NISHISAITAMA PROJECT

傘 傘傘⊂⊃/ ̄\ ⊂⊃ 傘傘傘傘

紀伊半島未体験だったので、和歌山県に行ってみました

そういえばまだ和歌山県って行ったことがないから、ちょいと行ってこようかな?

と思ったので・・・

 

行ってきました(笑)

会社から帰った金曜日の夜に、ふと思い立ったように宿の手配だけすまし、あとはほぼノープランで出発という、いつもの俺スタイルの旅の開始です。



埼玉県民のホームグランド、池袋駅にて大阪経由で紀伊半島をほぼ一周するような乗車券と、新幹線や特急券を一括購入。東京→大阪経由の松阪まで、1万7千円程度。うーむ、意外と高いな・・・もしかしたらお得なフリー切符なんかがあったのかもしれないけど、今回ばかりは仕方ない。なんせ、全然調べてないんですから。

東京から新幹線に乗って新大阪へ。



新大阪!
何度も来たことがあるような感じだけど、実は今回が初。

ここから和歌山へ、今回は特急くろしお号に乗っていくことにしました。

・・・

ところが、紀勢線だったか阪和線だったかでの踏切トラブルの影響で10分ほどの遅れが・・・

ま、俺は別に今回はガチガチに組まれた計画上を行く旅じゃあ無いから別にいいやと、普通にやり過ごしていたら、前の兄さんとおっさんの境目ぐらいの人がいきなりマジ切れで、壁を殴ったり、車体にけりを入れたり、アナウンスに対していちいち文句を言ったり。やっぱこういうのを見なきゃ大阪に来た気がしねぇ(いやそれさすがにない)

そんな怒れる関西人を乗せた特急は、和歌山に向かって10分遅れで出発したのでした。

・・・

新大阪をすぎて、どうみても貨物専用線のような裏道を抜け、ごにょごにょすると(大阪周辺の鉄道事情は複雑でよくわからんwww)天王寺到着。

そこから紀伊半島に向けて南下の旅です。

関西空港へ向かう路線と分かれたあたりから山の中に入っていき、雪降る峠を越えるとそこは和歌山駅。ここで、まだ俺の輝かしい(?)旅行人生において、まだ一度もいったことがない「奈良県」に行くために、和歌山線に乗り換えたくなる衝動に駆られつつも、そのまま特急に乗り続けます。

ミカン畑の海岸線を走ること数十分、とりあえず今回購入した特急券の目的地、御坊駅に到着。



こんな特急でした。おそらく国鉄時代から走り続けている車両なので、何かとボロい。和歌山で降りた怒れる関西人も、椅子についてひたすら文句を言い続けてました(ずっと車内で観察していた)。

さて、なぜゆえ御坊駅で降りたのかといいますと・・・AIRの舞台? いやいや、今回の目的は、日本で二番目に短い私鉄紀州鉄道に乗るためであります。ちなみに日本一短い私鉄は、千葉県の芝山鉄道だけど、あれは京成線の延長っぽい感じだから、こっちの紀州鉄道の方が短さを体験できるはず(芝山鉄道は乗ったこと無いので何とも言えませんが)。

さっそく、紀州鉄道の0番線ホームへ移動すると・・・うお、これはボロい。さっきの国鉄特急が最新型の車両に見えるぐらいだ。



車内も木造で、失礼ながらいつ壊れてもおかしくない状態。むしろ古いバスのような感じか。



この紀州鉄道について簡単に説明すると、これは全長2.7kmの大変短いローカル線で、先ほども書いたように日本で二番目に短い路線でもあります。だから、運営している紀州鉄道の本社もとっても小さい会社なんだろうなと思ったら、これが大きな間違いで、本社はこの鉄道からは想像ができないほど大きい会社であったりします(俺はよく知らないけど)。もう、上の人の道楽で鉄道やってるんじゃないかと思える路線ですね。まあ、今時こんな路線が残っていること自体貴重なので、歓迎すべきことですよ。

紀勢線からの乗客、20名ほどを乗せた紀州鉄道、発車~・・・



~終点...早っ。わずか8分の旅。



普通の民家の軒先にある駅です。筒井康隆の小説で「熊ノ木本線」という話があるんだけど、あの話の中に登場する駅を思い出しましたよ。

えーと、列車も行ってしまったし、どうしようか。

反対側を見てみると・・・レールが続いていたので、少し追いかけてみますか。



Wikipedia情報によれば、20年ぐらい前まではこの先の「日高川駅」まで続いていたそうだ。現在は見ての通り廃線になっているけれど、もしかしたら復活するかもしれないということでほとんどそのままで残っているらしいね。でも、このボロボロの線路を復活させるなら、既存の部分を綺麗に整備した方が良さそうだ。

