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国鉄2万キロ記念碑を見に行く話

広島を走るJR可部線は2000年代前半頃までは、あき亀山駅から先、三段峡駅まで続いていました。そしてその途中には国鉄の総延長2万キロ突破を記念した2万キロ記念碑があるのですが、現在は廃線のため線路が剥がされ、何もない道路沿いに記念碑だけある状態になっています。

この記念碑、調べてみると自宅から片道35km程度で訪問できることが判明したので、ちょいと自転車漕いで行ってみることにしました。

 



↑自宅近くの駅を起点

自宅から太田川沿いに上流へ向かい、可部の中心地を抜けると住宅地から山間部へと風景が変わっていきます。この辺から先は可部線の廃止区間となるのですが、その廃止区間で最初のトンネルを抜けたところにあった駅が今でもだいたいそのままの形で残されているので、ちょいと立ち寄ってみましょう。



廃止から15年ほど経過している今井田駅。線路や看板などは撤去済みではあっても、ホームや待合室はそのまま残されています。



太田川沈下橋はほとんどないものの、意外と吊り橋がたくさんあるので吊り橋好きとしても楽しめます。

広島自動車道の高架をくぐると国道191号線が見えてくるので、その国道を見ながら対岸の県道を進んでいきます。可部から先は一部区間を除くと、この国道191号線や国道186号線などといった国道が常に併走しているので、車で可部線廃線を追いかけるのも比較的容易かと思われます。

小河内(おがうち)駅の少し先には太田川を渡る長い鉄橋が残ってます。



下から見上げてみると・・・



流石に線路は残ってないようです。ここまで設備が残っているならサイクリングロードとして整備してくれると、楽しめそうな気がするんですけども、いかんせん距離が長いのか、それとも地元のやる気がないのか、特に何もせずに放置され続けています。

この先で広島市を抜け、安芸太田町になります。



広島市安佐北区はとにかく広い!

安芸太田町に入ってすぐに登場するのが安野駅です。この駅は駅舎の他、レールや車両まで綺麗に残されています。



定期的に塗装も塗り直されているようで、駅の看板や車両も現役のようにすら見えますね。この写真だけ見れば、今すぐにでも列車が発車しそうだ。



コンクリートでできた建物だったので、撤去するのに手間がかかると言う理由で、取り壊されずに済んだのかもしれません。駅舎の中も可部線を知らない人が見たら今でも使っているのではないかと思われるぐらい綺麗なってます。

安野駅から5kmぐらい進むと、目的の国鉄2万キロ記念碑に到達します。



坪野という集落の中にあるため、線路跡は普通の生活道路になっています。国道からは少し入ったところにある、それなりの幅員のある一般的な市道なので、車でのアクセスも問題無いです(が、特に目印はないので調べておかないと通り過ぎてしまうかも)。

今となっては鉄道とは縁もゆかりも無い山の中にある記念碑というのがちょっと残念ですが、かつてここに鉄道があったことを示すための目印としては、これはこれでありなのかもしれません。

そんなこんなで、無事に国鉄2万キロ記念碑に到達できたので、この後はUターンしてそのまま自宅へと戻ったのでした。ただ、ここまで行くためのだいたいの感覚はつかめたので、次回は三段峡駅まで頑張って行ってみたいと思います!

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