NISHISAITAMA PROJECT

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しまなみ海道サイクリング(愛媛編)

(前回からの続きです)

ic-yas.hatenablog.com↑前回


耕三寺に満足したところで時計を見ると11時すぎ、昼食を摂るなら早めが良いだろうと思ったので、耕三寺を中心に広がる瀬戸田の商店街の中にあった万作という食堂にお邪魔して、軽く昼食を頂きました。

 


この近辺はタコが有名なのでたこ飯はもちろんのこと、この鯛の切り身が入ったお吸い物がめちゃくちゃ美味しかったです。お替わり自由だったら3杯ぐらい飲みたくなるぐらいの逸品でした。

美味い飯で腹も膨らんだところで今治に向けて出発しましょう。



出発時は曇りだった空模様も、天気予報通りの素晴らしい快晴になってくれました。この風景、まるで宮崎や鹿児島のような南国のような眺めですね。

万全のコンディションで快走していると、3つめの橋、多々羅大橋の登場です。こちらの橋を渡ることで、ついに県境をまたいで広島県から愛媛県へと入ることができるのです。



お約束の県境をまたいでの一枚。

橋を渡りきって海岸線へ下っていくと、道の駅があるのでそこに立ち寄って、もう一枚記念撮影。



現時点でしまなみ海道サイクリングもだいたい約75kmの全行程の半分程度がすぎたところとなります。実を言うと、ここでも寄り道コースとして、大山祇神社に訪問する計画も立てていたのですが、往復するだけで+15km程度(しかもアップダウンがある)あることがわかっていたため、真っ直ぐ次の島へ・・・

この辺の距離感覚は、ちょうど去年の今頃にレンタカーでこの辺をうろうろしていた経験が役に立ちました。何事も事前調査は重要ですね!

ic-yas.hatenablog.com
やはり、速度が出て登り坂も楽々進めるロードバイクなんかだと、多少離れたスポットにも気軽に立ち寄れるので、しまなみ海道サイクリングをめいいっぱい楽しみたいなら、ガチなロードバイクで来るべきなのでしょう。しまなみ海道に関して言えば、ロードバイクをそのまま載せられるフェリーやバス、タクシーが充実しているので、ミニベロで走行するメリット(気軽に公共交通機関が利用できる点)はほとんど無いと思いますし。


しまなみ海道に登場する島の中では最大面積を誇る大三島も、「しまなみ海道」という視点から見ると端っこの方をかすめるだけで終わっているので、ただ走り抜けるだけならあっという間に終わってしまいます・・・ということで、わずか5kmほど走行するだけで巨大な大三島に別れを告げ、次の島、伯方島へ渡ることになります。



今まで登場してきた吊り橋とは異なり、大三島伯方島を結ぶ橋はアーチ橋になっています。この辺は海峡の幅も狭くて架橋が容易だったようで、しまなみ海道シリーズの中では最も古い橋だそうです。



伯方島です。どうでも良いんですけど、自動車道の方は高度を保ったまま次の橋へと行けるので自転車でもそっちを走りたくなりますね! 自転車道の方は無情にもそのまま海岸線へ向けて下っていきます。

この辺まで来ると体力的に限界を迎えてくる人もちらほら出てきているので(目の前でふらついていきなり縁石に激突したオッサンや、緩い登り坂なのに自転車を押して登っているおばちゃんがいた)、普段自転車で数十キロ単位で走る習慣のない人ならば、この辺で1泊するような計画を立てておくと精神的にも肉体的にも楽かもしれません。



伯方ビーチで小休止。この辺は本州からも四国からも離れている海域なので海がとても綺麗。

伯方島大三島と同様、島のサイズの割にしまなみ海道のルート的には距離が短い区間なので、あっという間に次の島が見えてきます・・・が、その次の島、大島の前に見近島という小さい島に渡れることが判明したので、そちらに寄り道してみました。


どういうことかというと、伯方島と大島の間には伯方・大島大橋が架橋されているのですが、これは伯方橋大島大橋が連続に連なっているだけで、その双方の橋の間に橋桁の土台として利用されている島があるのです。そして、自転車道を通る人に限り、その島へ訪問できるルートが用意されているのです。



サイクリング中の人でもここに立ち寄る人は限定的みたいで、自分以外にここに立ち寄ろうという人はほとんどいませんでした。まあ、特に何があるというわけでもなく、立ち寄ったところで、素晴らしいしまなみ海道サイクリングの思い出に何か+αされるかと言われたら微妙な感じです(俺はこういうの大好きだけど)。



