NISHISAITAMA PROJECT

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滝と鉄道と秋田犬を探しに大館へ

翌日は前々から気になっていた大館市へ行ってみることにしました。大館といえばやはり秋田犬、大館には秋田犬の記念館や実際にふれあうことができる施設などもあるので、是非とも行ってみたいと思っていたのです。

まずは拠点としている青森市内のお宿から車で南へ移動です。まあ、青森市から大館市は下道で行っても2時間あれば着いてしまうぐらいの距離なので、いつものように、ちょっと遠回りして行ってみました。 まず向かったのが八甲田山

 

八甲田山と言えば有名なのが雪中行軍遭難事件。もう100年以上前の話ですが、当時の日本陸軍が猛吹雪の中、八甲田山で訓練中に遭難し、ほとんどの隊員が死亡したという事件の現場に来てみました。

当然ながら、今となっては痕跡などは全く残されていない八甲田山。それでも、夏場とは言え実際に来てみると、ここで猛吹雪に遭えばそりゃあ命はないだろうという印象を強く受けましたね。

おそらく雪中行軍が進んだであろうルートというか、県道40号→国道394号→国道103号という感じで車でかっ飛ばしてやってきたのが奥入瀬渓流館。軽くトイレ休憩的な感じで立ち寄ったついでに冷やかしで覗いてみたら、中にあった苔の展示が面白かったのでも思わず撮影。

こけソフトクリームなどを食べつつ、奥入瀬渓谷に沿って出発です。本来ならここで車をおいて、徒歩で奥入瀬渓谷をトレッキングなどを遂行すれば、それはもう森ガールにでもなったような気分で深い緑と美しい渓谷を楽しむことができたのですが・・・

天気がイマイチ良くなかったのに加え、秋田地方を襲った豪雨の影響を受けてか、川も濁ってて美しさに欠けていたので、歩くのはやめて車で素通りしました。素通りするのもアレなので、途中にあった滝だけはお立ち寄りしましたよ。

銚子大滝。

なんでも本流にかかる唯一の滝で、この滝があるために上流にある十和田湖には魚が遡上していかないとかなんとか。

基本的に天気が良くなくても、滝に関して言えば水量が多ければそれだけ迫力があるので、こういう天気が悪いときは滝巡りしたあと温泉にでも入れば良いのかもしれません。

奥入瀬渓谷自体はとても良さそうなところなので、天気が良さそうな新緑の時期などにでも改めて訪問したいと思います! さらに進むと十和田湖が見えてきます。

うーん、天気が悪いのが残念! ちなみに十和田湖6年前にも一度タクシーで来ているのですが、そのときは猛吹雪で水面は日本海の海岸のように白波が立っていたので、それに比べればかなりマシです(余談ですがあの時は、今は亡き寝台特急あけぼの号で青森へ行き、これまた今は亡き十和田観光電鉄十和田市駅まで行ったという)。

突然秋田県に突入し、前回も通った発荷峠を通りつつ、前回行った鹿角市ではなく今回は小坂町へ。 そしてそれこそ文字通り、転がるように小坂町へと進んでいくと、道の駅が見えてきたので昼休憩。

道の駅こさか七滝。名前の通り近くに滝があるので、その滝を見るために、まずは腹ごしらえと言うことで

比内地鶏の親子丼。これがなかなか美味い! さて、昼食も頂き終わったので、この道の駅の名前にもなっている滝を見に行きましょうか。

なかなかの見事な滝。流石日本の滝百選に選ばれているだけのことはあります。

ところで小坂町といえば、小坂鉄道という私鉄があったことはご存じでしょうか。それもほんの10年ほど前までは現役で、その動いている姿を見ておきたかったのですが、いかんせん東京からちょっと遠い事もあって、一度も見ずに廃線となってしまったのです。しかしながら、そんな小坂鉄道の施設が今でもそのまま残されていると聞いて、かつての小坂駅に行ってみました。

これだけ見ると、現役の鉄道駅にしか見えません。この駅は、現在は小坂鉄道レールパークという、一種の資料館になっています。

実は火・水曜日は休園日だったのに(この日は火曜日)、近くを通ったついでに行ってみたらなぜか営業中、これは運が良い! さっそく、入場料500円を支払って中に入ってみましょう。

線路もそのまま残されていて、それこそ当時のままです。

車庫の中にも入れます。かつて硫酸を運んでいたと思われる機関車が何台か展示されているばかりでなく、運転台にも入れるので面白いです。しかも運転台の中にも当時使われていた時刻表がそのまま残っているのが実に興味深いです。

また、これとは別に、小坂鉄道とは全く関係の無い、寝台特急あけぼの号の客車がなぜか展示されていました。

この手の静態展示は、塗装がボロボロになっている車両が多い中、ここの客車は今にも走り出しそうなぐらいピカピカでした。もちろん中には入れます。

このB寝台の通路の感じ。実に懐かしいです。

小坂鉄道レールパークの寝台特急あけぼの号。現在は宿泊施設として使用されているので、ここに宿泊することもできるそうです。このニュースを聞いたとき、「走っていない寝台車で寝る意味なんてあるのか・・・」なんて思っていたのですが、実際にこうしてきてみると、ここで1泊するのも悪くはないかなとも思ったり。もし今度機会が会ったら、ここで1泊してみるのも良いかもしれません。

小坂鉄道レールパーク、当時の車両やその他、施設、看板などがそのまま残されていて、しかもしっかりとメンテナンスもされているので、この手の鉄道が好きな人なら間違いなく楽しむことができるのでオススメです!

・・・

では今回のメインイベントとなる、秋田犬に会いに行きましょう。

小坂鉄道の廃線に沿って大館へと移動し、向かった先は秋田犬会館

秋田犬会館はちょっとした資料館になっているだけではなく、本物の秋田犬ともふれあうことができるのです(ただし、平日の場合のみかもしれません)。

かわいい。

今まで日本各地で柴犬さんとはふれあってきましたが、ここまで大きな日本犬とふれあうことはなかったので、これはもうはるばる来た甲斐がありましたね。

虎柄もいます。最近、秋田犬の虎柄バージョンの良さもわかってきたので、いつか秋田犬を飼う機会が会ったら、こっちでも良いかなとか思ったり。犬を飼う機会など、今の生活では死ぬまで訪れそうにないですけど。

3匹(さらに屋外にもう1匹)とも大人しかったので、大型犬が苦手な人でも大丈夫・・・だと思いますが、とても大きな犬なので犬が苦手な人には厳しいかもしれません。かわいいですけど。

・・・

大館には実はもう一軒、秋田犬とふれあえるゼロダテアートセンターという施設があるのですが、旅行前に調べてみると、月・火曜日は休館日(この日は火曜日)。でも、せっかく大館まで来たんだし、入口だけでも見ておこうかとダメ元で行ってみたところ・・・

おや、自動ドアが開いて・・・秋田犬の「ののさん」がこちらを見ている

入っても良いですか? と尋ねてみたところ「いいですよ」との快い返事を頂けたので、休館日であるにもかかわらずお邪魔してきちゃいました。小坂鉄道レールパークに続いて、またまた運が良い!! 最初は大型犬特有の低い鳴き声で「ワン!」と吠えられましたが、警戒しているのではなく、遊んでくれとのアピールだったようで、すぐに手なずけることができました。

ののさん、最高にかわいい。 ののさん また、ののさんに会うために大館まで来ても良いですね! そして犬に満足した一行は青森へと戻ったのでした。 次回は海を渡りますよ。

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