FireHDを購入してからというもの、基本的に新書はKindleで買うようになったこともあり、すっかり紙の書籍を読む習慣がなくなってしまったこともあって、前々からやってみたかった本の自炊にチャレンジしてみることにしました。
本の自炊というのは料理ではなく、簡単に言うと紙の本をスキャンしてPDFファイルにして電子書籍化しようというやつですね。つまり、かさばる本を電子化してしまえば部屋もスッキリさせられるってことで、セミミニマリスト(?)を目指す者としては遅かれ早かれやっておきたかったのです。
引っ越しを何度も繰り返す中、1000冊を越える書籍も現在では100冊程度まで減少しました。
詳細は↑
減少したとは言っても、それでもそれなりに部屋を本が専有していることには違いないので、これらを一気に電子書籍化してしまいましょう!
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まず、電子書籍化するにあたって必要な機材はスキャナと裁断機で、これらはまともに買うとなるとけっこう良いお値段な上、場所も取るのでここはDMMレンタルで3泊4日でレンタルすることにしました。結論から言えば、100冊程度なら2泊3日でも十分でしたけどね。
まずは背表紙部分を切り落として・・・
スキャナに突っ込みます。この富士通製のScanSnapはなかなか優秀で、完全に1枚1枚バラバラになっていれば適当に突っ込んでも両面をそれなりな速度で一気に読み取ってくれます。
ただ、さすがにヨレヨレになっている古い雑誌やボロボロの本などは慎重に作業しないと紙を巻き込んでメチャクチャになってしまうのでご注意を・・・(わりと新しいマンガ本や小説なら気にすることないと思います)
あと、すべて自動にすると、数文字しか書かれていないページが空白ページと判断されてすっ飛ばされたり、白黒ページと判断されて2階調の荒い画像でスキャンされたりされるので、慣れないうちは全ページをくまなくチェックした方が良いです(初期の頃にスキャンした本はこれで何冊か失敗してしまった)。
こんな感じで完成です。画像はちょっとぶれていますが、くっきりはっきり表示されています。
紙の雑誌と遜色なく読むことができます。Kindleで電子書籍として購入した雑誌とほとんど見分けが付かないぐらい予想以上に出来が良いです。よくよく見ると若干斜めになってしまったり、見開きのページが2mm程度失われてしまうこともあるとはいえ、実際に読んでみれば、よほどの神経質な人ではない限り気にならないかと思います。
ある意味人生のバイブルとしてボロボロになるまで読み込んでいたマイコンBASICマガジンもPDFに変換しました。見ての通りの有様なので一筋縄ではいかなかったですが、無事にデジタルデータ化できて満足です。
ちなみに今回、最も電子書籍化したかったこれ。1977年のJTB時刻表。
※実際はちゃんとスキャンされています
ネットで検索しても時刻表を自炊した記事がほとんど見当たらず、しかも自炊業者の中には「時刻表は対象外です」と明示しているぐらいできるかどうか検討すら付かなかったシロモノです。
この頃の北海道を鉄道で縦横無尽に旅行してみたかった(今は4路線ぐらいしか残ってない)。
・・・1ページは破れてしまったものの、それ以外はほぼ完璧な形で取り込めたので満足です。こういう薄い紙だと、一ミス即死亡なので必ず練習して自炊スキルを上げてからやるようにしましょう!
とまあ、こんな感じでいろいろ失敗しつつも、当初の目的は概ね達成できたので大満足でした。ついでに本棚も処分できて部屋も広々スッキリ快適です。
電子書籍リーダーはPerfect Viewerを使っています。SideBooksもインターフェース的には使いやすかったんですけど、画像化された文字がにじんで読みにくかったので、Androidタブレットでは画像をシャープ化できるPerfect Viewer一択ですね。
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今後はもう紙の書籍を買うことなどほとんど無いとは思いますが、実家に置いてきた秘蔵の本がまだ数十冊ぐらいあると思うので、もう一回ぐらいは裁断機を借りて本の自炊をやっても良いかなとか思っている次第です。