新見美術館を後にして姫新線沿いに東へと進み、次に向かった先が神庭の滝(かんばのたき)です。
神庭の滝は中国地方では最大級の落差を誇る滝で、その高さは110メートルと、広島県にある落差126メートルの常清滝の次の高さだというので、一度訪問しておきたかったのです。
新見より中国勝山駅がある真庭市の中心地まで移動し、そこから旭川沿いに少し北上すると、神庭の滝の駐車場が見えてくるのでそこに車を置いて、あとは徒歩で目的の滝まで歩いて行くことになります。
渓流沿いに歩いて行くと、玉垂の滝という小さい滝が見えてきます。これは、苔むした岩からしみ出した水が、玉簾(たまだれ≒すだれ)のようになってる、小さいながらも日本庭園などにありそうな感じの良い滝でした。
その先のゲートで滝で入場料を支払って少し進むと、今度はニホンザルの大群に出くわします。
特にエサなど持っていない人間には見向きもされないので、こちらから攻撃を仕掛けない限りは安全かと思われます。
そしてサルゾーンを抜けると目の前に、巨大な神庭の滝が登場します。
前述の通り、その落差は110メートルもあり、段爆扱いでも見た目は落差100メートルぐらいある直爆にみえる実に迫力のある滝でした。残念なのが、非常に写真写りが悪い点と、かつてはあったらしい滝壺まで行ける道が完全に消滅していたところでしょうか。ただ、その落差ゆえに、ある程度離れたところからでも十分その迫力を堪能することが可能なので、滝好きならば訪問して損はないかと思われます!
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では、本日の宿へ移動しましょう。
神庭の滝から北へ20km弱、車で30分ほど進めば、目的地の湯原温泉へと到着します。
本日の宿はこちら、
元禄旅籠 油屋
元禄(1688年頃)からやってる非常に歴史ある温泉旅館で、建物の雰囲気なども実に良いです。名前から察するに、千と千尋の神隠しに出てきた油屋のモデルになったのでは思えるような佇まいです。
お部屋からは旭川が見えるナイスロケーション。
では温泉・・・の前に、軽く温泉街を散策してみましょう。
油屋の隣に鎮座する薬師堂という小さなお堂。温泉で手を清めることができます。
湯原ダムと、手前右側に見えるのが有名な湯原温泉の砂湯という混浴露天風呂。今回は宿の温泉が充実していることと、コロナの関係上、あまり不特定多数の人と接するのは避けたいという想いがあったので、こちらの混浴風呂は眺めるだけにしておいてスルーします。
というか、いろいろ話を伺うと、有名になってしまった故に治安も悪化しているとか。
砂湯を横目に、もう少しダムの方へ近づいてみると・・・
水面に靄がかかっています。これは旭川のこの辺一帯は、川底から温泉があふれ出ているため、こういう特殊な眺めになっているのではないでしょうか。他ではあまり見られない光景ですね。
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予約している貸し切り風呂の時間が迫ってきたので、宿に戻ってきました。この油屋の地下には源泉があり、そしてその地下に貸し切り風呂があるとのことです。早速行ってみましょう。
元々大浴場扱いだったそうで、貸し切り風呂にしてはそこそこ広めの湯船と小さい湯船があり、広々していて良い感じです。温泉の方も無色透明の単純泉でありながら、若干の炭酸を含んでいて、湯船に浸かっていると身体に小さい気泡が付着してきます。お湯も綺麗だし地下の風呂というシチュエーションもなかなか良いのでこれは素晴らしいですね!
30分ほど風呂に浸かった後は夕食です。
風呂上がりのビール! 油屋オリジナルのクラフトビールなどを頂きました。夕食も大変美味しかったです!
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翌日は、部屋の風呂に軽く入ってみました。
こちらも当然のように温泉なので、貸し切り展望風呂のような感じで朝から爽快な温泉が楽しめます。ちょっと水回りの古さが気になるところですけど、それ以上に温泉が良いので気にはなりませんね。
そういえば、岡山県に宿泊したことで、ついに経県値がオールレッド以上になりました!
これ以上の経県値を得るためには、他県への引っ越ししかないので、これで打ち止めとさせてください。経県値はとりあえずコンプリートしたようなものなので、鉄道乗りつぶしとハイウェイスタンプを完遂したいところ・・・!
続きます