NISHISAITAMA PROJECT

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水前寺成趣園と国道445号線

翌日はドライブに出発する前に、時間的に余裕があったので熊本市内にある有名な観光名所の一つである、水前寺成趣園に行ってみました。天気が良いときは水が綺麗なところに行ってみたくなります。

 

 




写真を見てもわかるとおり、熊本市内のど真ん中にある庭園であるにもかかわらず、その中心にある池の水がとても綺麗です。東京やその他都市にある池の水が濁っている庭園とは一線を画しています。



鯉もお上品で、エサ撒きしても落ち着いています。



池の水のみならず、芝生も美しく手入れされており、どこを眺めていても気持ちが良いです。



庭園にはお約束の茶屋もあり、お茶やお菓子を楽しむことができますが、今回は眺めるだけにしておきました。なぜならこれから国道445号線という酷道を走行するという重要な使命があるため、もたもたしていられないからです。

国道445号線を忠実にトレースするつもりで調べてみたところ、なぜかこの国道445号線は、熊本市内からいったん山都町経由で通潤橋をかすめて戻ってくる大回りなルートを取っているので、その辺の一般的な道路は省略し、直接酷道区間の始まる美里町へと熊本市内から緑川に沿って移動しました。廃線鉄道に詳しい人なら、熊延(ゆうえん)鉄道の線路沿いに沿って移動したと言えばわかりやすいかもしれません(この鉄道知っている人はそうそういないとは思いますけど)。

砥用(ともち)の中心地を貫通する国道218号線を進んでいくと、今回のメインイベントである国道445号線への分岐が見えてくるので、迷わず曲がりましょう。



酷道の入口に良くある「この先、○○メートル以上の車は通行不能」みたいな案内はありません。いや、あったのかもしれませんが記憶にございません。



しばらく進んでいくと、徐々に道幅が狭くなり、気がつけば酷道になっています。

車1~1.5台分の幅しかない林道のような道をゆっくり上っていくと、水場が出てきたので休憩です。



七郎次水源と呼ばれる水場で、この下流にある集落用の水源地だそうです。綺麗な水がわき出ていて自由に飲むことができるので軽く休憩して、さらなる酷道に備えます。



狭くて曲がりくねった道を登っていくと、二本杉峠に到着します。



はるばる登ってきたことが実感できる風景が広がっています。

この峠から先は道路の改良も進んでいて、走りやすい道がしばらく続きます。



これならあっという間に人吉まで行けるのでは?? と淡い期待を寄せる人も(主に狭隘路を苦手とする人なら)いるかもしれませんが、そこは国道445号線、期待に応えて頂けます。



突然道が狭くなったりするので気が抜けません。しかも五家荘という観光地であるため、交通量もそこそこあるので要注意です。ただ、全体的に少しずつ改良工事が進んでいるようなので、この辺の区間は近い将来すべて2車線道路になりそうです。

ただ酷道を走るだけってのも味気ないなと思っていたら、ちょうど良い観光スポットを発見したので、五家荘平家の里方面へ寄り道してみました。



ハクビシン?にも遭遇。野生動物の宝庫です。

そして到着したのが、樅木吊橋(もみぎのつりばし)です。深い谷間に平行して2つの吊り橋が架けられています。



山奥の秘境に掛かる祖谷のかずら橋のようなツタと小枝で作られたスリル溢れる吊り橋ではなく、比較的最近に掛け替えられた頑丈な吊り橋なので、そこまで怖さはありません。



開放感のある吊り橋なので、こういう高いところが好きな人にはお勧めできます。新緑の時期だったので山の緑も美しかったです。紅葉の時期も素晴らしそうですが、混雑が激しそうといえばそんな感じです。

この吊り橋のすぐ近くから椎葉村へ抜ける林道を発見しつつも、50km近い林道を完走できる気がしなかった(途中で道路崩壊している可能性があった)ので素直に国道445号線に戻り、人吉方面へと走り抜けます。

途中の五木村まで来ると、国道が川から少し離れた高台を走るようになったので、何かと思って調べてみたらここ、川辺川ダムの建設予定地だそうです。工事しているようには見えませんでしたが(後々調べたら建設中止になっていた)。




その後は人吉方面まで一気に走り抜け、国道445号線酷道区間を走破完了となりました。酷道のわりには観光名所が点在する観光路線だったので、また日を改めて走ってみたいですね。

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