NISHISAITAMA PROJECT

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柱島と端島と猫

黒島をあとにして、次に向かった島は柱島群島の中心でもある柱島。 

 

 

自販機すらなかった黒島とは異なり、柱島には商店や宿泊施設、郵便局など最低限必要な施設があり、さすが柱島群島の中心となる島と言えます(ただし、食堂や居酒屋のような店はなかったので注意)。

 

調べてみると柱島には見所と言える観光スポットも島中に点在しているので、次の船が出る3時間までの間ですべてを見て回ることはおそらく不可能であり、膝の痛みもあったことから、南側の海岸線にターゲットを絞り、そちらを重点的にまわることにしました。

 

南へ続く海岸線の道を歩いて行くと、桜が満開の神社があったので、ご挨拶がてら訪問。

 

 

賀茂神社。おそらく京都の賀茂神社が由来だとは思います。小さい離島の神社にしてはかなり立派で手入れも行き届いていました。

 

 

ここにも砲弾が・・・

 

 

賀茂神社より南へ進み、タマネギ畑の中を歩いて行くと、広い砂浜に出ます。

 

 

写真とは反対側に目をやると、なにやら大きな碑が立っていたので近づいてみましょう。

 

 

戦時中、日本海軍の戦艦陸奥が柱島近海で謎の爆発を遂げ、千人以上の死者を出した事故があり、それを伝えるものだそうです。当時の詳細な話しは戦艦陸奥で検索するとたくさん出てくるので、興味があればそちらを参照いただければ。

 

とはいえ、ものすごい大事故が発生した海ではあったものの、現在においてはとても穏やかで綺麗な海岸です。実際に、戦後は一時期海水浴場としても賑わったようで、そのときは定期船が直接この砂浜に接岸したそうです。

 

 

砂浜に残るコンクリートの橋桁。かつての桟橋の残痕です。

 

 

砂浜の先端まで行ってみると、陸続きになっている島が見えてきました。もちろん歩いて渡った後、もたもたして満潮になると完全に分断されるらしいので眺めるだけにしておきます。

 

さて、時計を確認してみるとちょうどお昼時だったので、海を眺めつつ自宅から持ってきた自作弁当を食べ、食後の休憩もかねて堤防の上でごろんと横になって1時間以上も寝てました。この日はちょうど良いぐらいに暖かく日差しも心地よかったので黒島で1時間近く昼寝をしたというのに、ここでも1時間も寝ることができました。こんなに何もせずに島時間を堪能したのはいつ以来でしょうか。

 

・・・

 

帰りのフェリーの時間になったので、柱島港へ戻り、最後の島である端島へ向けて出発!

 

 

端島も小さい島で、黒島と同様、1時間もあればだいたい見て回れるくらいの島です。

 

とりあえず港の反対側にあるという、淡水池を目指して進んでいくと、ここにも島を代表すると思われる神社を発見。

 

 

柱島や黒島の神社のように高台にある神社ではないので、足を負傷中の旅行客にも優しい神社でした。そしてこの神社も例外ではなく・・・

 

 

ここも砲弾が祀られていました。なぜゆえ?

 

神社から歩いて5分ぐらいのところに、目的の淡水池があったのですが・・・

 

 

完全に藪の中。一応、水鳥の鳴き声が聞こえるのでそれなりな池らしいですが、全くもって全容がつかめず残念。

 

 

グーグルマップで見てみると、確かに池があるみたいです。

 

池を見ることを諦め、海岸線に出て見ました。

 

 

地元では「あしだれ浜」と呼ばれているらしいこの浜辺、柱島の海岸線とは違って小石で構成された海岸線で、四方八方島に囲まれている風景から、海と言うよりどこか山の中のカルデラ湖のような雰囲気すらありました。

 

しばし海を眺めたあと、島の反対側にあるもうひとつの海岸を見に行こうと来た道を戻っていくと、桜が綺麗な休校中の学校があったのでそちらへ寄り道。

 

 

よく見ると猫が・・・

 

 

すごい近づいてくるのに手を出すと逃げるロシアンブルーのような猫。

 

 

身体をこすりつけてきた猫。島猫っぽい。

 

 

猫の集団。

 

「猫の島」と言うほどたくさんの猫がいるわけではないとはいえ、島民のわりに猫の多い島でした。

 

島猫と遊んでいたら岩国へと戻る最終便の出航時間が迫ってきたので港へと戻り、フェリー乗り場のおばちゃんにあれこれ島の話しを伺いつつ、岩国へと戻ったのでした。

 

島のおばちゃん曰く、端島は紅葉の時期が素晴らしいので、ぜひその時期に訪問して欲しいとのことでしたので、また機会があれば再訪問してみたいです。

 

・・・

 

そんな感じで、柱島群島の黒島、柱島、端島と駆け足で3島巡ってみました。特に何かを目的とせずノープランで行ってみたのに、終わってみれば大変楽しい島巡りができたと思います。今度は柱島に1泊するプランなどで再訪問するのもありかもしれません。

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