NISHISAITAMA PROJECT

傘 傘傘⊂⊃/ ̄\ ⊂⊃ 傘傘傘傘

大連へ出張したついでに地下鉄

急遽、仕事の関係で中華人民共和国の大連に行くことになったので、数年ぶりに日本国から脱出して海外へ一人で行ってきました。中華圏としては台湾や香港・マカオに行ったことがあったのですが、いわゆる大陸に足を踏み入れるのは初めてだったりします。

今回は出張ということもあって、約10日間の滞在中の短い土日を利用して、大連の市内をちょこちょこ徘徊してきました。

 まずは広島空港から出発です。小さい地方空港なので、時間ギリギリでも対応してくれそうですが、一応2時間前にはチェックインを済ませておくようにしましょうね(って、偉そうに書いてますが、国内線感覚で空港の食堂でゆっくり食事していたら時間ギリギリだったという)



島根県上空。眼下に見えるのは宍道湖かな。

今回はAIR CHINAを使いました(というか広島~大連はこれしかない)。事前の評判を見ると「機内食がまずい!」というレビューのオンパレードで、どんな酷い物が出るかと思いきや・・・



あんかけ焼きそばと杏仁豆腐。普通に美味しかったです。帰りはチキンライス的なものを選びましたが、そちらも美味かった! ただ、CAが全員中国人なので、日本語は一切通じず、JALANAのようなサービスは期待しない方が良いでしょう。別に普段から何か特別なサービスを享受しているわけではないので、問題無いですけど。

そして1時間半後の大連空港着陸直前。ってか近いな! 広島から北海道行くぐらいの時間で海外に行けるとは(ソウルならもっと近い)。



この独特の風景、中国にやってきたという実感が否が応でも高まります。というか環境悪そう・・・



日本だったら間違いなく訴訟レベルな空港に隣接している住宅街。普天間基地かよ。

無事に入国審査を終えたらホテルへと移動です。今回はホテルの送迎車で直行となりました。



中国の道路を飛ばす送迎車から眺める市街地。日本では考えられないようなドライビングテクニックを披露して頂けるので、スリリングなドライブが楽しめます(笑)

ホテルにチェックインした後は、適当に近くのスーパーで酒と水とつまみを買い込んで就寝(日本国内の出張と大差ないな・・・)。翌日からは現場とホテルの往復だったのでこの辺の話しは省略します。

・・・

土日を挟んだ出張だったので、土曜日午前の作業を終えたら自由時間です。

大連に限らず中国国内では、都市部を中心にあちこちに地下鉄路線がものすごい勢いで形成されつつあります。日本国内なら10年以上かかりそうな路線でも、A列車で行こうのプレイヤー並に一瞬で作り上げてしまうそのスピードにはいろいろと闇を感じる部分もありますが、部外者である我々はそれを有り難く利用させて頂くことにします。



日本やその他外国の地下鉄と決定的に異なる点と言えば、改札前にセキュリティチェックがあることでしょう。簡単に言えば、空港の出発前にある手荷物の危険物チェックみたいな事を毎回やりますが、危険物や飲み物などがなければ基本的にスルーされる適当なセキュリティチェックなので、何回かやって慣れれば特に気にならなくなります。ただ、ラッシュ時など客が多いときは他の客が荷物を間違えて持っていったり(一回あった)、しれっと荷物を盗んでいく不届き者がいるので、その辺は要注意です。

無事にセキュリティチェックを通過すると券売機が見えてきます。駅によっては逆の場合がありますが、ほとんどの駅はセキュリティチェック後に切符を買うようです。

通常ならば目的地の駅までの切符を購入して改札を抜けるのですが、この大連の地下鉄には日本と同様にSuicaICOCAのような交通系ICカードが存在しているので、そちらを買ってみましょうか。正式名称は明珠公用卡という名前だそうです。

一応、事前にネットで調べた情報によれば、駅や銀行、カード発行所みたいな場所で直接買うことができるとの事まではわかっていたので、確認ついでに改めてそれについて出張先の現地の人にそれとなく聞いてみたところ「今なら自動改札機で買える」と教えてもらえたので、中国語を一切使うことなく購入することができました!



大連地下鉄の公式HPでも紹介されている一般的なカードを買おうとしたのですが、券売機にはそれがなく、逆にイラスト入りが4枚ほどありました。なので、せっかくなので一番ネタになりそうな↑をチョイス。

公式サイトや日本国内のブログでも一切言及されていないので、なぜこのイラストが採用されているか未だに不明ですが、なにはともあれ、無事に交通系ICカードを入手することができました。

※あとあとツイッター経由で教えて頂けたのですが、中国発祥のマンガで日本にも輸入されて日本語版もある縁結びの狐妖ちゃんという作品だとか(中国名:狐妖小红娘)。なぜそれが地下鉄のカードのイラストになっているか不明。



地下鉄全体の雰囲気としては、セキュリティチェックの部分を除けばほとんど同じです。全面ガラス張りのホームドアがあるので、東京メトロ南北線京都市営地下鉄東西線のような感じです。

この辺に関する大連地下鉄の攻略法は、以下の記事が参考になると思います。というか、この記事のおかげで一人でも問題無く地下鉄を乗りこなすことができました!

4travel.jp

駅構内の列車接近アナウンスや、一部駅のアナウンスには日本語も入ります。まあ、漢字を日常的に使う日本人にとってみれば、中国の路線図はそれほど解読不能ではないので、別に日本語や英語のアナウンスがなくても、それほど問題ありません。



地下鉄2号線の内部。終点間際で撮影したので誰もいませんが、基本的にどの区間でも乗客はそこそこ乗ってます。始発駅から終点まで全線乗り通して1時間ぐらい乗ってもせいぜい6元(=約100円)、空港から大連中心地まで4元という日本最安の東京メトロに比べても破格な値段設定であるにもかかわらず、路線バスなら1元(=約17円)でどこでも行けてしまうぐらいの物価なので、みんながみんな乗るというわけではなさそうです。

 

そのおかげか客層も悪くなく、乗車マナーも意外と良いです。中国なので、大音量で音楽を聴いたり電話したりする客もいますが、その辺はご愛敬といったところで。



アナウンスで「各駅停車"うみのいん(海之韻)"行きです」と、なぜかここだけ日本語発音の駅名になっているのが謎。

 

・・・


では、この地下鉄に乗ってちょいと市内を観光してみましょう。

まず訪問したのが大連を代表する名所、星海広場。地下鉄1号線の星海広場駅からすぐです。



なんでもアジアで最も広い広場だそうで、広場の端から端まで歩くだけでもそれなりに歩かされます。



地図を見ると中心地が★になっていることがわかります(というか今、地図を見て気づいた)。

そんな広場を抜けると・・・



海岸線に出ることができます。その海岸線からはレインボーブリッジのような橋が見えますが、これ、地図で見るとものすごい強引に作ったバイパス道路であることがわかります。この辺の強引さも中国らしいと言えばらしいですね。

この辺は観光客も多く、それら観光客相手に記念写真を撮るサービスしてあげるから金払えおじさんが徘徊しているので、複数人で行動中は注意が必要かもしれません(一人でふらついていた俺には相手すらされませんでしたけど)。



この辺は高級住宅街だそうで、日本で言うところのお台場や豊洲タワーマンション群に近い雰囲気を出しています。治安も良さそうだし買い物する場所もちらほら見えるので、住むならこの辺が良さそう。

といったところで後編へ続きます。

←新しい記事 / 古い記事→