去年ぐらいにアマゾンの激安タブレット、FireHDを買ってから電子書籍の素晴らしさを認識し、本の自炊をしたり、電子書籍を買いまくっていたりしたのが昨年までの話。
FireHDは1万円を切るタブレットでありながら、いろいろアレなところをいじくると、一般的なAndroidタブレットとして利用するようなことも出来てしまうナイスでクレイジーなデバイスだったのですが、いかんせんスペックが低すぎて、本を読んだりYouTubeや個別に入れた動画ファイルを再生する以上のことをやるには力不足感が否めなかったのです。
というか、そもそもiPad miniを買うつもりが、当時はなかなか新型がでなくてしびれを切らしてFireHDを買ったというのもあって、本来はiPad miniを買う気満々でいたのですよ(ちなみに、Apple Pencil 2が使えずフルラミネーションではない無印iPadは初めから買うつもりはなかった)。
それからしばらく経過して無事に欲しかったiPad miniが出たものの、すでにFireHDで8インチ程度の画面では小説を読む以外では小さすぎることがわかっていたのでiPad miniはスルーし、その次のiPad AirまたはiPad Proが出たら買おうとお金を貯めて(?)待っていたら、ついに2022年3月に発売されたのがiPad Air 5!
というわけで、現時点で思ったこと、気づいたことでも書いていきます。
ホーム画面(普段は違う壁紙ですけどね)。
1.電子書籍リーダーとして
FireHDはアマゾンで売ってるKindleの文庫本サイズの本を読むには最適であり、漫画本ぐらいなら許せるレベルのサイズ感なのですが、小さい文字がびっしり書かれている技術書を読むには小さすぎるのです。それが、iPad Airの11インチの画面だと、いい感じに読めてしまうので、これだけでも買った価値はあったかと思います。
この本、8インチでは虫眼鏡がないと読むことができないぐらい字が小さくて困っていたので、iPad Air 5を買ってやっと読み進めることができるようになりました。
あとは、Kindleで買った漫画本や雑誌などを見開き表示しても、実用レベルで使えるようになったのが良いですね。
それ以外では、自炊してPDF化した本でサイズが異様にでかいファイルだと、FireHDでは読み込み途中に読み込みミスしてそのまま死ぬことがしばしばあって、これも不満要素の一つだったのですが、その辺は(2022年現在)最新のCPUであるM1チップ搭載のiPad Air 5なら余裕で開けてしまいます。
応用編としては、旅先でもらったパンフを取り込んでおけばいつでも確認できるし(自治体や観光協会によっては、ホームページでパンフのPDF版を配布していることも多いのでそれをダウンロードすれば画質もよく、場合によっては検索もできて超便利)、旅先から帰ったあとも、捨てるに捨てられない旅先の思い出グッズを減らすことも可能です。
海外の旅行先で外国語で書かれたパンフを手に入れたら、それをiPadに取り込んでから、Google翻訳にかけて読む・・・なんてこともできそうです。FireHDはカメラ画質が悪すぎなので、Google翻訳以前にパンフを撮影して取り込むことすらできなかったのですよ。
Google翻訳さえあれば、どんな国でも行けるのでは??って思ってしまいますね。治安の悪い国だと、iPadやスマホを取り出した瞬間に強盗やスリに遭いそうなので、安全な国限定かもしれませんけど(←ビビりなので、中国ぐらいの国でもかなり警戒している)。
2.勉強・仕事道具として
GoodNotes5というノートアプリの出来がめちゃくちゃ素晴らしく、これのおかげで紙ノートや紙メモ帳をすべて手放すことができました。iPad Air+Apple Pencil 2+ペーパーライクフィルムを使えば書き味も鉛筆で紙に文章を書いている感覚で書けるのです。
さらに、参考書のスクショを撮ってiPadに取り込めば、それに対して書き込みもできるので、これのおかげで紙の参考書もすべて捨てることができました(前回自炊したとき、紙の参考書だけはそのままにしてあった)。
応用例だとYoutubeの勉強系チャンネルの動画のスクショを撮って、それに書き込むなんてことも出来ます。
そしてこの内容をiPhoneと共有できたりするので、ちょっとした隙間時間や試験直前までスマホで復習なんてこともできます。
このサイズだとメインで勉強など到底無理ですが、軽く確認するだけなら十分ですね。
他にも探してみるとおもしろアプリがたくさんあって、それらを試してみるだけでも楽しめます。
たとえばConceptなんてアプリは、無限に紙を広げることができるノートアプリで、仕事で煮詰まったときなどはこれに図表を書いたり、ひたすらブレストみたいな感じでアイデアを書き込みまくって脳内整理すると問題解決につながったりしますね。
これで、仕事環境のサーバに接続できれば最高なんですが、弊社は社内のセキュリティ絡みの問題やコンプライアンスの関係で、ちょっと厳しいところが残念。
3.PCの代わりとして
iPad Air 5は11インチなので、かつて売られていたMacBookAirの11インチモデルと画面サイズは実質ほぼ同じ。なので、iPad Air 5を買ってからというもの、ネットサーフィンや動画や写真閲覧用などとして昔から使い続けていた2012年製のMacBookAirを全く使わなくなり、ついに処分することができました。
さらに、iPadはMacのキーボードがあればそのまま繋ぐこともできるし、それ以外でもBluetooth経由でデバイスを繋いだり、(スマートではないけれど)USBハブを繋げば有線キーボードや外付けHDDみたいなデバイスをPC感覚で使えるようになるのは素晴らしいですね。
