NISHISAITAMA PROJECT

傘 傘傘⊂⊃/ ̄\ ⊂⊃ 傘傘傘傘

日本で唯一の砂漠がある伊豆大島に行ってきました。これ豆知識な

題名の詳細については後ほど。

この前のお休みに、ちょいと東京旅行してきました。でも東京と言っても、行ったのはお台場でも渋谷でもアキバでも柴又でも百草園でもなく、行ってきたのは伊豆諸島の一つ、伊豆大島です。住所は東京都大島町なので、もちろん東京です。車のナンバーは品川ナンバーだし、駐在所に止めてあるパトカーは警視庁だし。

で、大島はもちろん島なので、普通ならば浜松町の近くの竹芝桟橋などから東海汽船の船に乗って行くのが王道なのですが、この東海汽船。ネットでの座席予約は、出港72時間前に締め切ってしまうんですね。俺は、木曜の夜(=48時間前)に行くことに決めたので、もう船で行くことはできない・・・てなわけで、ちょっとだけリッチに飛行機で行ってきました(が、この選択が大正解だったのである)。

 

 



小さっ!

120人乗りぐらいで、イメージ的には新幹線の車両一両に羽を付けて飛ばしているような感じの小ささ。こんなに小さければ、風が吹かなくても揺れるだろうなぁとか思っていたら速攻で離陸。

・・・で、シートベルト着用サインが消え、10分ぐらいしたら着陸態勢突入。はやすぎだろwwww

そして、大島空港が近づいてきたところで一気に速度を上げ(ているように見えるだけかも)、最終着陸態勢と思ったそのとき! もうあとちょっとで着陸だったのに、いきなりまた急上昇し急旋回!

「最終着陸態勢に入っていましたが、強風のため、再度着陸を試みます。次の着陸が不可能と判断された場合は、羽田に引き返します」

げ、いきなり今回の旅終了のお知らせか!?

と思ったそのとき、再び着陸態勢に突入し、そのままものすごい勢いで風に煽られつつも何とか着陸。着陸ごときで拍手喝采とか初めての経験だし。でもすごかったのは確か。マジで手に汗握る展開だったわww

いやー、これは飛行機苦手な人だったらたぶん死んでたな。急降下→急上昇→急旋回のコンボに加え、常に風に煽られまくりで揺れまくりだったし。



無事到着。トラブルがあったため、羽田から40分ぐらいかかりましたが、普段は25~30分で到着できます。



大島空港と駐車車両。品川とは遠くにつかぬ風景なのに、車がみんな品川ナンバーなのがシュール。

ガイドブックのようなものは持っていたものの、特に計画は立てていなかったので、とりあえず大島最大の繁華街である元町へ行くことに。

ただ、いまの大島は椿まつり真っ最中であるため、レンタカーの手配は難しそうだし、飛行機が煽られて着陸を断念せざる終えないぐらいすごい強風が吹き荒れているから、レンタサイクルも非現実的だよな。バスもないし、どうしようかなと考えること5秒。



3kmぐらいだし、歩いちゃえヽ(´~`)ノ



30分ほど歩くと元町に到着。
すると「伊豆大島火山博物館はこちら」という表示があったので、さらに15分ぐらい歩いて博物館へ移動。



伊豆大島火山博物館は世界的にも珍しい火山専門の博物館です」がキャッチフレーズの博物館で、中には20年ぐらい前に大爆発した伊豆大島三原山を中心に、世界各国の火山をこれでもかというぐらい紹介しておりました。物理の次ぐらいに地学が好きだったりするので、個人的には入館料の500円以上の価値はありました。伊豆諸島に興味のある伊豆諸島初心者なら、一度は立ち寄っておくべきところかも(まあ、どうやって島ができたとか、そういうのに興味があれば・・・だけど)。

火山知識を得た俺が次ぎに向かったのは、先ほど素通りした元町。



白波が立ちまくり。こりゃ船は欠航かもな・・・と思ったら、ジェット船は欠航していたそうです。飛行機で来た俺は勝ち組の予感。

島と本州を結ぶメインの交通機関である船が欠航し、人足もまばらな元町にあった食堂で海の幸を頂き、ついに今回のメインイベントである、三原山登山を決行することにしました。

...うお、バスで山頂まで行こうとしたら、すでに最終の山頂行きバス終了かよ!

しょうがない、タクシーかレンタカーを借りていくか・・・いや、三原山自体、標高は700メートル前後だったから、歩いてでもすぐ行けるんじゃね? よし、徒歩で登ろう。徒歩の方が環境にも財布にも優しいし!



