鉄道乗りつぶしなどというものをやっていると、超閑散区間のローカル線以上にネックになるのがケーブルカーだったりします。ケーブルカーは他の鉄道駅から遠く離れた山の中にあることが多く、しかもわざわざ頑張って乗りに行っても路線長はせいぜい2kmぐらいしかないので費用対効果が薄く、後回しになりがちです。とはいえ、日本全国の鉄道路線の乗りつぶしコンプリートを目指すからには避けては通れません。
そんなケーブルカーの中で、わりと近所にあってまだ乗っていない路線があったので、ちょいと乗って来ました。その名は北九州にある皿倉山ケーブルカー。かつて帆柱ケーブルカーと呼ばれていた路線です。
広島から山陽自動車道をかっとばして北九州市へ移動し、最近閉園してしまったスペースワールド近くの住宅地を抜けてやってきたのは皿倉山ケーブルカーの乗り場。
到着した時間が午前9時半で、ケーブルカーの始発は10時。30分ほど待てばケーブルカーに乗れるとのことでしたが、30分を待つことができない落ち着きのない人間だったので、ケーブルカーを使わず山頂を目指すことにしました。
注 意
_夜間山頂付近
犯 罪 多 発
さっそく治安の悪そうな看板にびびりつつも、午前中なら大丈夫だろうと意を決して山頂に向かってダッシュ。山頂へはいくつかのルートが紹介されていましたが、その中では最短で山頂へ行けそうな煌彩の森コースをセレクト。
標準コースタイムが90分のところ、猛ダッシュで登ったので45分ぐらいで山頂に行くことができました。決して参考にしないでください!
中間地点ぐらい。実はこの辺で素直にケーブルカーを待たなかったことを軽く後悔していたり・・・
というわけで、急な登り坂を汗だくになりながら駆け上がり、なんとか皿倉山の山頂に到着。
天気は良いのに、なぜか小倉の市街地はなぜかガスってたのが残念。でもなかなか良い眺めだったので十分満足です。これは確かに夜景は綺麗だろうなぁ。治安悪そうだけど。
帰りも徒歩で降りようかなとも思いましたが、それでは今回の目的である皿倉山ケーブルカーに乗る事ができないので、帰りは素直にケーブルカーを使って戻ります。
これが皿倉山ケーブルカー! 予想以上に綺麗な車両で窓も広めに作られているので眺めも良さそう!
一番乗りだったので遠慮せずに最前列を陣取っていざ出発。
かなり急な傾斜で高所恐怖症の人にはちょっとキツいかもしれない眺め。ちなみにこの傾斜はスキーのジャンプ台とほぼ同じだそうで・・・ここをスキーで滑るのは流石の俺でも勘弁。
中間地点でもうひとつのケーブルカーとすれ違います。
そして麓の駅へとゆっくり下っていきます。
今回は登りを徒歩、下りをケーブルカーで移動しましたが、体力的に自信がある人でなければ、登りをケーブルカーで登り、そのあとゆっくり登山道を下ってくるのが楽しいのではないでしょうか。もちろんケーブルカーで往復しても良いと思います。
・・・
その後、ちょっと野暮用があって博多に寄ったついでに、こんなところにお立ち寄りしてみました。
志免鉱業所竪坑櫓。これは見事。
以前から福岡空港を出発する飛行機の窓からちらっと見えていたこの建物を一度、近くで見てみたいと思っていたので、わざわざ来てみた廃墟スポット。これは間近で見ると圧倒されるぐらい素晴らしい建物だと思うので、この手の建造物に興味がある人ならば是非とも行ってみる価値大ありです!
続きます。