくいかなー。
この鉄橋、何がすごいのかというと、鉄道と自動車道が共存している珍しい鉄橋なんですね。鉄道に乗っている状態ではわかりにくいので、それっぽい写真を参考にしていただければわかりますが、これはおもしろい。というか話には聞いたことがあったけど、こんなところにあったのか、知らなかったぜwwww
・・・
で、そんなこんなで目的地の善光寺下駅に到着。
「長野まで行かないの?」という問いかけに対しては「せっかくだから普通に観光したいじゃん!」とお答えしておきましょう。
長野には何度か来たことがあるんだけど、長野を代表する観光スポット、善光寺にはまだ行ったことがなかったので、ちょいと立ち寄ってみました。
駅前の坂道を登ること8分ほど。到着です。
おおお、なんということだ。今日は節分じゃあないですか。
静かに雪降る善光寺。でも参拝客は皆、殺気立ってました。なぜかといえば・・・
節分の豆まき絶賛開催中!
全く調べていなかったのに、到着したときがちょうど30分前ぐらいだったのがよかったね。メチャクチャついてないか俺ら?
しかも芸能人とかいるし。へー、後藤理沙とかいるし。
この豆まき。普通の豆まきなら、大豆を煎った無数の豆を「鬼は外、福は内」というかけ声と共にばらまくと思うけれど、この豆まきは違ったね。何が違うのかというと、まず投げる物が袋詰めの落花生やお菓子で、その数がこれまた少ない。だいたい一回あたりに2~3個ぐらいしか飛んでこないのに、それにめがけて10人以上の幸福に飢えた福にあやかりたい人たちが殺到するからもう、そこは善光寺という名の戦場でしたよ。善光寺の決戦! みたいな感じ。
さらに、ごくまれに「カラーボール」が飛んでくることがあり、これを獲得した人には、ななな、なんと超豪華景品が当たると言うから、もう老若男女問わず、凄まじいぐらいに血みどろの醜い争いが勃発しておりました。ちなみにカラーボール自体少ないんだけど、さらにその中で「福」と書かれているものが大当たりだそうです。書かれていなくても当たりぐらいなのかな?
生で芸能人見られたwwww<どこの田舎の人ですか
...でまあ、落花生の袋ぐらい身長175cmの成人男性なら簡単にキャッチできるけれども、超レアアイテムのカラーボールなんて、運のいい奴が手に入れ、俺みたいな末吉男(初詣のおみくじが末吉)には手にはいるわけがないよなー・・・だって、ボールが飛んできたところって、エサに群がるピラニアのような長野県民が襲ってくるジャン。俺じゃあムリムリwwww
!( ゜д゜)!!
うお、なんか取れちゃったしwwwwwwwwwwwwwwww
ただ残念なことに「福」という文字が書かれていなかったため、超豪華景品をゲットとまではいきませんでしたが、ちょっとサイン入りボールとかレアものすぎないかよこれはwwwwww
しかしすごかったね。ボールを持っているだけで、手に入れることができなかったおじさんとかが「おお、ボール取れたんかい。なんてかいてあるん?<俺が書くと上州弁っぽいぞ」と、うらやましそうにすり寄ってくるし。
と、そんな感じで、善光寺では福にあやかることができました。今年一年、良いことがありそうだぜ<単純なヤツ
・・・
その後はあえて善光寺下駅に戻り、長野電鉄で長野へ移動・・・
終点の長野駅では
おお、ロマンスカーよ! なんで長野にいるんだよ!
なんでも、ゆけむり号という名のもと、長野で第二の人生を歩むことになったらしいです。いずれはこれに乗って、湯田中までいって温泉にでも浸かりたいね。
・・・
長野電鉄の地下駅を出ると、そこは
JR長野駅。
適当にお土産を買って、友人と別れ、新幹線で帰ったのでした。
ここまで俺の奇妙で不可解な旅についてきたばかりでなく、さらに車を出し、寮にまで泊めていただき、長野の友人は誠に感謝しております。そうですね・・・
ありがとうございます。
さて、俺は東京に帰りましょう。まあ、高崎で降りるけどな(笑)
長野新幹線に乗れば、あっという間に高崎まで行けますよ。信越線に乗って碓氷峠を越えることはできなくなってしまったけれど、いい時代になったものだ・・・
と、そんな感じで今回の1泊2日の小さな旅行は終わったのでした。
ブログで見ると3日間にもわたる大更新だったけど、実際はそんなにあちこちまわったわけでもなく、コンパクトにまとまった良い旅でしたよ。いろいろなサプライズはいっぱいあったけどな!
よーし、来週は無理だけど再来週はどっかに行こう。