最近、ハイキングが続いていますね・・・というわけで今回も懲りずに単独山登りです。コロナ禍ですし。
向かった先は、北広島町豊平にある龍頭山です。こちらは昨年春頃にサイクリングで立ち寄った道の駅から見えていた特徴的な形をした小高い山で、前々から興味があったのです。
2月下旬の飛び石連休に挟まれた平日、天気が良かったので、適当に準備してから近所のバス停より、豊平行きのバスに飛び乗って向かった先は、その名の通り「龍頭山登山口バス停」
写真の中央にそびえ立つ山が龍頭山です。なかなか登りがいのありそうな山容をしています。
ちなみにマイカー登山なら、このバス停から少し行ったところにある駐車場から往復するほか、山頂直下まで林道で駆け上がってしまえば10分程度で山頂に行くこともできるので、わざわざ麓から歩かずとも山頂へ行くことは可能らしいです(実際に、山頂付近までマイカーで移動して登山している子連れグループがいた)。
まあ、私はマイカーなど所有していない貧乏人なので、麓から歩いて登りますよ・・・
赤茶色の石州瓦が美しい集落を抜けると登山口が見えてきます。
完全に自然に還ってしまった元別荘地の林道を上りきると登山道が始まり、そこから15分ほど沢沿いの道を行くと、駒ヶ滝にたどり着けます。
霧雨のような淡い感じで迫力は全くありませんが、優しい感じの落ち着いた滝でした。
せっかくなのでここで昼食としましょうか。ベンチもありますし。
こうしてみると滝がどこにあるかすらわかりませんね・・・
軽くカップヌードルを啜って腹が満たされたところで先を急ぎます。ここから先は山頂まで急登が続くので、ここで昼食を摂って正解でしたね。
残雪が残る北斜面を登っていくと、黒々した岩場が現れます。ところどころ水がしみ出しているようで、一応「黒滝」という名前も付いているようですが、滝と言うよりもぬれている岩と言った感じです。
これを滝と呼ぶのはちょっと苦しいのでは・・・
黒滝を超えれば稜線に出ます。ここから先は明るい原生林の中を歩いていて気持ちが良いですね。それに、ところどころ眺めの良いところもあり、これがまた素晴らしい眺めなのです。
前回の天狗岩でもそうでしたが、広島の山々は低山でも眺めの良い山が多いので非常に好感が持てます。地元・埼玉は眺めの良い山などなかなかないですからねぇ・・・
中龍頭というピークを越えれば、あと僅か。
そして最後の急登を踏ん張れば、龍頭山に到着です！ 360度の大パノラマが広がる山頂はめちゃくちゃ眺めが良く、これを見るためだけでも下から登ってくる価値は十二分にあるかと思います！
というか、誰もいないし、ここで昼食にしても良かったような・・・！
しばし休憩したあとは、西へと進み掛札バス停を目指しましょう。
予想通りの急な下り坂を転がるように下っていくと、林道のような道に出ます。これは先ほどの登山口にもあった別荘地で、こちらは自然に還ることなく、いくらかの土地には別荘が建っていました。
こちらは南斜面で日当たりも良く、県道からのアクセスも良いのでいくらか需要があったようです。ただ、豊平という土地柄は有名な観光地や温泉、風光明媚な自然の名所も少なく、広島県北に点在するスキー場へのアクセスも良いわけではないためか別荘地としての魅力はないのかもしれません・・・ただまあ、広島市内からほどよく近く、標高もそれなりに高いので避暑地としては良いのかもしれませんが(逆にあえて何も無い土地柄を逆手にとって静かな別荘生活を堪能できると言えばそれはそれで良いのかも)。
そんな別荘地をひたすら歩き続けると、掛札バス停が現れるのでここからバスに乗れば自宅へとまっすぐ帰れますが、あえてここではバスに乗らずに、さらに広島方面へと30分ほ歩きます。30分ほど歩くと出発地点の道の駅が見えてくるのでお立ち寄りしましょう。なんと、この道の駅には温泉が併設されているので、ここで一発汗を流してさっぱりしてから帰ることができるのです！
西日本では珍しい蕎麦の産地です。雪が降る北広島・豊平の温泉は蕎麦の産地ですって、本当に北海道みたいな場所ですね(豊平峡温泉は北広島市でもなければ豊平区ではないですけど)
ここの道の駅付属の温泉は、内風呂のみのこぢんまりとした無色透明のラドン温泉で、まるで都市部にある銭湯のような感じですが、こざっぱりとした清潔感のある湯船と小さいながらもサウナがあって、登山あとに立ち寄るには十分な温泉でした。しかもバス停も近く、ここで風呂上がりのビールを飲んだあとバスに乗って寝ながら帰ることもできると考えればなかなか良いロケーションにある温泉じゃないかと思います。
風呂上がりのビール！！
ビールを飲みつつ、帰りはバスに乗って帰ったのでした。
そんなわけで今回訪問した龍頭山。山頂からの眺めがとても良く、また下山後の温泉などという楽しみもあることがわかったので、今度は紅葉の時期などにでも改めて訪問してみたいところですね。
