瀬戸内海を代表する定番のドライブコースといえば、やはり「しまなみ海道」。ところが、実を言うと今まで行ったことがなかったのです。なので天気も良かった10月の3連休を使って日帰りドライブしてきました。
広島市と同じ県内とはいえ、しまなみ海道こと西瀬戸自動車道の本州側の出発地点の尾道は距離にして70km以上あるので、下道など使わず一気に山陽道を東へ突き進み、尾道ICで降りて2号線バイパス経由で尾道大橋ICへ(ナビだと福山西ICをオススメされる)。
しまなみ海道に限らず、大阪以西の山陽道や中国道から枝分かれしている高速道路のほとんどは大阪方面から各目的地へ最短ルートで結ぶように設計されている道路が多いため(他だと鳥取道、米子道、尾道道、浜田道など)、西側の広島や九州方面からだと、いったん高速道路を降りてショートカットした方が速くて安いことが多いんですよねぇ。まあ良いんですけど。
尾道大橋を渡ると、しまなみ海道の本線料金所が見えてきます。この時点ですでに向島という瀬戸内海に浮かぶ島に渡っているのですが、この島自体がそこそこ大きい島であるため、「瀬戸内海の島々に掛かるたくさんの橋を渡っている」印象は薄いです。特に尾道大橋がかかる尾道水道は幅も狭く、まるで川のような雰囲気ってのもあるのでしょう。
でも、この次の因島大橋が見えてくるあたりからだんだん島巡りっぽくなってきます。
因島大橋を渡りきったところに西瀬戸道最初のパーキングである大浜PAが見えてくるので、まずはお立寄り。
因島大橋は2段重ねの橋梁になっていて、下段が自転車道になっています。ご存じの通り、しまなみ海道はサイクリングコースとして大変有名であり、徒歩や自転車、原付などでも本州から四国へと渡ることが可能なのです。ただ、自転車や原付が高速道路である西瀬戸道を走ることは法律上無理なので、高速道路とは別にサイクリングコース(と言う名の一般道)が整備されていて、島と島を渡るときだけ、自動車道の橋に併設された専用道を使用するようです。
大浜PAの展望台から見た瀬戸内海。自転車道はしっかり整備されているのに、こちらはいまいち力が入っていないようで残念。
では出発しましょう。次に向かったのは広島県側最後のPAである瀬戸田PAです。別にスタンプラリーやっているわけではないけれども、PAとセットで巨大な橋を眺めることができるので、立ち寄る価値はあるのですよ。
橋まで歩いて行けるので、時間と体力があったら行ってみても良いかもしれません。
さてここで地図を確認すると、次の愛媛県一発目の島、大三島は見所もありそうな島だったのでお立寄りしてみることに。
大三島ICで降りて、大山祇神社へ。
予想以上に立派で風格ある神社でした。宮島の厳島神社のように本州からすぐ渡れる島ではないのに、ここまで見事な神社があるとは驚かされます。西日本にある神社はどれも見応え十分。
時間を確認するとちょうどお昼時だったので、この辺で昼食でもと思ったのですが、どういうわけか3連休だというのに定休日の店も多く、僅かに営業している食堂には客が押し寄せているような惨状が広がっていたので、地元のスーパーで最低限の食料のみ確保することに。
最近一部ネットで話題のショッパーズ。
news.livedoor.com
しまなみ海道で地続きになったおかげで、こういうスーパーも進出しやすくなったのでしょう(島の経済はストロー効果で悪化しているらしいけど)。
最後に多々羅大橋を逆方向から眺めてみます。
架橋されると島巡りが簡単になる代わりに、滞在時間が短くなってしまって、離島のありがたみが薄れてしまうんだよなぁ。気楽に訪問できるって言う意味では良いんですけどね。
しまなみ海道に戻り、最後の来島海峡大橋を渡れば、ついに四国に上陸となります。来島海峡大橋を渡りきったところにもサービスエリアがあるので、もちろんお立寄りです。
来島海峡大橋がよく見えます。ただ、気軽に歩いて行けるほど近くはないので眺めるだけですね。話しによると、来島海峡大橋のたもとにある来島海峡展望館からの眺めが最高に良いとのことだったので、また行くことがあればそっちに行ってみましょうか。
愛媛のお約束。
これだとジュースサーバーなので、どうせだったら壁に埋め込んで、それこそ水道の蛇口っぽくしてみてはどうだろう?
初めての四国のハイウェイスタンプだったので力みすぎた pic.twitter.com/tgLMfRBWMd
— iwasaki_p (@iwasaki_p) October 13, 2019
↑今回の最大の目的はこれでした。四国初スタンプ!
ここで昼食がまだだったことを思い出したので、今治市内で適当にお店を探してランチタイムです。
立ち寄ったのが今治市内にある、「うどん・出雲そば やすき」。なんで四国に来て出雲そばなんだよ!って突っ込み入れそうになりましたが・・・
とても美味しかったです。食感が四国の讃岐うどんというより、埼玉の武蔵野うどんっぽい感じだったのが、また良かったですね。
腹も膨らんだところで、時計を見るとあと3時間ほどで四国を離脱しないとレンタカー返却時間に間に合わないことが判明。3時間なら、適当な温泉に浸かってダムを1~2つ見てくればちょうど良さそうだったので、前々から目を付けていた、鈍川温泉へ行ってみました。
鈍川温泉は道後温泉がわき出す山を挟んで反対側にある小さい温泉街で、今治の市街地からも車を使えばすぐ行けるところにあります。
今回立ち寄ったのがこちらの温泉ホテル。
昭和の大衆向けホテルといった感じで、よく言えば年季が、悪く言えば場末感が漂うホテルでした。大浴場や露天風呂の方もこぢんまりとしたサイズで、連休中でちょいと混み合っていましたが、温泉自体はとてもよい湯質で、風呂から出た後も化粧水を塗ったくったかのようにお肌のもちもち感が残ってるぐらい、良い感じの温泉でしたね。
軽く休憩した後は、この鈍川温泉にある玉川ダムへ。
管理事務所でダムカードも貰って任務完了。あとは帰るだけです。
帰り際、最後に立ち寄った大浜PAを見ていたらスタンプがあったので、押してきました。
ハイウェイスタンプ対象外のスタンプあったとは pic.twitter.com/3vUySFg3V3
— iwasaki_p (@iwasaki_p) October 13, 2019
ハイウェイスタンプブック対象外のスタンプがあったとは・・・帰宅後調べてみたら、以前通過した山陰道の宍道湖SAにもあったとのこと。これは不覚・・・!
とまあ、最後に予想外の発見もありましたが、しまなみ海道往復ドライブ、なかなか楽しかったので、チャンスがあればまたドライブしたいですね。広島からならすぐ行ける距離なので、今度はしまなみ海道経由で四国ドライブなんてのもありかもしれません。
また、それとは別に今度はドライブではなく、サイクリングも良さそうです。しまなみ海道サイクリングは調べてみると、普通のママチャリでも問題なく、しかも実際に今回もママチャリで頑張っている人も見かけたので、ママチャリが大丈夫ならDove Plusでも余裕でしょう。というわけで、次回はしまなみ海道サイクリングやるしかないですね!