NISHISAITAMA PROJECT

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原田線に乗って雪の冷水峠越え

特にこれといって遠出をする用事も無い正月休み。

近隣の初詣スポットは大混雑が予想されるし、それに加えて雪も降ってきてチャリにも乗りづらいし、何か気軽に楽しめそうなことは無いかと調べてみたら、広島在住時には不可能だったJRの大回り乗車が福岡では可能であることがわかり、普段は乗ることの無い路線に乗って大回りで博多駅まで行ってみることにしました。


今回、大回り乗車でターゲットにしたのは、筑豊本線の南端部分にあたる原田線です。

原田線筑豊本線の冷水峠を挟んだ桂川駅(Keisen sta.)と原田駅(Haruda sta.)の区間を指し、福岡市の近郊にありながらも、1日8~9往復しか走らない九州では屈指のローカル線の一つです。そんなわけで、福岡県内の他のローカル線に比べると微妙に乗りにくい路線ではあるのですが、このようなローカル線であっても全線が福岡近郊区間に含まれているおかげで、大回り乗車が可能となっています。

まずは、JRの自宅最寄り駅からSUGOCAで乗り込み、博多駅とは逆方向へ向かいます。



乗った電車は二日市駅止まり。いったん下車しました。

ここで特急みどり・ハウステンボス号に追い越されたのですが、すれ違いざまに自由席の乗車率を確認した限りでは80%程度でしたね。激混みではないし、予定を変更して特急に乗って佐世保まで行っても良いかもしれなかったと一瞬頭をよぎりつつも、特急には乗らずに後続の快速電車を待ちます。

・・・

二日市駅から快速で一駅、あっという間に原田駅に到着です。ここからが今回のメインイベントである、筑豊本線というか原田線に乗り換えます。



乗り換え案内があるものの、原田駅原田線に乗り換える乗客などたかがしれているでしょう。

実際に、原田線の利用客は2024年度では1日あたり389人で、JR九州でもたびたび存廃問題に取り上げられる、指宿枕崎線日南線の末端部分と大差ないレベルなんですよね(鹿児島本線の博多~原田~久留米では1日あたり7万人弱なので、その差は歴然)。

www.jrkyushu.co.jp

 

原田線の時刻表がこちら(一番右)。




朝夕のラッシュという概念も無く、基本的には2時間に1本程度な上に、平日だと13時台は運休するので、仮に11時の列車に乗り遅れてしまうと、15時まで待ちぼうけを食らいます。



雪がちらつく中、0番ホームに止まっている桂川行きに乗車しましょう。

乗客の半分ぐらいは乗ることが目的の人っぽい雰囲気でしたが、意外にも家族連れ、鉄道旅とは無関係そうな若い女性や労働者風味なオッサンなどの地元客も利用しており、ボックスシートの座席が良い感じに埋まる程度の乗車率でした。もしかすると雪が降ってきたので、マイカー移動から鉄道利用に切り替えたのかもしれません。

定刻通りに原田駅を出発すると、すぐに鹿児島本線と分かれて桂川駅に向けて北東へと進んでいきます。



途中で乗り越えたのは西鉄天神大牟田線の線路。西鉄天神大牟田線は昼間でも1時間に10本程度走っていて、その1時間だけを切り取っても原田線の1日の本数より多いです。

原田駅を出発してから5分で、お隣の筑前山家駅(Chikuzen-yamae sta.)に到着。この駅には、なぜか古い車両が放置されています。



これら古い車両群に興味も出てきたし、日を改めてdoveplusやママチャリで巡ってみましょうか。山家あたりなら自宅からでも余裕でチャリ圏内ですし。

筑前山家駅を過ぎると、筑豊本線のハイライトとも言える、冷水峠越えが始まります。



地図上では自宅から直線距離で十数キロ程度の場所ですが、唸りを上げながら峠道を上っていく国鉄時代の気動車に揺られつつ、こんな景色を見せられてしまっては、かなり遠いところまで来てしまったような気分にならざる得ません。なかなか楽しませてくれるじゃあないですか・・・!

途中で長さが3km以上もある長大な冷水峠のトンネルを抜けると、そこは真っ白で雪国な筑豊で、ここにも小さい駅が一つあります。



筑前内野駅

数名の乗客が乗り込み、3割ぐらいの乗客が降りていきました。



併走する道は国道200号線

鉄道の方は何かあれば廃止されかねないぐらいの超ローカル線でも、道路の方は久留米周辺から福岡市内を避けて筑豊や北九州、本州方面へ抜ける車が多めな片側2車線の立派な幹線道路です。

国道の交通量を見る限りだと、原田線区間の移動需要自体はそれなりにありそうですね。しかしながら、久留米以南から小倉や本州はともかく、筑豊の飯塚あたりに用事がある場合であっても、鹿児島本線原田線を使うよりも、新幹線で博多駅へアクセスして篠栗線を使った方が本数的にも時間的にも電車的にも便利で快適なので、わざわざこんなマイナーなルートを使う人は希なのでしょう。



上穂波駅を過ぎれば、終点はすぐそこ。



架線が見えてくれば、それが篠栗線の線路。筑豊本線桂川駅から先の福北ゆたか線区間原田線とは比にならないほど本数も多く(1時間に3~4本)、時間帯によっては特急なども走っていたりします。



終点の桂川駅に到着!


原田駅から30分程度、自宅最寄り駅からも乗り換え含めて1時間ちょっとだったので、今度から筑豊方面に用事があるときは、ダイヤが合えば原田線経由で行くのも良さそうですね(時間的には博多周りでも原田周りでも大差ない)。

特に自転車を持って輪行する場合、終日大混雑する博多駅を回避できるメリットは大きいです。



15分ほど待つと、篠栗経由の博多行きの快速電車が颯爽と登場しました。

こちらは前述の通り、すでに立ち客がいる程度には乗客も多く、早々に着席は諦めて車両最後部の広めのところで後ろを眺めながら移動することにしました。



戦前に造られた弱小ローカル線とは違い、戦後に造られた篠栗線を走る快速電車は、雪降る山の中を100km/hという原田線では考えられないような圧倒的速度で飛ばしていきます。



長者原駅で立体交差してるのはJR香椎線で、駅に止まっているのはDenchaですね。長者原駅で降りて、香椎線に乗って香椎経由で博多駅へ移動しても大回り乗車的にはOKなので、そっちでも良かったかもしれません。

そして、無事に博多駅に到着です。



缶ビール1缶程度の金額で、自宅最寄り駅から博多駅までの約2時間の雪国の旅を十二分に楽しむことができました(もちろん、博多駅の自動改札は余裕でパス)。

そんな感じのコンパクトな大回り乗車の旅もこれにて終わりです。

次回は、桂川駅からさらに先へと進み、後藤寺線日田彦山線もくっつけて小倉経由で博多へ行くような大回り乗車もやってみたいところではありますね(まあ、途中下車のない乗りっぱなしの乗り鉄旅は、あんまり好きじゃ無いんでたぶん途中で降りちゃうと思いますけど笑)。

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