NISHISAITAMA PROJECT

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しまなみ海道経由で四国ドライブ

先月ぐらいに実家に住む親から突然

「今度、埼玉から滋賀まで旅行に行くついでに広島まで行くことにしたからよろしく」

などという連絡が入り、さらに

「帰りは高松空港から飛行機で帰ることにした」

などと、これまたえらく距離感覚がぶっ飛んだ連絡が入りました。

埼玉から滋賀までは450km程度で、滋賀から広島も420kmぐらい。さらに、広島から香川県・高松も最短距離で200kmぐらいあり、ついでもクソもないぐらいの距離ではあるのですが、自分も似たようなことは昔から良くやるし、高松へ行く口実もできたということで、親を送り届けるために車で高松まで行ってみることにしました。



しかも、今回は最短距離で広島から高松へ行くのではなく、観光もかね、しまなみ海道経由という少し遠回りのルートで行ってみることにしましょう。でも、これだと広島→しまなみ海道→高松だと290kmと、岡山→瀬戸大橋経由にくらべて+90kmも遠回りになってしまいます。

これはまあ、地図を見て頂ければ一目瞭然なので、詳しい解説は省略します。



まずは、広島の自宅より山陽道などを経由し、しまなみ海道に入り四国を目指します。



大浜PAから見える因島大橋。やはり親も「しまなみ海道のサイクリングコースは高速道路沿いにずっとある物だと思っていた」と言っていたぐらいなので、そう思っている人は多いのでしょう(自分もかつてはそうだった)。この大浜PAから因島大橋を見ると、サイクリングコースがどうなっているのかがよく分かるのでオススメです。

次に向かったのが、愛媛県に入って一つ目の島、大三島にある大山祇神社(Ooyamazumi)です。



ここも以前、ドライブがてら立ち寄りました。サイクリングコースから少し離れているところにあり、ここをメインで訪問したいならば、しまなみ海道とは言えど、車で訪問する方が良いかと思います。



炎天下の中なのに、なぜか涼しい。



樹齢2600年ぐらいの御神木。これだけの長い年月を生き延びてきた御神木を眺めていると、生命力というかパワーを感じられます(語彙力がアレ)。

御朱印などを貰ってから出発です(親が御朱印集めをしている)。しまなみ海道へと戻り、愛媛の島々を渡っていき、最後の巨大な吊り橋、来島海峡大橋を渡りきれば、来島海峡SAが見えてきます。お昼には少し速いAM11:00過ぎでしたが、朝も速かったし、正午が近づくとお食事どころが混み合うことが予想されたので、すこし早めの昼食を頂くことにしました。



鯛づくし定食(だったかな?)。「愛媛と言えば鯛でしょう」という、ザ・観光地にありそうな、そのまんまな感じの定食です。でもこれがめちゃくちゃ美味い。下手に有名店を探してふらふらするぐらいなら、このサービスエリアで食べた方が良いのではないでしょうか? かなり美味いです。



海側に面したカウンター席を確保できれば、来島海峡大橋や来島海峡を行き来する船などを眺めながら食事することも可能です。

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ここから先は、一度高速を降りて(今治市内だけ高速道路が完成していない)下道を進み、しばらく進んでから再び現れる高速道路に乗って高松方面へ向かいます。

その途中、初めて通る高速道路なので、ハイウェイスタンプなどを収集していくのはお約束。



今治から高松方面へ行く途中、石鎚山SA→入野PA→豊浜SAと松山自動車道などを連続して走り抜き、豊浜SAの近くの大野原ICで高速道路をここでいったん降りて、豊浜SAの近くにある銭形砂絵に、久しぶりに訪問してみることにしました。こちらは6年ぐらい前に立ち寄ってますね。

ic-yas.hatenablog.com


ざっくり説明すると、直径100メートルぐらいある円形状の砂絵を眺めるという、ただこれだけ聞いてみると地味な観光名所っぽいのですが意外と面白いのです。しかもこの砂絵が完成したのが江戸時代で、その頃から存在しているというのが、これまた不思議(いつから存在しているか諸説あるようで、よく分かっていないらしい)。

また、この銭形砂絵を眺めることができる展望台のすぐ裏手には、琴弾八幡宮があるので、そちらにも訪問してみましょう。



小高い山の上に立つ神社で、その神社から眺める観音寺市の眺めが良いのです。



高台にせり出した建物は風通しも良く、瀬戸内海に浮かぶ島々も眺めることができて、休憩するには最高の場所のような気がしますね。

地図を見ると、この琴弾八幡宮のある山の麓には、四国八十八カ所にエントリーされているお寺が2つあることが判明し、そちらにも訪問してみることにしました。お寺が2つあるというか、2つのお寺が合体して1つのお寺のようになっているのですが。

それがこちらの、六十八番神恵院・六十九番観音寺。



結局、2つのお寺が同じ敷地に存在しているのかよく分からなかったのですが、境内には確かに2つのお寺が良い感じに分かれて存在していて、一粒で二度美味しい状態になっていました。



