NISHISAITAMA PROJECT

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呉の情島へ

呉周辺の地図を眺めていたら、呉の中心地からほど近いところにある有人離島情島の存在に目がとまったので、行ってみることにしました。

情島呉線の呉駅の一つお隣、安芸阿賀駅の近くの港からアクセスできます。



doveplusと「安芸阿賀駅」の表示を両方取り込もうとして、どっちつかずの写真になってしまったという残念な一枚。

情島行きのフェリーが発着する阿賀港は、近くにバス停があるほか、安芸阿賀駅からも徒歩で行ける距離なので、わざわざチャリを持ってくるほどではないかと思います。


 

歩いても15分程度の距離。チャリだと一瞬なので、少し寄り道してみましょうか。




湾曲している形が特徴の、阿賀マリノ大橋を渡ってみます。ナイスブリッジ。



阿賀マリノ大橋から見る阿賀港がこちら。
かつては松山行きのフェリーも発着していたらしいですが、呉周辺の数々の港から出ていたフェリー達は現在は呉駅前のフェリー乗り場に集約されてしまって、ここには漁船ぐらいしか停泊していません。あと、鉄道的な余談をすれば、ここよりもう少し東の仁方からは国鉄鉄道連絡船が出ていたんですよね。今も存続していたら18きっぷで四国に行き放題だったのに。

そろそろ時間なので阿賀港へと移動しましょう。



今日乗る船は・・・って、どれか分かりにくい。

というか、あまりに分からなすぎて電話で確認してしまいました。まあ、電話したところで「船の前で待っていれば良いよ!」と言われて、その船が分からん!って感じだったんですけど笑



よく見ると「〒」が付いているこれが情島行きのフェリー。



右側の漁船と比べてみても大差ないし、どこを見ても待合室や時刻表はおろか、フェリーに関する案内が一切ないので、知らなければ船に乗り込むことすら困難かと思います。

ネットの情報も呉市の公式ページにちょろっとしか書いていないし、間違いなく今まで乗船した離島航路の中では最高レベルの乗船難易度と言っても良い気がします。さらに付け加えると、ダイヤとしては1日2便、日祝日と盆と正月は運休するのでご注意を。

www.city.kure.lg.jp


とはいえ情島は観光地でも無いし、地元民が使う分にはこれでも問題なのでしょうけれども。



船内はこんな感じ。冷暖房など当然のごとく完備されていないし、埃まみれの箱が山積みにされて、壁もシートもボロボロ。窓ガラスにはクモの巣が張っているという有様で、いろいろと驚かされますが、フェリー自体は時間通りに航行するので問題なし。

それに、海上なので窓を開ければ涼しい風が入ってくるし、特に冷房など無くても船内は快適です。

ちなみになぜか出入り口は封鎖されているので、中に入るためには手すりの無いキャットウォーク的な船の縁を歩いて運転席側から入る必要があります。公共交通機関というより、個人所有の漁船をチャーターしているような気分。




阿賀マリノ大橋をくぐって、情島へ直行します。

・・・

阿賀港を出てから25分で、情島に接岸!



阿賀港の海は濁っていたのに、情島の海は透明感が違う・・・! 

 

そんな情島、現在の島民は2名とのこと。そして、港周辺に小さい集落があるだけで、それ以外は何も無いという、とても小さい島。わざわざdoveplusを抱えて持ってきてはみた物の、チャリに乗るとしたら桟橋周辺の数十メートルぐらいしかなかったため、今回はチャリをその辺において徒歩で巡ってみることにしました。



元・情島小学校。もちろん廃校ですが、かつては小学校があるぐらいには栄えていたと言うからすごい。その時代に来てみたかった気はします。



学校裏の高台から見る全景。


基本的には空き家ばかりである一方、本土から島の関係者が定期的に渡航しているみたいで、廃村っぽい雰囲気は皆無でした。この日は島内で4名ほどとご挨拶できたことを考えると、下手な都会よりも人とのふれあいはあるような気がしないでも無いです。



すれ違いざまに雑談した島民の人曰く、世界一傾いている神社。中に入ると、平衡感覚がおかしくなりそうなぐらいには斜めってます。



庭先で昼から酒盛りしていたゴキゲンなお兄さんに、干潮時ならこの先に行けると伺ったので、行けるところまで行ってみましょう。



島の裏側からは下蒲刈島倉橋島の東側がよく見えます。

この辺で休憩しようかと思いつつも、さっき「干潮時なら先に行ける」と言われた事を思い出し、急いで集落へと戻ります。既に潮も満ちてきてますし!



さすがは瀬戸内海、どの方向を向いても何かしらの陸地が見えます。特に広島周辺は大小様々な島が密集しているし、そういう意味では絶海の孤島という感じはまるでありません。




戻ってきました。港周辺は海が特別綺麗なような・・・



今回は活躍の場が無かったdoveplusを、意味も無く出してみます。



時間が来たので帰りましょう。


呉の市街地からほど近い離島なのに、広島の離島の中では群を抜いてトップクラスの離島感を誇る島でした。

・・・



帰りのフェリーから見える下蒲刈島安芸灘大橋

この辺は島がたくさんあるわりに、架橋されていない有人離島情島ぐらいなので、実はフェリー航路が少なめです(大崎上島や、とびしま海道周辺だともういくつかある)。

再び阿賀港へと戻り、本日活躍の場がほとんど無かったdoveplusを取り出します。このまま安芸阿賀駅には戻らずに、呉駅までチャリで移動してみます。



休山トンネルを抜けて・・・



呉駅到着!

振り返ってみれば、今回はdoveplus無しでも余裕というかdoveplusがない方がむしろ荷物が減って良かったのでは?とも思いましたが、doveplusと共に島へ渡ることに意味があるんですよ笑

それはともかくこの情島、現在はフェリーの本数は減便されて1日2便となってますが、将来的にはさらに減便どころか、下手すると廃止されてしまいかねない雰囲気すらあったので、もし興味があれば早めの訪問をオススメします!

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