修論関係もおおかた片付いたので、海を見に行くことにしました。
関東の海といっても、房総半島とか犬吠埼とか九十九里とか木更津とか船橋とか(全部千葉だ)そういうところを考えていたんだけど、ちょっと千葉は遠いよなー。確かに千葉の写真をたくさん欲しいところなので、千葉に行ってひたすら千葉っぽいものをひたすら撮影しまくってきてもいいけど、もっと近場でいいところでもないかなと、武蔵野線に乗りながら考えていたら、ふと目に入ったのが・・・
おおっ、ここだー。ここしかねーぞ!
いまだ、今行くしかない!
というわけで、ほとんど無計画で海芝浦なる駅に行くことにしました。「海」芝浦ってぐらいだから、海なんだろう。
普段乗っている武蔵野線の終点、府中本町から、いつもは南武線で分倍河原まで行くけど今日は反対方向の川崎まで行くことに。で、川崎から京浜東北線に乗り換えて一駅移動し、鶴見駅に到着。
ここからJR鶴見線に乗るわけだけど、同じJRなのに、鶴見線のホームと京浜東北線のホームの間に自動改札があってちょっとビビる俺。まあ、府中本町から500円ぐらいだから、Suicaのチャージがいくらか引かれてもいいやと、改札機にSuicaをかざしたところ、別にお金を引かれることもなく通過...なんだったんだ?
で、鶴見線であります。
全然知らなかったんだけど、鶴見線ってのは3両編成なんだね。南武線の6両編成でも短いと思っていたのに、その半分しかねーじゃんかよ。
しかも、予想以上に電車の本数が少ない! これについては後述。
運良く目的地の「海芝浦行き」が来たので、さっそく飛び乗り出発進行。
そういやこの鶴見線は、鉄道紀行作家の宮脇俊三が「どこか旅へ行ってみたいが遠くへ行く時間のない人は、(鶴見線の)海芝浦駅へ行ってみると良い」と、おすすめしており、まさにプチ旅行気分を楽しむにはうってつけの路線だったりするわけです。
実際に、電車は京浜工業地帯のど真ん中を首都圏のJRとは思えぬほどのゆっくりした速度で走っていくんだけど、駅という駅はすべてが無人駅で、しかも小さい駅ばかり。背後が工場やビルしかないけど、これらに目をつむれば、地方のローカル線と大差ないシチュエーションが続いており、確かに旅行気分になれると言えば十分なれますね。
ってなことを考えているうちに、あっという間に終点の海芝浦に到着。
むむ、電車の本数少なすぎwwwww
八高線の半分しかないし。
で、「海」芝浦ということなので、どんだけ海海しているかというと...
ホームのすぐしたが海。おお、海だヽ(゚Д゚)ノ
でも、海と言うよりも運河なので、対岸には...
石油(笑)
大海原が見えるわけではないけど、磯の香りは漂ってくるし、波の音や、船の音も聞こえてくるので、ただホームから外を眺めているだけで、海な気分になります(話に寄れば、ここでホームから釣りができるらしい)。
...ん? さっさと降りろって?
いやいや、この駅。アレなんですよ。
この駅の名前は、「海」芝浦ですが、海「芝浦」なんですよ。工業大学? いやいや、芝浦は東京芝浦電気の芝浦で、要するにここ、東芝の敷地内なんですよね。だから、ホームに降りることはできても、その外に行くことができないんですよ!
唯一の改札口には「従業員証、入門許可書、拝見」と書かれており、無ければ降りれないという仕様であります。まあ、この海芝浦駅は東芝専用で、この路線は東芝専用路線といったところなのかなと思います(実際に時代背景を調べてみると、そんなことがWikipediaには書いてある)。
というわけで、ただの学生である俺は...来た電車に乗って帰りましょう帰りましょう。
来た道を戻るのも芸がないので、途中の分岐点の浅野で、鶴見とは反対方向に行くことにしました。
乗り換えて、扇町方面へ。
せっかくなので終点まで移動。
線路はまだ続いていても、乗客はここまで。もう、貨物がメインで人間はオマケみたいなノリ。扇町の駅事務室は、JR貨物のロゴが貼ってあったし。
飽きた。
さっき通り過ぎた浜川崎という駅で、南武支線に接続していると路線図に書いてあるので、浜川崎まで戻りー。
階段を上がって・・・
うお、危ねぇ。Suicaるところだったぜ。
簡単に解説すると、鶴見線と南武線の浜川崎の駅は、駅名が同じでも少し離れていて、乗り換えの際には駅の外に出る必要があるんですね。だけど、地下鉄のオレンジ色のようなイカした自動改札なんてものはここにはないので、乗り換えるときは改札を無言で突っ切って、そのまま乗り換えるということになってます。
で、駅を出て道路を乗り越え、しばらく行くと南武線の浜川崎駅・・・
南武線のくせにエメラルドグリーン。しかも2両編成!
このあとは、南武支線で尻手まで行き、電車を乗り継いで立川で降りて飯を食って帰宅しました。ちなみにかかった交通費は150円(笑)
150円で楽しめるプチ旅行。海芝浦駅は、海もしっかり見えるし、小さい公園も設置されているので、プチ旅行気分が味わいたいならば、鶴見からちょっと寄り道して行ってみるといいかも(ただ、本数が極端に少ないのでご注意を←調べてなかったので危なかった)
でも、ローカル線が好きだとか、鉄工所の煙が好きだとか、丸いガスタンクが大好きとかじゃないと楽しめないかもしれないな!