ではスタート。

三原山は車で山頂まで行くのが当たり前で、歩いて上まで行く人はそれほど多くはいないみたいです。だから、おそらくメインの登山ルートであるはずなのに、誰にも会わず、本当に静か(まあ、船が欠航しているから観光客もいなかったってところだろうけど)。



何となく南の島っぽい感じ。でも、道に落ちている石が冷えて固まった溶岩なのが、火山島の大島らしい良い雰囲気。

そのまま登っていくと車の道にぶつかり、頂上に到着。車だったら20分ぐらいで来られるらしいですが、歩いたので1時間半ぐらいかかりました!

でも頂上とはいってもこれは外輪山に当たる部分なので、三原山の神髄はまだまだこの先。



ちょっと東京都らしからぬ風景が広がっておりますよ。でも、火山の規模としては小さい方だと思うので「うぉぉぉぉー! すげー!!」とまではいかないか。

さて、どんどん先に進みましょう。やはり火山だったら、火口を見ておきたいですよね。



凄まじい風が吹き荒れ、風に少し飛ばされつつも(煽られるとかそういうレベルじゃない。マジで飛ばされた)なんとか内輪山の上に到着・・・って、何この光景、これが東京都の一部分だとは信じられないぜwww



斜面の一部からは水蒸気も出ているため、活火山であることも実感できます。



でもってこれが火口。安全のためか、これ以上先には進めないようになっていたのが残念だけど、落ちたら一巻の終わりであることを考えれば仕方ない。特に今日は、後ろから強烈な風が吹き荒れているので、下手すりゃそのまま風に飛ばされ、人生の電源ボタンを押してしまいかねない。

案内によると、この火口を一周する「お鉢巡り」というルートがあるんだけど、あまりに風が強いので断念。そのまま引き返すのが得策かなーと思ったそのとき、テキサスルートという、とってもアメリカンな名前の東側に降りる裏ルートを発見したので、そちらから帰ることにしました。



木が一本も生えていないので、写真だけ見たら北海道の火山地帯や、どこかの高山のような風景。

そのまままっすぐ登って行けそうだけど、実際は風が強すぎてて難しいというか無理でした。せめてしっかりとした装備があれば・・・だけど、東京の島に来る人間が、アルプスに登るような重装備を持ってくるはず無いよな。



というわけで東側に折れ、山を下ることに。ここをまっすぐに突っ切るルートが「テキサスルート」。なんで「テキサス」なんだろうかという疑問は、この風景を見て解決。こりゃテキサスだわ。行ったこと無いけど(笑)

ここは地図によると「裏砂漠」「奥山砂漠」と呼ばれている地域であり、つまり「砂漠」なんですね。なんでも、国土地理院が日本国内で唯一認めている砂漠がここで、日本にはここ以外に「砂漠」はないとか(鳥取砂丘含め、残りの砂場は砂丘)。でも砂漠の厳密な定義からすれば、ここも本物の砂漠ではないのだろうけれども・・・



溶岩流の跡の先には、どこまでも続く黒い砂の丘・・・確かに砂漠だ。行けばわかる、これは砂漠。



これが東京であるというのがさらにすごい。写真だとわかりにくいけどすごい。

大島に来て、この風景を眺めないで帰ってしまうのはかなり勿体ないと思うね。特に「何もない荒涼としたところが好きだー」てな人には超おすすめ。もちろん、誰にでもオススメできますよ。

誰もいない砂漠地帯をひたすらまっすぐ下っていくと、徐々に砂漠から草原となり、そして森となり、



島の反対側に到着。空港からここまで20kmぐらいの道のりでした。すげぇ歩いたな俺。

ちょうど写真に写っている大島公園では、椿が見頃! とのことだったけど、三原山で遊びまくっていたため(というか風が弱まるのを避難小屋でずっと待っていたというのもあり)、大島公園はスルーして、路線バスで今夜の宿まで移動することに・・・



大島に来て椿を見ないなんて、東京に来て東京タワーに登らないと同じぐらい勿体ないことなんじゃないのか!? ←よくわからない例え

かなり勿体ないとは思いつつも、夜になってしまってはしょうがないよな。

・・・

宿到着。

金曜日の時点では繁華街に近い宿は、どこも「椿まつりのため満室です」で、今回予約しておいた宿も「かろうじてあいています」程度だったのに、宿に行ってみたら「今夜は他に客はいませんよ」でした。

さっきもちらっと書いたけど、宿泊客がたくさん乗っていたジェット船が欠航となってしまい、宿泊客も全員キャンセルだそうだ。離島は宿の人も大変だな・・・

といったところで続きます。

明日は「毎晩開催の椿まつり夜祭りと、大島一周ドライブ」をお伝えしましょう。

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