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東京→広島引っ越し1周年

このブログではほとんど触れていなかったのですが、実は都合により1年前の10月14日に東京から広島へ引っ越ししたのでした。

物心ついてから東京と埼玉以外で生活したことがほとんど無かったので(2ヶ月ほど北九州市で生活したことはあった)、広島での生活がどう変わるか想像も付かなかったのですが、1年ほど過ごしてみた結果としては、問題無く適応できているような感じです。

で、1年間、広島の春夏秋冬を肌で感じ取る中で、地方暮らしの良いところや悪いところが見えてきたので、軽くまとめてみます。

 


●地方都市のメリット
・住居費が安い
今まで東京都東村山市の駅前賃貸マンションから広島市安佐南区の某駅近マンションに引っ越して何が大きく変わったかというと、築年数はそれほど変わらないのに、部屋が一つ増えて家賃が下がったということでしょう。東村山といえば東京でも郊外なわりにそこそこ便利で穴場な地域であったとしても、それよりも格段に安いのに一部屋増えてしまった!
ただし同じ広島市でも中区や南区の繁華街などではそれなりに地価が高いので、広島なりの便利さを求めると高く付きます。

・通勤が楽
朝のアストラムラインは意外と混み合うとはいえ、せいぜい15分も乗っていれば終点です。芸備線やら山陽線といった通勤時間帯のJRにも乗る事がありますが、首都圏の中央線や埼京線に比べれば余裕なので、通勤はかなり楽になりました(ただし通勤時間帯の横川駅~広島駅~向洋駅などはめちゃくちゃ混むので、区間にも寄ります)。ちなみに普段はチャリ通勤ですが、自転車の絶対数も東京に比べてかなり少ないので快適です。

・食費
「地方だからって食費が安くなることはない」と言われますが、それでも東京にいた頃に比べて気持ち安くなったように思えます(特に牡蠣などをはじめとした海産物)。でもまあ、これに関しては地方都市でもいくつかのスーパーマーケットが切磋琢磨している地域でないと恩恵にあやかれないのかもしれません。
広島ローカルな話しをすると、自宅近辺にデリバリーお好み焼き屋が5軒ほどあり、どれも1枚700円台からで総じて美味い! 広島のお好み焼きは素晴らしいですね!

●地方都市のデメリット
・イベントがない
東京や埼玉に住んでいた頃は、当たり前のように参加できた各種ライブを初めとしたイベントが地方都市だと想像以上にやってないことが判明。人気アーティストでも東名阪+札幌福岡ぐらいはあっても、広島ぐらいまでまわってくることはほとんどないので、どうしても行きたいなら頑張って大阪か東京まで行くことになります。まあ、俺自身は昔ほどライブイベントには参加しなくなったのでそれほど問題は無いんですけども。
ただ、それ以外にも「イベントやります!」っていうイベント案内見ても、東京大阪以外ではほとんどやってないので、なるほどこれが地方格差かって実感しております。

・知り合いがいない
縁もゆかりも無い地方都市に飛ばされると、職場の知り合い以外の友人知人が皆無で親戚すらいなくなります。特に大変なのが、冠婚葬祭の時で、そのたびに無視できない出費がかかることもありますし、病気で倒れたときなどは頼りにできる人がいないので、そういう想定外のことが発生したときの対処方法を考えておかないと命に関わることすらあります。

・専門店が少ない
広島ぐらいの都市だと、東京や大阪に本店を持つショップの支店が一通りそろっている上、少し郊外に行けば大型ホームセンターやイオンを初めとしたショッピングモールが豊富にあるので、普段の買い物には不自由しないのですが、たとえばアキバの電気街にあるようなニッチな商品を扱う店や日本でも吉祥寺ぐらいにしか支店がない海外のお菓子屋さんみたいな店がないので、そういう意味では厳しいです。

・旅行が大変
東京だと羽田空港や成田空港から全国・全世界へひとっ飛びで行くことができるし、新幹線も東京駅起点なのでどこへでも気軽に行くことができるのですが、広島基準で考えると広島空港は広島~東京の飛行機ぐらいしかまともに飛んでいないので、中途半端に遠いところ(北陸や東北)に行くのがかなり不便なのです。海外も基本的には関空福岡空港に移動してから飛ぶことになるので、気軽にLCCで台湾旅行みたいな事が事実上不可能なのです。旅行好きは東京に住めと言われた理由がなんとなくわかりました。

・・・

メリットデメリットはいくつもあるんですが、総じて不便とは感じていないので、しばらく広島生活を楽しんでいきたいと思います。特に広島は狭い範囲に海から山まで一通りそろっているので、それこそ自転車一つあれば何でも楽しめてしまうコンパクトさが性に合ってます。


ちなみに地方で生活するとなると、自動車は必須になると言われていますが、広島市内の大半の地域で生活する分には公共交通機関も発達しているので、東京にいた頃よりも車が不要になるという逆転現象すら起きてます(安佐南区の都市部に関して言えば、狭い範囲に芸備線可部線の2本、その間にアストラムラインという3本の鉄道が通り、さらに複数の国道には頻繁に路線バスが走っているので全く不便じゃない)。

これが政令指定都市ではない、もう少し小規模な地方都市で暮らすとなると、確実に自家用車は必要だろうし、お店の数も激減するので、また全然違った印象になるような気がしますが・・・

あとは子育てしてその子供が大学に行ったり就職すると、東京や大阪との格差を感じることがありそうですが、今のところ無縁な話しなのでよくわかりません(笑)

定年退職後、将来的に東京を離れて地方に住むとしたら、知り合いや親戚がいるそれなりに大きな規模の街の少し郊外に住むのがベストなんじゃないかなと、いまから数十年先の未来を考えつつ生活している今日この頃でした。

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