上陸してみると、小さい公園が整備されていました。海岸線まで降りるとキャンプ場もあるため、原付バイクでキャンプするような人ならオススメかも(ゆるキャン△の志摩リンみたいな)。



大島へと渡り、大島大橋を見返した図。もし身近島が存在していなかったら、ここには橋がなかったかもしれません。

さて、サイクリングコースとしては最後の島となる大島。名前の通り大きな島で、しかもしまなみ海道大三島伯方島のような端っこをかすめるようなルートではなく、島の端から端を縦貫するルートになっており、最後の踏ん張りどころになります。

公式のルートでは島の中央を越える最短ルートとなって、アップダウンもそこそこあるので、海岸線をぐるっと迂回するルート(島の北側を廻るコース)を選択しても良さそう・・・と思って調べてみたらこちらは距離がある上、途中に峠越えがあるようなので、素直に最短ルートを選択して来島海峡大橋を目指すことにしました。



ミカン畑が広がる風景は愛媛県郊外そのもの。ここまで来ると広島県尾道から遠くまで来たことが実感できます。

峠を2つほど気合いでやり過ごすと、最後にして最大のハイライト、来島海峡大橋が満を持して登場します。



来島海峡大橋は3つの橋が連なる吊り橋で、その3つを合わせた総延長は4105メートルという今まで登場してきた橋とは桁違いのスケール。さらに橋の長さだけではなく高さも今までで一番あり、橋の上に到達するだけでも一苦労なのです。特にここまでやってきて体力の限界を迎えつつある人には厳しい登りになると思われます(付け加えると、橋の上も微妙に扇形状なっていて、これが地味に体力を削られます)。

4km以上にもわたってひたすら橋の上をチャリで走り抜けるような事など、今まで経験したことないです。



960メートルの延長を誇る来島海峡第一大橋を渡りきると、橋桁の土台にされた武志島という島のはるか上空に到達します。こちらの島は先ほどの見近島のような一般人が立ち寄れる階段などが整備されていないのでお立寄り不可です。残念。

次の1500メートルを超える来島海峡第二大橋を渡りきると、今度は馬島の上に出るのですが、こちらはなんと橋桁の上にバス停があり、そのバス停の下にはエレベータが設置されているので、しまなみ海道の歩道を使っている人に限りエレベータを使って島に訪問できてしまうのです(自動車道からの利用は原則不可)。

立ち寄れる島があれば立ち寄りたくなりますよね! ということで・・・



今まで数多の島々へ訪問してきましたが、橋の上からエレベータを使って島に訪問したのは初めてです。



多少汚れているのが残念ではあるものの、全面ガラスで眺めも良いです。



あっさり上陸できました。

ついでに島の集落まで行こうとも思ったのですが、時間的にかなり押していたので集落訪問は諦め、エレベータで橋の上へと戻り、正真正銘ラストの来島海峡第三大橋を渡って今治へと突き進みます。



渡りきった! 写真写りがイマイチですが贅沢は言いません!

あとは今治駅へと向かう普通の道路を進むだけになるので、その手前にある最寄り駅の波止浜駅で終了することにしました。尾道の時はご丁寧に尾道駅の駅前からチャリにまたがったのに、最後に今治駅に向かわないのはちょっとアレですが、今回確保した宿が松山市内だったというのと、予讃線を1時間に1本だけ走る貴重な普通列車にギリギリ間に合いそうだったので、さっさと切り上げることにしました。まあ、良いでしょう!



ゴールイン! 走りきったぜ!

電車到着3分前にギリギリ到着。即座に自転車を輪行袋にぶち込んで・・・(これ、DovePlusだから対応できたけど、他のチャリなら間に合わなかった予感しかない)



ギリギリ間に合った!

とまあ、こんな感じで、特にトラブルに見舞われることもなく、無事に我がDAHON DovePlusでしまなみ海道サイクリングを完遂することができました。最後の最後まで中だるみすることなく楽しい気分で走り抜けることができたので、普段から自転車で走り回っている人ならもちろんのこと、観光地の駅でレンタサイクルを借りて気楽にポタリングするような人ならば、是非とも体験して頂きたいですね!

そして今度は、三原から瀬戸田までフェリーでショートカットして、大三島を横断してから大崎下島方面に抜けるルートや、因島から弓削島へ渡るサブルートなどにもチャレンジしてみたいと思います。

というわけで、まだまだ続きます。

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