広島市から安芸高田市の吉田町などを経由して三次市に行くときに利用する国道54号線。この国道の広島市と安芸高田市の市境付近にある上根峠には、上根バイパスという立派な高規格道路が整備されています。
この道路は車で移動するときには通勤時間帯のラッシュにさえ巻き込まれなければ、スムーズに峠越えができるので重宝するバイパスです。しかし、可部側の上根バイパス入口部分は高速道路のランプのような構造になっているため、バイパスは自動車専用で自転車などで通過することはできないと思っていました・・・が、何度かこのバイパスを行き来するうちに、取り付け部以外の区間には歩道が整備され、さらに歩道が途切れる部分に歩道入口らしきものを車を運転中に発見したので、実際に自転車で行って確かめてきました。
自宅から自転車に乗ってバイパスの取り付け部分の下に行ってみると、浜が谷バス停のすぐ先に根谷川を渡る横道を発見。
この横道を道なりに進んで行きます。
簡易舗装の作業道のような細い道がバイパスへつながっていました。この急な坂を登っていくと・・・
バイパスをくぐった山側にひょっこり出ます。
ちょうど根之谷トンネルの入口部分で、ここから先は幅2メートル程度の歩道が上根峠まで続いているので、この歩道をチャリで走っていきましょう。
上根バイパス自体は、先ほどの取り付け部分の登り坂である程度の高さまで一気に登ってしまうので、このトンネルから先は一般的な自転車なら苦にならずに登れるぐらいの緩い勾配が続いていきます。交通量が多いのでトンネル内の排気ガスが気になるところではありますが、肉体的には下手に旧道を通るよりもこっちを通った方が楽かもしれません。
トンネルを抜けると広島市と安芸高田市の市境が現れます。この橋、去年の夏に下から見上げたことありましたね。
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2番目のトンネル、向山トンネルを抜けると突然歩道が消えてなくなります・・・が、ご安心を。この先の歩道が道路の反対側に付け替えられているので、バイパスをくぐって反対側に行けば問題ありません。
ただ、橋の下の道は舗装されていないため砂利やぬかるみに注意。こういう雑なところを見ると、この歩道は普段使いのためではなく、緊急時の避難用のための道の可能性があります(入口には軽車両進入禁止マークや立ち入り禁止マークはなかったので、道路交通法的には合法だと思いますけど)。
バイパスの中間地点にあるパーキングと、峠の茶屋的な食堂。ここに徒歩や自転車で立ち寄る人はそうそういないだろうなぁ。
すごい山の中をツーリングしている感じが出てますね。広島の中心地からはそんなに離れていないんですけど。
バイパスから旧道を見下ろしてみると、かなりの高さであることがわかります。
3つめのトンネルを抜けると上根峠に到達します。上根峠は片勾配の峠道なので、峠の反対側は旧・八千代町の集落や田畑が広がる台地が広がっていて、ちょっと不思議な感じにさせてくれます(西日本にはわりと多い光景かも?)。
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というわけで、上根バイパスは徒歩や自転車でも走行可能だということがわかったのでした。とはいえ自転車の場合は、この交通量の多いバイパスを通るよりも、旧道を通った方が登りも下りも気分良くサイクリングが楽しめると思うので、個人的には旧道をオススメします!