NISHISAITAMA PROJECT

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DovePlusで行く、周防大島へ輪行キャンプ(後編)

前回からの続きです。

庄南ビーチで軽い昼食休憩を取り、体力気力共にある程度復活したところで本日の目的地である逗子ヶ浜海水浴場を目指して出発です。

安下庄(あげのしょう)の市街地を抜けたところでGoogleMapsを確認すると、街の外れに「巌門(がんもん)」というスポットがあることを発見。時間的には、まあまあ余裕があったこともあり、いつものごとくお立ち寄りしてみることに。



対岸には庄南ビーチや安下庄の街がよく見えます。穏やかな海で感じが良いですね。

竜崎温泉という温泉の先にある小さな漁港の外れに厳門の入口があります。厳門へは少しだけ山道を歩く必要があるので、適当に自転車を止めてからその遊歩道を歩いて行きます。



なかなかワイルドな遊歩道です。こんな感じの急峻な遊歩道を数分歩くと、目的の厳門が見えてきます。



名前の通り、岩でできたゲートのような海蝕洞で、間近まで接近して眺めることも可能です。それにこの厳門がある浜辺は、まるでプライベートビーチのような感じの静かで綺麗な砂浜で、それだけでもわざわざ足を伸ばしてここまで来る価値はあるかと思います。

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厳門に満足したところで先を急ぎます。

安下庄から先の周防大島の南側ルートを地図で確認するとかなり大廻りになるうえ、アップダウンも激しくなることが予想されるため、山が低くなっていそうなところを狙って北側へ移動します(この南側の区間は以前、少しだけ走行したことがありますね)。



わずか800メートルで島の北側に行けるところを発見!

高低差もほとんどなく、あっという間に北側に移動すると、道の駅「サザンセトとうわ」が現れます。



周防大島の南側とは違い、北側の国道ルートは予想通りの大混雑・大入り満員といったところでしょうか。これを見る限りでも南側ルートを選択して大正解でしたね。

ここから先は島の北側を行く国道437号線を使って東へ突き進んでいきます。



あと少しでキャンプ場が見えるはず・・・!



やっと逗子ヶ浜海水浴場が見えてきました。島の北側は強い向かい風が常に吹き荒れていたため、頑張って自転車を漕いでも全然速度が出ず、かなり心が折れかけていましたが、なんとか無事に到着です!



先に現地入りしていた職場のキャンプ仲間のHさんのテントのすぐ横にテント設営して、やっと落ち着けました。目の前には海が見えるナイスロケーション。やはり、海キャンプは最高です。

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さて、テントを設営して一段落ついたところで時計を見ると、まだまだ日没までには時間がありそう。ということで周防大島の最東端まで行ってみることにしました。荷物もほぼなくなったので向かい風でも問題なし!

 

まず向かったのが、逗子ヶ浜海水浴場から東へ5kmほど進んだところにある陸奥公園。ここは戦時中、この近海で謎の大爆発を遂げて沈没した戦艦陸奥にちなんだ公園です。




数年前、ちょうどここの対岸にある柱島に訪問したときにも、戦艦陸奥の遺構がありました。

ic-yas.hatenablog.com

この先、4.5kmの近海で大爆発したらしい・・・ちなみに向かいに見える島は柱島です。

陸奥公園のすぐ先には、伊保田港があります。ここはフェリーターミナルにもなっていて、本州側の柳井港や、対岸の愛媛県松山市にある三津港と結ぶフェリーが接岸します。



自転車輪行の場合、柳井港駅からフェリーでここまで来てしまえば苦労することなく逗子ヶ浜や陸奥のキャンプ場に行けるので、キャンプをメインにするならフェリーで大幅ショートカットするのもありかもしれません。

ここまで寄り添ってきた国道437号線伊保田港から海上国道となってしまい、代わりにこの先には山口県道351号油田港線が続いています。この県道351号線自体は延長3km程度の短い道路なのですが、島の最奥の地区を走る県道は当然のように険道なので、これはこれでそれなりに面白味があります。



細々とした「THE 離島の道路」という道路状況に加え、夕暮れどきのうら寂しい雰囲気が周防大島の最果て感を十二分に醸し出してくれます。



そして突然の行き止まり。佐田岬半島のような最先端の灯台まで行ける遊歩道などなく、突然終わりを告げられます・・・無駄に観光地として盛り上げようという意気込みがないというこういう感じも個人的にはありかなとは思いますけども。



150メートルほど手前に戻り、油田港の堤防に駆け上がれば、向かいには情島という離島も見えます。情島有人島伊保田港からフェリーで渡ることもできますが、今回はパスしておきましょうか。緊急事態宣言が解除されたとはいえ、コロナ禍ではありますし・・・



戻ったところで夕食です。



これだけの装備を軽々と持ってくることができるオートキャンプはやっぱ気軽にキャンプができて良いですねぇ。自転車だとこうはいきません!

ちなみに、万が一、キャンプ場で出会えなかった時のことを考え、自分でも必要最低限の調理道具と食材を持ってきていましたが、活躍の機会はほぼなかったです。

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翌日は早めに出発して周防大島の走行したことのない区間でもDovePlusで走ってみようかなとも考えていましたが、思いのほか風が強く、逆にテントの中やキャンプ場自体が快適すぎて動く気が起きなかったこともあり、特に何もせずにダラダラと・・・



ただ海を眺めるだけというのも、贅沢な時間の使い方でいいじゃないですか。

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頃合いを見て、午前11時すぎに撤収し、自転車を折りたたんで車に乗せてもらい、近くの温泉へ。

 

www.sunshine-jp.com

ホテル&リゾート サンシャインサザンセト。リゾートホテルの中にある温泉に日帰り入浴してきました。ちなみにこのすぐ近くにある片添ヶ浜海浜公園にも日帰り専用の温泉があるため、気分と財布の中身によって使い分けが可能です。



綺麗な温泉でキャンプの汚れを洗い流し、スッキリしたところで帰りました!

今回は行きは輪行、キャンプ自体はオートキャンプでテントは各自持参、帰りは車で帰るという、ある意味いいとこ取りで楽しめた輪行キャンプでした。とはいえ、仮に一人だったとしても必要十分な装備でキャンプ場へと向かったため、今後のソロキャンプの予行演習にもなりましたね。

次回は、しまなみ海道江の川をサイクリングしつつ、どこかで完全ソロキャンプをするようなテーマで遂行してみたいと思います!

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