難点としては、なぜかキーボードを使うとIME(漢字変換ソフト)が固定されてしまい、しかもこのIMEがカスタマイズ不可で使いにくいので、キーボードをつないで文章作成するのはちょっと厳しいような気がします。ATOKやGoogleIMEが物理キーボードで使えれば、旅先でのブログ執筆にも使えそうだったのに残念。
したがって、現時点ではブログの微修正程度にしか使ってません。
追記:
入力しづらい理由が判明したので、改善してみました。
4.液タブとして
Apple Pencil 2という1本2万円弱する高価なペンが非常に高性能で、さらにProcreateというお絵かきソフトをつかえば、本当に鉛筆や色鉛筆で紙面上に絵を描いているような感覚で使えます。まあ、自分自身が絵心など殆どない人間なので(昔から美術でも絵画系の成績は最悪だった)、当初はおまけぐらいの気持ちでいたのですが、ちょろっと初心者向けのイラスト指南書みたいな本を読みながら練習したら、最低限の絵は描けるようになったかもしれません。
もしこのデバイスが中高校生ぐらいの時に手に入っていたら、全然違う趣味ができたような・・・他にも暇なときに、よくわからんゆるキャラとか、島で出会った猫とか模写するのを日課にしつつ、いろいろ試行錯誤しながら絵の勉強しているので、今後に期待です笑
将来的には、三村かな子さんがお菓子食べてるイラストとかが描けるようになれればP(プロデューサー)としての仕事を達成した感があります(?)。
5.古いiPhoneの代わりとして
メインで使っているスマホが、今となってはiOSのメインストリームからも外されたiPhone7なので、近いうちに買い換えようなんて考えていたのが今年の年初の頃のお話。ところがiPad Air 5を買ってから、自宅ではiPhoneはほとんど使わなくなり、外出先ではそもそも携帯をあまりいじらない人なので、新型スマホに乗り換える必要性がかなり薄れてきました。外出先でも、iPhoneをテザリング(っていまこの言葉、あまり聞かなくなったような)すればiPadでも普通にネットができるし、正直なところiPhone7はそのまま壊れるまで使おうかなという気持ちです。
特にiPhone7では厳しくなったスマホゲームなんてのは、全部iPad Air 5に移行して、そっちで遊んでいます。画面がでかいほうが遊びやすいですし。
6.その他、便利な小技など
・写真やスクショにApplePencilでメモ書きを入れる
最近たまにブログにアップしているメモ書き付きの画像は、全部iPadでやっています。「写真表示→スクショ(左下から右上にApplePencilでスワイプ)→メモ書き追加→AirDropで即送信」という流れですぐに操作完了できるのが素晴らしい。この辺はAppleらしい洗練された使い勝手の良さが感じられます。
・乗換案内表示
ウィジェット機能の一つ、Navitimeのウィジェットを使うと、次来る電車のダイヤを表示できるので、出かける前にちらっと確認すると意外と便利なのですね。運行状況も出てくるので、駅に行ったら電車が来なかった的なトラブルも回避できます。
この「運転見合わせ」が一目で分かるのが便利。
・音楽プレイヤー
iPhoneに比べてスピーカーも大きく音質も良いし、操作もしやすいので、iPadをそのままミニコンポ的なポジションで音楽再生プレイヤーとして使ってます。今まではiPhoneを外部スピーカーにつないで音楽再生していたので、そのスピーカーも処分することができ、より一層ミニマリストへの道を進むことができそうです(スピーカーに繋いだ方が音は良いんですが、繋ぐ手間やスピーカーのメンテ、ケーブルの処理や埃の掃除がめんどくさいので・・・)。
基本的にテレワーク中に流している曲に音質など求めていないし、これで十分すぎるぐらいですね。
・Todoリスト
iPad使用中に「あとでやらなければならないこと」は、すべてリマインダーにいれておけば、同期をとっているiPhoneに送られるので、出先で時間が来たらiPhoneから通知してもらうことができます。これで、買い忘れとか申込忘れ的なミスが激減しました(まあ、これは別にiPhoneで設定したり、iMacからでも送れるんですけどね)。
・リモートデスクトップ
自宅で稼働中のWindows10環境にリモートでつなぐと、Windows搭載のノートPCのように使えます。マウスやキーボードもそのまま使える・・・と思いきや、キーボードのIME問題があって、Windows対応のキーボードを繋いでも漢字入力変換がうまくいかず、現状ではリモートでファイル操作するぐらいしか使い道が無いのが残念なところ(ドライバあたりを見なおせば上手くいくかもしれない)。マウスはWindowsと全く同じように使えるし、日本語入力を諦めればいろいろ活用できそうです。
M1 MacやiPadは仮想環境が使いにくいため、せめてリモート接続周辺を強化して欲しいんですけど、その辺はAppleなのであまり期待できないかな・・・
・・・
終わりに
iPad Air 5は予想以上に便利なデバイスであり、もうiPadなしの生活は想像できないぐらい、自分の生活の中の必需品になりつつあります。
ここまで見返してみると、「PC自体不要ではないか?」とも思えるのですが、文章を書いたりプログラミング(一応できるらしい)したりPC専用ゲームをプレイするとなるとWindowsPCやiMacは必須だし、ウインドウを複数出して作業するとなると、まだまだPCの方に軍配が上がります(iPadも2画面表示で複数のアプリを出すことはできる)。
それにiOSはAndroidほどファイルの取扱が簡単ではないのが、ネックなんですよね・・・
というわけで、今後しばらくは、WindowsPC+M1 iMac+iPad Air 5 + iPhone7の4刀流で行きたいと思います・・・全然スマートじゃないな笑