NISHISAITAMA PROJECT

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北海道黒歴史シリーズ、芦別幾春別三笠夕張巡りの旅

そろそろ北海道ネタも尽きてきたので、これで最後にしましょう。

祖父母の住む富良野の東側にそびえる芦別岳や夕張岳の反対側には、かつて炭鉱で栄えていた夕張や芦別といった街がたくさんあります。そして今は何があるかといえば・・・炭鉱の遺跡があちこちに残っているんですね。

普通、こういうところってあんまり行く機会がないけれども、今回は、自他共に求める(?)廃墟マニアのka_corpが一緒にいたので、ちょいと行ってきました。

 



けっこう不気味な警告板です。しかも点滅しているし。

さて、芦別に入っていきなりこんな感じで警告されたんですが、気にせず先に進みましょう。

まずは、芦別市街地から芦別川沿いにどんどん山の中へ。すると目の前に1989年に廃止になった三井芦別鉄道の廃線跡らしき築堤が登場。その廃線跡を注意しつつ車を走らせていくと・・・



距離数的に、三井芦別駅かな? 畑仕事をしているおっさんが近くにいたので、駅名ぐらい聞いておいても良かったかも。

そしてこの先には、今回の三井芦別鉄道最大のハイライト、炭山橋があります。これ、何が凄いかって・・・



おおっ、機関車と貨車が見えるんですが!

とはいえ、あれは鉄橋の上に置いてあるだけで、実際は動いていないんですが・・・



でも、定期的に塗装を塗り直しているらしく、写真を見ている分には、本当に走っているように見えなくもないのが凄いな。

・・・



頼城という、芦別川最奥の集落にあった渋い商店で食料を調達して・・・って、申し訳ないけど、普通に営業していたのに驚いた。



三段滝という、3年ぐらい前にも来た滝を見て、さらに奥へ進み、桂沢ダムの横を抜け、幾春別の街へ。

幾春別も、芦別や夕張と同様に昔の炭鉱の街で、いろいろ探すと、昔の遺構を見ることができます。特にこの幾春別でオススメの遺構といったらこれでしょう(てか、俺は知らなかったけど)。

奔別立坑



高さ52メートルで、当時は東洋一の立坑ともいわれていた奔別立坑ですが、もちろん今では誰もおりません。ところで、立坑のすぐしたの鉄の骨組みとなっている建物。話によれば、閉山後の密閉工事中に大爆発を起こして、壁という壁が吹き飛んだ跡だそうな。もう、この辺は凄まじい事故話ばかりですな・・・

・・・

幾春別に別れを告げて川沿いに下っていくと、旧幌内線の唐松駅を発見。



線路がないのを除けば、ほぼ当時のまま残っているそうです。そして、さらに進んでいくと・・・



レールが当時のまま残されているのが凄い! これ、軌道自転車とかあったら、普通に走れるよな(実際に走っていそうだけど)。

そのままレール沿いに進んでいくと、三笠鉄道村に到着・・・って、さすがゴールデンウィーク、ものすごい人出だぜ!



本物のSLが走っていたり、いろんな機関車が展示されているほか、資料館などもあるので、小さなお友達から大きくなりすぎたお友達まで楽しめる・・・はず。資料館の方は、北海道地方の鉄道の歴史についてけっこう詳しく展示されているので、興味のある人ならば楽しめる反面、おそらくこの公園がターゲットにしているのであろう、小さいお友達にはちょっと難しすぎるんじゃないかなと。



こういう機関車が展示してあって、



中にも入れるので、機関車の中に入ってみたいと思っているそこのあなたにもお勧め。

さて、やっぱこういう大衆向けの観光地に俺らは向いていないよな! と、意見が一致したところで、本日の最後の目的地である夕張へ。

・・・

桂沢ダム経由で夕張市内へ突入...何にもねーな・・・と国道を走っていていると、いきなり不思議な形の鉄橋を発見。



旭沢橋梁という、全国的にも珍しいトラスド・ガーター橋という種類の鉄橋...だそうだ(Wikipediaみて知った)。普通、(皆さんよく知る)トラス橋って、上向きの台形型をしていると思うけれど、これは下向きの台形なんですね。

さっきの鉄橋の上を走っていたのが三菱石炭鉱業大夕張鉄道線という今では廃線となってしまった鉄道路線。ここから先は、この鉄道の廃線跡を巡ることにしました。

この廃線跡沿いにしばらく進むと、シューパロ湖という人造湖が現れ、その先には・・・



ちょっとわかりにくいんだけど、三弦橋というこの鉄橋もなかなか珍しい・・・というか、国内ではここだけ、世界的に見ても大変貴重な鉄橋だそうだ。

で、何が珍しいのかというと・・・っと、近くで撮影した写真があれば良かったけど、現在ダム建設中で近づけず。というわけで、Wikipediaをご覧ください。こんな鉄橋、他にないよな。

・・・

少し進むと、今度は南大夕張駅跡に到着。ここには、昔走っていた車両が展示されております。



もちろん中にも入れますよ。



20年ぐらい前までは実際に走っていたらしい。

俺はこの鉄道について、以前どこかで「大夕張鉄道の客車の車輪は、3つずつ付いている」という話を小耳に挟んでいたので、ちょいと確認してみました・・・



確かに車輪が3つずつ付いてるな・・・でもなんでなんだ? あと、走行音はどんな音だったんだろう。うーむ、ネットを調べてもそのことについて書かれているホームページはないし...興味あるんだけどな。

そして夕張の街へ、ってなところで・・・



ああ、日が暮れてしまった・・・

時間があればもっと見ておきたい場所や訪れておきたかった場所があったけれど、今日はこの辺で終了。いま(別の意味で)話題の、夕張の観光スポット巡りは・・・別の機会だなぁ。



とまあ、こんな感じの北海道旅行でした(笑)

この翌日は、じいさんの車のタイヤ交換を手伝ったり、力仕事を手伝ったり、親戚の家に挨拶に行ったりと、普通の田舎生活を堪能した後、その翌日の朝の飛行機で東京に戻ったのでした。

こう、振り返ってみると、ほんとにもうなんだかへんなところばかり巡っている今回の旅でしたが、まあ、北海道の普通の観光地は、遙か昔に行き尽くした感はあるし、それにゴールデンウィーク中に、わざわざ混み合う観光地に行ってもおもしろくないだろうから、今回のこれは、なかなか良い選択だったんだろうと思うよ。万人にはお勧めしないけどなwwww

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