9月一発目の土曜日、その日は朝からイマイチな天気で出掛ける気など全くなかったのに、お昼過ぎから急に天候が回復してきたと言うこともあって、急遽、どこかへ出掛けてみることにしました。
向かった先は岩国です。
岩国は広島市から40kmほど南下したところにあり、それほど距離も離れていないことから午後に出ても十分だろうと特に時間なども調べずに電車に乗って行ってみたら、なんと到着したのが午後3時すぎ。
コロナ禍に伴い山陽線の列車本数が大幅に削減されたことに加え、休日にたくさん走っていた便利で快適な快速もなくなってしまったため、思いのほか、時間が掛かってしまいました。
持ってきたDAHON DovePlusを展開して、とりあえず錦帯橋方面へと向かいましょう。
国道2号線を岩徳線に沿って進んでいくと見えてくるのが西岩国駅です。
見た感じ、ちょっとレトロな雰囲気を醸し出しているこの西岩国駅、調べてみると、元々は「岩国駅」として開業しており、開業当時は岩国を代表する駅だったとか(現在の岩国駅は麻里布駅という町外れの駅だったらしい)。
引き続き西へと進んでいくと、ご存じ・錦帯橋が見えてきます。
昨日の大雨の影響もあって水量はかなり多め。今回は特に橋を渡ることなく先へと進みます(そもそも錦帯橋は徒歩専用で自転車進入不可)。
これをはるか昔の1673年に作ったというのだからすごい。
錦帯橋からは錦川の右岸を上流方面へ進んでいきます。錦帯橋から4kmほど進むと山陽道や新幹線の高架橋が見えてきますが、今回の目的はここにある酒蔵となります。
村重酒造です。広島～博多を移動中、新幹線からよく見えていたこの酒蔵に興味があって、前々から訪問してみたいと思っていたのですよ。ちなみに新岩国駅の真裏にあるので、新岩国駅で途中下車して訪問することも可能と言えば可能です(新岩国駅に停車する新幹線は1時間に1本程度ですけど)。
これはでかい杉玉！ なんでも日本一の杉玉だそうで(日本一と言うことは実質世界一か・・・！)。
さっそく直売所で2本ほど日本酒を手に入れ、無事に本日のミッション完了です。時間的には既に16時をまわっていたこともあり、ここいらで撤収でもしようかと思ったのですが、まだ岩国駅から10km程度しか自転車を漕いでいないし、走り足りないよな！ ってことで、この先の計画を立ててみることにしました。
１．錦川に沿って上流まで行き、適当な駅で錦川鉄道に乗って戻ってくる(ついでに新岩国駅で乗り換えて新幹線で帰る)
２．岩国駅に戻って国道2号線を広島方面へと進み、適当な駅で山陽線に乗って撤収する
３．国道2号線を下関方面へと進み、適当な駅で岩徳線に乗って以下略
一番楽しそうなのは１だけど、既に時間も遅くなっていることも考えると×、２は面白味がないので×、３は岩徳線の本数が少なすぎて無事に狙った駅で岩徳線に乗ることができるかどうかもわからないので×と、どれもイマイチだなぁとGoogleマップを眺めていると、面白そうな峠越え道を発見したので行ってみることに。
調べてみると小瀬峠を越える旧・山陽道だそうで、岩国の市街地を回避できるだけではなく、大竹方面への最短ルートでもあるようです。まあ、峠越えって事でアップダウンはあるようですけども。
旧・御庄駅。いつかこの駅で新幹線乗り換えをやってみたい。
この御庄地区は新幹線の駅と高速道路のインターがあるので、意外と生活するには便利かもしれません。一応、在来線？の駅と、路線バス、さらには高速バスの停留所もありますし。
では、自宅へ向けてスタートです。まずは錦川を渡って北上し、関戸という交差点から峠にアタックです。
地図で見ると立派な県道が整備されていたのでそちらを進む気満々でしたが(実際にGoogleマップもそっちを推してた)、そっちは自動車専用の高規格道路にしか見えなかったので、旧道を行くことに。
本物の旧・山陽道は登山道のような細い道でさすがに自転車では無理ってこともあり、旧道の車道を進みましょうか。
関戸の交差点から25分ほどで小瀬峠に到達します。今の時期は蚊がたくさん飛んでいるので、こういう峠越えは虫除け必須ですね・・・！
峠を越えると、一気に下ってあっという間に反対側の麓につきます。こちらは数ヶ月前も立ち寄った小瀬川のほとりで、川を渡れば広島県大竹市というロケーションです。
そのまま油見トンネルを抜け、国道2号線を広島方面に向けてひたすら走り、ずっと前に阿多田島に訪問した際に利用した玖波駅で切り上げ、電車で帰りました。
正味30kmのサイクリング・・・午後3時にスタートしたわりには、山あり谷あり海ありと、なかなか楽しかったし、美味しいお酒も手に入ったので十分満足です。岩国周辺はまだまだ未開の地が多いし、これを足がかりにまた近いうちに訪問してみましょう！
