NISHISAITAMA PROJECT

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自転車で行く土師ダム&江の川サイクリング

広島市内の自宅から比較的近距離にある大規模ダムの一つに土師ダム(はじダム)があります。近距離とはいえ自宅からは片道30km程度あり、しかもちょっとした峠を越えた先にあるダムなので、一般的な自転車で往復するとなると多少骨が折れる距離ということもあり、自転車での訪問はまだ実現できていませんでした。まあ、往復60km程度なら、かつて東京都内に住んでいた頃、定期的に西東京市からお台場周辺や飯能市まで行っていた実績から考えれば、頑張れば到達できる距離なんですけども。

とはいえ峠越えの先にある山間のダムとなれば、平坦な関東平野を走り抜けたり、海岸線を颯爽と行くサイクリングとは異なり、登り坂に苦しめられることは避けられません。そこで考えたのが、途中の厄介な登り坂はバスで移動して、できる限り楽して進もう! ってことで路線バスにミニベロというか、DAHON Dove Plusを乗せて移動してみました。

まずは自宅近くのバス停から、安芸高田市の吉田方面へ向かう広電バスに乗り込みます。

路線バスは国道54号線などを経由し、可部の街中を抜けてしばらく進むと安芸高田市へと入っていき、急な坂を登り切ったところで上根峠に到着します。ここでバスを降り、あとは自転車で移動しましょう!

なお、本日の旅程は以下のようになります。



細かいルートは違いますが、だいたいこんな感じです。



バスを降りて自転車を取り出し、出発!



近くにはこんな看板が。広島市内から20km程度の場所なのに分水嶺があるのです。この辺の地形は複雑奇怪で、未だに全体像を把握し切れていません。

地図を見ると、国道54号線より一つ西側に平行する細い生活道路が延びていることがわかったので、そちらを利用して土師ダムへと北上します。ロードバイクのように安定してスピードの出ないDove Plusには、こういう道の方が安全かつ確実に進むことができます。

上根峠から9kmほど進むと、今回の最大の目的である土師ダムに到着できます。土師ダムはそれほど高さのないダムで、自転車でダムの上まで行くのが容易なのがありがたいです。



展望台があったので立ち寄ってみました。



重力式コンクリートダムでも、途中で「く」の字に湾曲しているのが面白い。しかし、「く」の字ではなく、直線で結んだ方が材料費的にも安くなるし、デザイン的にもシンプルになって良いと思うのに、あえてアーチ式みたいな形にしているのは何か意味があるだろうか???

軽く休憩したところで出発しましょう。この先は土師ダムから流れ出る江の川に沿って日本海を目指します。まあ、土師ダムから日本海江津市河口まで170kmぐらいあるようなので、日本海まで行くつもりはないんですけど。



江の川は400m程度の高低差を200km近くかけてゆったりと流れているため、上流部でもこんな感じのサイクリングを楽しむことができます(ただし、三次を超えたあたりから少し急流になる)。少なくとも土師ダムから三次市内までは、車がほとんど通らない堤防道路が大抵の区間で整備されているのでサイクリングにはちょうど良いと思います。

・・・

快適な川沿いの道を飛ばしていると、旧・吉田町の中心地に入っていき、毛利氏の居城だった吉田郡山城跡が見えてきます。せっかくなので城跡を訪問してみました。

麓に自転車を止めて、本丸へと続く山道を歩いて行くと、毛利元就の墓が見えてきます。



荘厳な感じが漂ってます。さすが歴史に名を残した人は違いますね。

墓の裏手にある急な登り坂を駆け上がると15分ほどで本丸にたどり着けます(標準コースタイムは麓から40分ほど掛かるのでご注意を・・・)。



戦国時代には、ここに城があったんだなぁと思うと感慨深いものがあります。

しばし本丸に残る石垣などを見学した後は転がるように麓まで戻り、自転車にまたがって江の川沿いに進みます。

時間的には良い時間になってきたのでそろそろ引き返そうと、近くの芸備線の駅である吉田口駅に向かったところ、なんと2分前に広島行きが出たばっかと言うことが判明・・・というか時刻表ぐらい調べておけよ・・・



ただ、幸いなことに、この辺の芸備線は1~2時間に1本のペースでやってくるので、それほど待ちぼうけを食らうことはなさそうです(かつて只見線只見駅に行ったときは次の列車が来るまで7時間も待った経験があるし、芸備線自体も三次以東だと4時間待ちとかざら)。

でも何もないこの駅で1時間も待つのは苦痛だよな・・・と思ったので、とりあえず隣の向原駅まで移動しました。距離があるので、一駅移動するだけで運賃も100円ぐらい変わりますし。



再び、分水嶺を越えて瀬戸内海側へと戻ります。



無事に向原駅に着きました。

そして、やってきた広島行きの芸備線に乗って帰宅したのでした。

今回は久しぶりに路線バスを活用してのサイクリングであり、路線バスにDAHON Dove Plusを乗せても全然問題なかったことが判明したので(さすがに通勤ラッシュ時間帯は避けますけど)、今後はバスでしか行けない広島周辺の市町村へ路線バスで移動し、そこから自宅へと戻る自転車の旅をいろいろやってみようかなと思います!

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