神恵院の本堂。デザイナーズ住宅のようなコンクリートうちっぱなしの現代的な建物でした。



そのすぐ横にあるのが観音寺の本堂。こちらは昔ながらのお寺という感じです(寺の宗派とかよく分かっていないので、あまり詳しいことはわからない)。というか朱塗りの感じはむしろ神社に近い雰囲気があるような気が。

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2つのお寺に参拝を済ませてから車で観音寺市の市内を走っていると、「本山寺→」という案内が要所要所に設置されていて、それに沿って走っているうちに、気がつけば本山寺の目の前まで来ていました。基本的に四国の道路はお遍路さんのための案内が充実しているため、特に地図など見なくても寺めぐりができるようになっているのです(特にお寺が密集している香川県はこの傾向が強いと思う)。



左手の五重塔に目が奪われますが、右側の本堂は国宝の建物になっていて見応えがあります。

 

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さすがにここから高松へ向けて四国八十八カ所巡りなどやっていたら、高松に到着するまでに日が暮れてしまいかねなかったので、寺めぐりはこの辺で打ち切り、まっすぐ高松へ・・・・向かう前に、通り沿いにお寺が2つあったので、最後にそちらに訪問してみました。



自分だけ七十三番出釈迦寺に先回りして駐車場で仮眠を取っていたため、七十二番曼荼羅寺は訪問せず・・・こちら、出釈迦寺水曜どうでしょうの八十八カ所巡りで何度かネタに上がっていた札所なので自分も行ってみたかったというのもあったりします笑

 

水曜どうでしょうといえば、番組中で「八十八カ所巡りは過酷な旅だ」と何度もいわれていた理由が、今回何カ所かのお寺を廻っただけでも分かった気がします。これを88カ所も廻り続けるのは、それはもう大変なことでしょう(しかも水曜どうでしょうは4泊5日ぐらいで廻ってる)。


・・・

最後に、香川県に来たらうどんを食べておかないと! ということで、数あるうどん屋の中から、これまた以前立ち寄ったおか泉さんに行ってみました。



夕方4時半だというのにこの混雑。とはいえ、うどんは回転率も高めなので気にせず並びましょう。



うまい! 本場の讃岐うどんは、香川に来たら一回は食べておきたい!

その後は、また高速に乗って府中湖PAでハイウェイスタンプを貰って高松市内の栗林公園付近で親を下ろしてから、とんぼ返りで高松自動車道松山自動車道と進んで今治方面へ向かうことにしました。

少し土地勘のある人なら、「帰りは瀬戸大橋を渡って岡山経由で広島に戻った方が良かったのでは?」と突っ込みを入れると思いますが、あえてこの遠回りルートを使ったのは、ハイウェイスタンプがあったからなのです。というのも(今までも何度か説明していますが)ハイウェイスタンプは上り線と下り線のSAやPAにそれぞれあるゆえ、鉄道の駅スタンプや神社仏閣の御朱印のような、一度目的地に訪問してしまえばOKというものではないのです(上下集約型SAもたまにある)。

つまり、上下線それぞれのスタンプを集める必要があるため、帰りも同じルートを取らざる得なかったのです。まあ、帰りは別の日に改めて・・・という事もできるんですけども。



下り線もコンプリート。四国は徳島・高知自動車道の上下線のスタンプを集めればコンプリートだし、近いうちにこちらも集めておきたいところではあります。

そして帰り道の途中、たまたま道路沿いにあった今治の温泉にも立ち寄ってみました。強制的に下道に下ろされると、こういう街道筋の温泉に巡り会えることもできるので、これはこれで悪いことではないのかもしれません。



湯ノ浦温泉「四季の湯」


地元民向けの銭湯に地元民向けの食堂を併設しているような施設でした。そのためか、料金も安価な上、22時過ぎまでやってくれているので、こういう夜のドライブの時にはありがたい限りであります(ただし食堂は19時半ぐらいに終わるらしく、既に閉店してた)。

肝心の温泉の方は、無色透明の普通のお湯のような湯でしたが、さっぱりしたお湯で気持ちよく入ることができました。お肌にも良いみたいで、朝から晩までドライブしまくってガサガサだったお肌も、なんとなくすべすべになったように思えます。



真っ暗なしまなみ海道を突き進み広島へと向かいましょう。

晴れ渡った昼間のしまなみ海道は最高であっても、深夜のしまなみ海道来島海峡大橋以外、ライトアップなどもされておらず街灯も少なめなので、ただひたすら闇の中を黙々と進むだけの真っ暗な道路でした。深夜帯に瀬戸内海を渡るなら、素直に瀬戸大橋や(関西方面なら)明石海峡大橋を経由した方が時間的にもドライブ的にも良いかと思います笑

そんなこんなで、広島高松往復600km以上、ほとんどぶっ通しで走り通しただけのハードなドライブでしたが、新たな発見もあったりして大変有意義で楽しかったです。片道だけならオススメです!

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