NISHISAITAMA PROJECT

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鞆の浦から走島へ 後編

前回からの続きです。

鞆の浦からフェリーで走島へと一直線に向かいます。



走島が見えてきました。


余談ですが、「走島」を英語で書くと"Dash island"になりそうなので、某テレビ番組のDash島と、少なからず関係ありそうな予感がしなくも無いですけども、あちらは松山市周防大島の中間あたりにある由利島という無人島なので、同じ瀬戸内海ということを除けば、全くの無関係です。




走島に上陸!

帰りのフェリーが出港するまで1時間強、あまり時間に余裕はないので、効率よくチャリで巡ってみましょう。ゆったりした島時間をかき乱すかのごとく、慌ただしい走島観光のスタートです。



走島は2020年の時点で人口300人程度の島で、対岸には鞆の浦という観光地があるにもかかわらず、全くといって良いほど観光地化されておらず、走島の観光案内も↑の看板程度でした。

まあ、鞆の浦に来て「ついでに島でも行くか~」とか考えている人の99.99%ぐらいは仙酔島だけに行くはずなので、こちら側に来る観光客はよほどの人なのでしょう。

実際に、明らかに観光目的でフェリーに乗っていた人は自分一人だけでしたし(あとは地元の老人か、釣りか仕事客だった)。

それはともかく案内板によると、走島には船着き場がある漁港周辺の他に、山を挟んで反対側の南岸にある浦友、そして船着き場から最も遠い東側にある唐船という3つの集落があるようです。

地図を見る限りだと浦友は峠越えがありそうなので、島の外周を伝って行けそうな小山海岸の先にある唐船を目指してみることにしましょう。


 

船着き場から北東方面へ進んで行くと、小山海岸が見えてきます。




海も綺麗だし、良い眺めです。

もう少し涼しい時期だったらフェリーを1本逃して、この辺でチェアリングでもしつつ、本でも読みたいところ・・・



小さい海食洞らしき洞窟なんかもありました。もう少し訪問しやすい観光地ならば、これだけでも何らかの名所になっていそうな予感がします。

海岸沿いの道を抜けて、唐船の集落の中に入っていきます。



メインストリートなのに、軽トラどころかバイクですら通るのが難しそうな道を抜ければ・・・



これは素晴らしい眺め。天女が浜という浜辺で、人工物的なゴミ一つ落ちていなくて綺麗な砂浜。裏手には民宿などがいくつかあり、海水浴を楽しむ家族連れが何名かいました。

ちなみに目の前に見える島は宇治島という広島最東端の無人島で、かつては有人島だったとのこと。行くとなると漁船をチャーターするしか無さそうだし、特に釣りなどしない個人が一人で渡航するのは難しそうで残念。

時間が無いので、急いで来た道を戻ります。



残り時間30分、もうひとつの浦友漁港へ、行けるところまで行ってみましょうか。

こちらは船着き場からも近いからか、唐船よりも人口が多く、軽自動車程度だったら普通に走行できそうなぐらいの道幅は確保されているようです。



峠までやってきました。ここを下れば浦友の漁港があり、地図で確認すると片道300メートルほどのようですが、この酷暑の中、坂を下って港を見て、また同じだけの坂を登ってくるのが厳しかったので、浦友へ行くのは諦め、ここで引き返すことに。



漁業組合の日陰に居座って鯛やヒラメの頭をむさぼり食ってる猫を尻目に、船着き場へと戻ります。

そしてフェリー出港15分前に乗船して帰ります。浦友の漁港へ向かっていたら、かなりギリギリでしたね・・・



さらば走島。なかなか楽しい島でした。

・・・

25分ほどの航海を経て、鞆の浦に戻ります。



この時点で13時すぎ。まっすぐ福山駅に戻るには少し早いし、今回は沼隈半島をぐるっと回って松永駅から帰るルートを選択してみましょうか。




鞆の浦の街中を抜けて行きます。



ここから峠越えですよ。



気温35℃に迫る酷暑の中、気合と根性で登り坂を突き進み、阿伏兎隧道を抜けて、沼隈の方へ一気に進んで行きます。


このトンネルは、鞆の浦から阿伏兎方面にかけて下り坂なので、沼隈半島一周サイクリングを考えている人は、福山・鞆の浦から時計回りで沼隈半島を廻った方が良さそうですね。

トンネルを抜けると、阿伏兎観音へ行く道と分かれるのですが、今回は素直に帰ることにしました。というのもこの時点でかなり暑く、阿伏兎観音へ往復する気力が全く出てこなかったので、ただただ黙々と松永駅を目指してひた走ります。



海沿いの道は、内陸部に比べて幾分涼しいのが救いです。昨年の同時期に、笠岡の干拓地帯を走り抜けたときは、それこそ身の危険を感じましたし・・・



途中で曲がってる内海大橋をくぐって、常石港経由で北上して行きます。

その後は、適当に道なりに進んでいき、松永駅へと向かったのでした。



鞆の浦から浦崎のあたりまでは海沿いで比較的涼しく、まあまあ走りやすかった一方で、田んぼや畑の中が続く松永の市街地は暑すぎて厳しかったので、素直に福山に戻った方が良かったような気もしましたが、ほぼ1ヶ月ぶりぐらいの遠出だったし、大変楽しむことができました。

18きっぷは、あと4回あるので、頃合いを見てまた出掛けようかと思います・・・まあ、あまりに暑すぎるとチャリに乗るのが億劫になるし、命の危険すらあるから、ただの鉄道旅行になる可能性が大きいですけど笑

 

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