久慈からはJRではなく、三陸鉄道、通称三鉄(地元の人はみんなこの呼び方をしていた)に乗って、宮古まで向かいましょう。
開業25周年で、三セク鉄道の中では老舗中の老舗。
さてこの三陸鉄道ですが、これは岩手県東部の三陸海岸に沿って、久慈から宮古、そして釜石から盛(さかり)まで走るローカル私鉄なんですが、日本鉄道建設公団が作った比較的新しい路線なので、線路は一直線に突き進んでおります。例の歌では「カーブを曲がれば開ける~」なんて歌詞がありますが、カーブなどほとんどありません。道路や川があれば鉄橋で渡り、山があればトンネルで一気に抜ける。だから、のんびりローカル線の旅~な、雰囲気はあまりなかったかな。
もちろん海沿いを走るので、ときたま海が見えます。その景色は海も山も素晴らしいので、そういった意味ではローカル線のすばらしさを味わえることができます。
でも、基本的にはトンネルがかなりを占めていたので、山陽新幹線のような路線でした。
一直線なので、がんがん飛ばします。80km/hぐらいは余裕で出ていただろうね。
この三陸鉄道、毎年の赤字が凄まじいことになっている(今年の赤字は1億4千万だそうだ)とのことで、いつ廃止になってもおかしくない路線らしい。乗って見てわかったことは、あんまり沿線に家がないんだよね・・・同じ東北の長大三セクの秋田内陸縦貫鉄道に比べればいくぶん栄えている集落が点在していたり、観光名所もぱらぱらと見えるけど(秋田内陸線沿線も観光名所はあるかもしれない)、それでも↑の写真のような場所が多く、これ以上の乗客アップは難しいそうな・・・九州の松浦鉄道のように、狂ったように新駅を造りまくって乗客をかき集めた路線もあるけど、トンネルが多く、集落の少ない三鉄沿線ではそれもできそうにないし(宮古や久慈の市内では可能?)。うーん、難しいところだなぁ。
特急を走らせれば120km/hぐらいで一気に飛ばせそうだけど、そもそも大きな街がないからそれもかなわないか。
と、そんなこんなで、久慈から70kmを1時間ちょっとで駆け抜け、終点の宮古に到着。
「アイフルホーム宮古駅」らしい。
とにかく経営難で大変という話だったので、寄付の意味も込めて、駅の売店でちょこちょこ小物を買って撤収。
こんなポスターがあちこちに貼られていて、ちょっと欲しくなるものの、B1サイズということを知り諦める。そのサイズって、部屋に貼るとでかすぎるんだよな。それ以前に、そんなデカイビームサーベルを持って旅行などできるかwwww
とはいえ、なかなか楽しい旅をありがとう三鉄。また乗るぜ!
・・・
駅前の食堂のようなところで晩飯を食い
魚がうまい!
そして、コンビニで酒を買って(<まだ飲むか)その近くのビジネスホテルに駆け込み、この日は終了。
こんな感じで夜が更けていくのでありました。
あ、「久慈ありす」とは全く関係ない、「新潟トランシス2006」と書かれたキーホルダーがとっても渋くて気に入ったwww
調子乗っていろいろ買ってしまいましたが、俺がこうしていろいろ買うことで、きっと少なからず何かの足しになっていることでしょう...っと、さあさあ、さっさと寝ましょう。
明日は、この日本で最も乗ることが困難と言われている、日本最強のローカル線。JR岩泉線に乗るんですから・・・
なんせ、始発が朝の6:35の宮古発の列車に乗り遅れると、次の列車がなんと15:02まで無く、さらにその次の18:11発の列車に接続する茂市発の列車が終電とか、あり得ないとかそういうレベルじゃないだろ! 一日3本しか走ってません・・・
人が乗らないから本数減らすって、わからなくはないけど、それってどうなんだろう・・・てか、乗るのが難しい鉄道って、もう、本来の公共交通機関の意味を成していないよな。
てなわけで、次回は、「(一部の人には)魅力あふれる路線である岩泉線と、日本三大鍾乳洞の一つ、龍泉洞」をご紹介しましょう...え、三大鍾乳洞って、龍泉洞と秋吉台と・・・どこ?
ああ、あと一つは高知にあるのか。初めて知ったぜ。