前回からの続きです。
竹原港を出航したフェリーは垂水港へ向けてゆっくりと瀬戸内の海を進んで行きます。
やや右寄りにあるごちゃごちゃした島は、以前に桟橋だけ訪問した契島です。この角度から見ると、ただの工場にしか見えませんね・・・
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そして垂水港に接岸です。前回は白水港だったので、こちらは初。
こんな感じでサイクリングコースとしても紹介されているぐらい、客観的に見ても自転車で一周するには適した島だと思います。ちなみに公式の案内によると1周は約34kmなので、この島のサイクリングはママチャリレベルの自転車を使って、半日くらいかけて観光しながら周回してみると良さそうです。
では早速、1周しましょう。今回は垂水港を出発してから時計回りで垂水港(or白水港)に戻る計画を(↑この看板見て)立ててみました。
まあ、島の反対側にある明石港から大崎下島へ行くフェリーにうまく接続できたら、大崎下島へ渡って、そのまま「とびしま海道」を呉方面に抜けてみたり、他にも面白そうな別案が浮かんだら、それに乗り換えてみるのもありです。
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垂水港を出発して、大崎上島の最北端の岬をすぎると、鮴崎(mebaru-saki)にたどり着けます。この辺からしばらくは海岸線ギリギリの道を、対岸の大三島を眺めながら南進していくことになります。
アップダウンがほとんど無く、交通量も少なめなので非常に快適。
向かいに見える大きな島は大三島で、あちらは愛媛県。
快適な海沿いの道を進んでいくと、旧・木江町の中心地へと入っていきます。
残念ながらシャッター街化が進んでしまってるような・・・
裏路地に入ると、離島らしさがさらに出てきます。
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面白そうなスポットを発見したのですが、臨時休業中で立ち寄れず・・・
木江の中心地をすぎると、アップダウンが多少出てくるので今までのような快走とは行かなくなります。その代わり、峠越えで標高の少し高いところも通るため、高台から海を眺めることもできます。
海が綺麗ですね!
ちょっと天気が曇ってきてしまったのが残念・・・また夏の終わりぐらいの天候が安定している時期に改めて訪問しても良いでしょう。
そして、垂水港とちょうど真逆にある明石港に到着。
到着したと同時に、大崎下島へ渡るフェリーが出航してしまった! これに間に合ったら大崎下島や大下島などにも渡ってみようかなとか思っていたので残念。これは次回のお楽しみにしておきましょう(渡った後のことはあんまり考えてなかったし)。
島を周回する環状道路は、明石港をすぎると山の中へと入っていきます。
遠くに小さく見える橋は、岡村島とその横の小さい島に架かる県境(広島/愛媛)の岡村大橋です。
瀬戸内海を背にして、ミニベロには少し辛い登り坂を進んで行くと、恋地トンネルが見えてきます。
全長600メートル程度のトンネル内は幅2メートルぐらいの歩道が整備され、灯りも付いているので安心です。交通量も少ないので排気ガスも気になりません。
トンネルを抜けて島の北部へ進み、大串海水浴場の横を進んで行くと、当初の上陸予定地点だった大西港へ到達します。
大西港から垂水港までの道は地図上で確認すると、大崎上島の住宅密集地帯を通り抜ける区間が続く上、天候的にも微妙な感じだったので、時間が合えば大西港から安芸津港へ渡ってしまおうかなとも思っていました・・・が、例の臨時ダイヤのためか1時間近く船が来ないことがわかったので、予定通りに垂水港から戻ることにしました。
しばらくフェリーが来ない大西港で小休止して海を眺めていたら、港の対岸に架かる大きな橋が目にとまったので、そこへ寄り道してみましょうか。
長島大橋。この橋を渡った対岸の長島には、中国電力の火力発電所があるようなので、そこだけ見てきましょう。別に発電所マニアってわけじゃないですけど。
穏やかな海。そしてけっこう高い。つまりチャリには厳しい!
長島大橋を渡りきったところの小高い山の上に展望台があったので、そこに登ってみました。
火力発電所を見るたけだけに造られた展望台! 火力発電所なのでこんなに近距離からでも工場が眺められるのが良いですね(原子力発電所や、競合他社がいるような一般企業の工場ではこんな事はできないと思う)。
再び大崎上島へと戻り、今度は長島大橋を下から眺めることができそうな漁港へ行ってみます。
これ、快晴だったらすごい良い眺めだったんだろうな!
大崎上島一周サイクリングを再開しましょう。ラストスパートです。
大西港から先は、地図上のデータからの推測通り、交通量の多い県道を進むことになりました。ただ、だいたいの区間では歩道が整備されていたり、歩道がなくても車の少ない裏道に入ったりすれば安全に進めるので、ミニベロやママチャリレンタサイクルならほとんど問題ないですね。アップダウンもないので快適で、大崎上島の他の町とは違った一面を見ることができるのでこれはこれで楽しいサイクリングが楽しめるはずです。
白水港が見えてきました。こちらは前回利用したフェリー乗り場であり、垂水港から1.6kmほど離れたところにあります。そんなわけでここを終着地点としてしまうと、微妙に大崎上島一周にはならないので、出発の地・垂水港へと進みましょう。
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そして、ついに垂水港に到着です!
が、次のフェリーは先ほどの白水港の方が先に出航することが判明したので、大急ぎで戻ることに。徒歩なら1.6km戻るのがキツくても、チャリなら余裕の距離です。
再度に白水港に到着。そのままチャリを畳んで船に乗り込み、無事に竹原へと戻ったのでした。
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竹原港からは広島まで高速バスで帰ろうと時刻表を見たら、なんとこのフェリーに接続している高速バスが運休中で、呉線の竹原駅から出ている広島方面の電車は2時間近く来ないという有様。唯一待ち時間なしで乗れそうなのが三原方面の電車だったので、この後は三原駅から山陽線経由で帰ったのでした。
呉線の忠海~三原は、海の間近を走行する区間なので、車窓が素晴らしい! しかもこの辺の車両もロングシートの車両からクロスシートの新車に置き換えが進んでくれたおかげで、非常に快適そのもの。高速バスに乗れなかったのは残念でしたが、これはこれでありですね。
とまあ、そんな感じで広島まで戻ったのでした。