NISHISAITAMA PROJECT

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スオーナダフェリーとDove Plusを使って徳山から宇佐へ

折りたたみ式自転車のDAHON Dove Plusを買った目的のうちの一つとして、ゴールデンウィークに自転車片手に遠出したい!という野望があったのです。

前回と前々回のプチ輪行でDove Plusの感覚がつかめたので、今回はもう少し遠くに行ってみることにしました。それが大分県の右上部分に突き出した国東半島です。本州から国東半島へは、うまい具合に徳山からフェリーが出ているので、さっそくこれを利用してみましょう。

 自宅のある広島から始発の新幹線に乗って徳山へ。



朝6時半の徳山駅前。これからの旅の成功を予感させてくれる綺麗な虹が!(←なんでもポジティブにこじつける)

ゴールデンウィーク初日ということもあり、スオーナダフェリーが発着する徳山港には対岸へ渡る自動車やバイクなどでごった返していました。



早速フェリーに乗り込んで待機していると、続々とやってくる乗客でほぼ満員状態。この日は快晴で気温もちょうど良かったので、屋根付きデッキのベンチでごろ寝していた方が良かったかも。



徳山港を出て2時間ほどで対岸の国東半島と、それに寄り添う姫島が見えてきます。姫島も一度は行ってみたい離島の一つですが、連休中である上、下調べもしていないので今回はパスしておきます。

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2時間20分の航海で、対岸の竹田津港に着岸。



ここで、Dove Plusを組み立てて、宇佐方面へ出発です!

おっと、ここで国東半島を熟知している人から「ここは国東市を経由して杵築市へ行くべきではないか?」と突っ込みが入る可能性が0ではないので、簡単に説明しましょう。



実を言えば竹田津港から時計回りで風光明媚な国東半島をぐるっと回って杵築駅までいく計画も立てていたのですが、こちらは距離にして約60km、途中の大分空港まで行ったとしても40km。一方、反時計回りの宇佐方面なら30km弱で宇佐駅に行けるお手頃な距離で路線バスも1時間に1本程度走っていることから何らかのアクシデントが発生しても怖くないということもあって、宇佐方面を選択してみました。というのも、Dove Plusの総走行距離としてはまだ50km程度なので、慎重に行動したかったのです。



国東市に歓迎されるも、国東市はここで終わり。竹田津港から僅か5分程度の国東市でした。次回はがっつり国東市さんと向き合いたいですね。



国東半島の沿岸部を通る海岸国道213号線は、集落と集落を隔てる峠にトンネルがある箇所も多く、トンネル内はまともな歩道が整備されていないので、速度が出ずに安定さに欠ける折りたたみ式自転車だとちょっと厳しいかもしれません。一応、トンネルの左右には幅70cm程度の人間一人歩ける程度の歩道っぽいものがあるので、そこを自転車を押して歩くか、トンネルを迂回する旧道を探す手もあります。



こんな感じで歩行者用トンネルが用意されているところは良いですね! ただ、地元の人でこれを使うのは自転車通学の中高生だけでは・・・?

たまに登場するトンネルを注意すれば国道213号線は歩道が整備されていたり、自販機や商店、飲食店なども点在しているのでママチャリ程度の自転車でも気軽にサイクリングが楽しめます。それに、海沿いだけあって眺めが良いところも多いのはポイント高し。



国東半島を反時計回りに移動すると、左側走行ゆえに海とは反対側を走行することになるので、やはり本気で楽しむなら宇佐→竹田津港→大分空港→杵築の時計回りが良さそうです。

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竹田津港を出発して50分、11km移動したところで粟嶋公園という眺めの良さそうな展望台が設置されている公園があったので寄り道です。



展望台から海を見ると中津方面の陸地がよく見えました。そろそろ国東半島も終わりが近そうです。あっという間でしたね!

さらに進むと・・・



温泉があるじゃあないですか。しかも調べてみると今行けば開店と同時に入浴、つまり一番風呂が高確率で楽しめることが判明! 迷うこと無く右折して温泉へ。国道から1kmぐらい離れているので徒歩だとちょっと嫌になる距離でも自転車なら余裕余裕。



11時から営業開始だったところ、5分前から開けて貰いました。

今回訪問した海門温泉は元々旅館の浴場だった温泉を日帰り温泉に改良して使っているようで、4人いれば窮屈そうなくらいの狭さでしたが、絶妙な時間帯を狙っていったおかげで客もほとんどおらず、ゆっくり温泉を楽しめました!

www.showanomachi.com

海沿いの温泉なので塩辛いナトリウム系の温泉で、さらに鉄分が多く混ざっているからか、茶褐色のお湯はとても気持ちが良く、湯船の底には結晶化した湯ノ花が沈んでいて温泉の濃さが実感できます。時期や時間を狙う必要がありますが、ここはオススメ!

海門温泉から先は干拓地だからか坂も少なく走りやすい道が続いていて、そんな国道をひたすら宇佐方面へ走り抜けます。

豊後高田市の市街地に入ると国道の交通量が激増し、しかも歩道がなくなり道幅も狭くなるという悪条件が重なってきたので、適当な脇道に退散しつつ目的の宇佐駅を目指します。

 

宇佐駅到着!



電車のダイヤを調べてみたら、別府方面の貴重な普通列車が1時間後にやってくることが判明したので、切符だけ購入して、一つ隣の西屋敷駅まで行ってみることに。

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宇佐駅から3.5kmぐらい国道10号線を大分方面へ移動すると西屋敷駅が見えてきます。



竹田津港から35kmぐらいせっせと乗って来たDove Plusを輪行袋に入れた図。袋に入れるのも慣れてきました。

この西屋敷駅は駅周辺に民家が数軒あるだけの秘境駅っぽい感じの駅で、1日の利用客は10名程度だとか。



当然のことながら特急など止まる駅では無いので、ソニックが超高速で狭いホームを通過していきます。迫力満点。

40分ほど待機していたら普通列車がやってきました。



13:40発の幸崎行き。これを逃すと17:39まで4時間近く電車が来ないので乗り遅れると目も当てられません。ただし、ソニックは20~30分に一本のペース(上下合わせて10分毎ぐらい)でやってくるので、乗れる電車が少ない割には、案外賑やかな駅だったかもしれません。

その後は日豊本線に乗って宮崎方面へと南下して行きました。

続きます。

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