あと、ちらっと書いたAIRの舞台について。さっきネットで調べていたらたまたま出てきたんだけど、舞台の一つらしい・・・俺全然知らんぞ? と思ったらアニメの部隊で会って、ゲームは関係ないようです。てか、あれって舞鶴とか宮津とか日本海側だと思っていたわ。

・・・

特に見るべきところもなさそうだったので、適当に見切りを付けて戻ることに。

全長2.7kmの路線なので、歩いて全線制覇するのも容易だけども、どうせなら中心となっている駅に行き、なにか記念品でも買ってみますかってことになったので(って俺一人だけど)、隣の駅へ。

線路沿いに少し歩き、やってきたのはこの紀伊御坊駅



てか、どの駅も入り口がわかりにくくて困る。上田電鉄以上に難易度高かったぜ。

・・・

駅で「御坊行きの切符(硬券)」と「紀州鉄道ビール」を購入し(酒しか興味ないのかよ)、御坊駅へ戻り。



駅に併設されていた食堂で、和歌山ラーメンを頂きました。和歌山ラーメンは、以前に一度カップラーメンで食べたことがあるぐらいなので、これが本物かどうか判断できなかったけど、俺好みの味で大満足。和歌山最高<基本食い物で判断

さて、次の目的地はどうしましょうか・・・



紀伊田辺行きが来たので、田辺にでも行ってみましょう。田辺といえば、南方熊楠のゆかりの地ですよね。本は持っているだけでまだ読んでないけど・・・読んでおけば良かったかも。ちょっと後悔。

・・・

後悔している俺を乗せた各駅停車の田辺行き電車は、眺めの良い海岸線をひたすら走り抜けて



うむ、実によい眺めだと思う。太平洋を眺めながらの鉄道の旅って、今思えばほとんどやったことがなかったなと思いました。北海道の日高本線と、九州の日豊本線ぐらいか。

・・・

田辺に到着。



今までの傾向上、地方の駅前商店街というのはほとんどの店が閉鎖しており(いわゆるシャッター街)、人足もまばらというのが多かったんだけど、田辺市内は土曜日の午後という微妙な時間帯であるのにもかかわらず、そこそこにぎわっていた感があったかな。

それはともかく、とりあえずどうしようか。海にでも行くか。

駅前の道をまっすぐ海に向かってひた走ると、海が見えてきました。



海はいいねぇ。
でも、乗るべき特急の発車時間が迫っているのですぐに戻らないと。

こういうときいつも「車で来れば良かった」と思うよな。ま、どちらも一長一短といったところか。

お?



津波は怖い! 津波は早い! 
The tidal wave is scared! The tidal wave is fast!

2chのコピペみたいだなwwww

帰りは少しだけ街の中を抜けていこうか。話によれば武家屋敷街のような街並みが広がっているという話だからね。それに、せめて南方熊楠の記念館の門ぐらいでも見ておきたいし。



発見。でも時間がないのでスルー。

というか、全体的によい街並みだね。今度紀伊半島に来ることがあったら、田辺を中心に回ってみることにしよう。田辺から熊野古道か、それもまたよいだろう。渋いねぇ。

適当に商店街で紀州梅のお土産を購入後、駅に戻り。

やってきたのは、スーパーくろしおです。



すごいですよこれ、最前席は全面ガラス張りで、まるで気分は電車でGO!という展望席付きの特急です・・・が、それは指定席グリーン車なので、俺みたいな平社員が乗るのは後ろの方のさっき乗った特急と何ら代わりのない普通の車両の普通の座席。ま、俺は最前列には興味ないからいいですよ(一番後ろが好きな変人)。

・・・

ずっと海岸線を走る紀勢本線なので、車窓には常に海が・・・このまま行けば本州最南端の潮岬もみれるかも!と思いきや、串本(本州最南端の駅)に到着する前に・・・



太陽終了のお知らせ。

この先はもう真っ暗だけど、まあ、無計画の旅のわりには眺めの良いところは抑えることができたと思うので、今日の行程に点数を付けるなら90点ってところですね。

・・・

真っ暗な海岸線を2時間ほど走り続けると、終点の新宮です。



(BGM:桃鉄の目的地に到着したときの曲♪)
「新宮に到着です! 住民は大歓迎ですぞ!」

まあ、歓迎してくれたのは宿の人だけだったけどな!

もう真っ暗だったので、宿に荷物を投げ捨て適当にすぐ近くの居酒屋のようなお食事処に突撃。そこで、特産物のマグロをふんだんに使ったマグロ丼とビールを頼み早速食す俺・・・うむ、そのマグロの旨さに感動した! 2万円近くかけて、丸1日かけて新宮にやってきたかいがあった! 新宮は「ヨシノスギ 3000万円」のイメージしかなかったけど、十分それ以外にも素晴らしいものがあるじゃないですか!

というわけで、人生初の和歌山県旅行は、新宮で終了となりました。

~続~

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