NISHISAITAMA PROJECT

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秘境・明神ダムへ

広島市内にある自宅から自転車で訪問できる範囲にあるダムのうちの一つに南原川に造られた南原(なばら)ダムがあります。このダムは中国電力が所有するダムで、南原ダムの上にある明神ダムとセットで揚水式の水力発電が行われています。

下流側に位置する南原ダムは可部の街などからもよく見えるほど市街地に近く、近くには路線バスのバス停があるぐらいには訪問するのがたやすい一方、上流側の明神ダムはダムサイトまで続く道路がかなり手前から関係者以外立ち入り禁止で近づくことすらできないダムなのです。

ところがよく調べてみると、ダム専用道路を迂回する登山道を使うことで合法的にダムに近づけることが判明したので、登山靴を履いて行ってみることにしました。

広島市内より国道54号線・可部バイパスをひたすらマイ通勤用チャリで走っていくと、南原峡の入口が見えるのでここで左折です。



ダム脇の急坂を登っていくと南原ダムが近づいてきます。



このダムは残念ながらこれ以上近づくことができないので、ちらっと目視確認したら上流を目指しましょう。



このトンネルを抜けると、南原ダムが作り出す湖が見えてきます。



自転車でここまで来ることができればもうあとは楽勝。少し進めば南原峡のキャンプ場があるので、そこに自転車を止めて、この先は徒歩での移動となります。



実はここ、何度か自転車で来たことあるのですが、未だかつて他の自転車を見たことないんですよね。キャンプ場や釣り堀があるので自動車での訪問者はそこそこいます。



床山や可部冠山の登山口にもなっています。目的の明神ダムは登山ルートからも少し外れているので特に明示的な案内などありませんが、相手はダムなので川沿いに進んで行けば間違いないと思います。



10分ほど歩くと加賀津の滝が見えてきます。この日は水量が少なく地味な感じでしたが・・・



雨の多い時期だと迫力も倍増なので、ダムを抜きにしてもここまで来る価値はあると思います(↑写真は7月中旬頃)。

引き続きダムを目指します。加賀津の滝の脇をトラバースするような形でコンクリートの階段が設置されているので、その階段を駆け上がり奥地へと進んで行きます。

床山への分岐をすぎ、踏み跡が消えかけている川沿いの道を少し進むと2つめの滝、石采(いしうね)の滝が登場します。



丸みを帯びた一枚岩を滑らかに流れる滝で、こちらも水量があれば見事かもしれません。この石采の滝の(写真で言う)右手にある赤テープの目印にそって巻いて登っていきます。



すると、突然フェンスが登場します。中国電力が設置したフェンスなので、そろそろダムが近くなってきたような期待感も膨らみますが、国土地理院の地形図で確認する限りでは、ダムではなく吐水口か何かがあって、そこに近づけさせないように設置されたものっぽいです(詳細は不明)。

ここではフェンスの右側をフェンスに沿って進んで行きます。

次第に川が離れていき、少し明るくなってきたところで、お目当てのダム専用道路にぶつかります。



このダム専用道路が一般人通行禁止である理由は、このトンネルに入って欲しくないからのようで、それ以外の区間は道路も一般開放されています。



訪問したのは12月上旬で紅葉を楽しむには少し遅かったか・・・



トンネル出口付近から少し早歩きで歩くこと20分弱、やっとお目当ての明神ダムに到着しました!



南原峡のキャンプ場から歩いてちょうど一時間といったところでしょうか。



地図で見るとそんなに山奥ではないのに、周りの山々の低さに加え、簡単に訪問できないダムというシチュエーションが秘境感を抜群に醸し出しています。もちろん携帯(au)も圏外です。



観光客やダムマニアなどもいないので、めちゃくちゃ静か。こんなところでソロキャンしたら楽しそう・・・



一般人通行禁止のダム専用道路の終点に設置されている案内図。登山道からも外れた場所なので、いったい誰向けなんだろう。



ダム自体には立ち入り禁止なので入れません。まあ、横からじっくり眺めるだけでも十分ですね。

ちなみに地形図をよく見ると、少し手前からダムを一周して反対側に出る登山道があるようなので、時間と体力に余裕があれば、それを使ってダムの反対側に行ってみるのも楽しそうです。今回はここに到達した時点で夕暮れ近かったので諦めましたが。

しばしダムを眺めて休憩した後、日暮れも近かったので急いで来た道を戻って無事に帰宅となりました。

明神ダムを抜きにしても登山道自体がそれなりに整備されていたので、次回はもう少し早めに自宅を出発してダムの裏にある冠山などにも登ってみましょう!

 

追記:

その後、明神ダムを冠山付近から見下ろしてみました。興味があればこちらもどうぞ・・・

 

ic-yas.hatenablog.com

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