2020年1月頃、中国が発端となった新型コロナウイルスの影響で東アジア系外国人(ストレートに言うと中国と韓国)観光客がめっきり減った日本国内、特に近畿圏の落ち込みが激しいということで、ちょいと人が少なくなったという京都市内を観光してきました。
ちなみに訪問した日は2/14~15で、まだ日本国内では対岸の火事のような感じでそれほど問題視されていなかった時期です。
まずは広島~大阪梅田まで高速バスで移動します。広島→新大阪の新幹線の料金が1万円近いところ、中国JRバスの格安昼間高速バスの早割だと片道3200円弱で行けるので、とにかく節約したいときは有り難いです(往復だとさらに安い)。ちょっと時間が掛かるので時は金なりって考えると微妙なんですけども。
7時半に自宅最寄りの中筋バス停を出た高速バスが大阪に到着するのが12時すぎ、そのまま梅田駅から阪急京都線に乗って京都へと移動します。
阪急の梅田~十三の併走区間は面白い。
そのまま終点近くの烏丸駅まで移動し、そこから軽く市内を見て回りましょうか。
まず訪問したのが一つ手前の大宮駅にある嵐電の四条大宮駅。ここでの目的はこれ・・・
らんでんカード手に入れた!! pic.twitter.com/Zjpcc780mg
— iwasaki_p (@iwasaki_p) February 14, 2020
嵐電で使える交通系ICカード、らんでんカード。
大都市圏では珍しい1事業者でしか使えない交通系ICカードです。しかも、他の事業者とは異なり使い勝手が良くなく、公式ホームページですらどこに案内があるかがわかりにくい、実にやる気のないカードなのです。
まず、嵐電以外の鉄道やバスで使えないのは仕方ないとしても、最低購入金額が2500円から(他の交通系ICカードは、1500~2000円)で、6ヶ月チャージしないと問答無用で失効するという厳しさ(通常は10年)。一応プリペイド分があるので頻繁に利用する人にはお得であるとはいえ、もともと1回220円で乗れることを考えると地元住人でないと使い切るのが難しいので、部外者にとっては完全にコレクターズアイテムと化してます。
まあ、嵐電は交通系ICカードを普及させると言うより、紙の回数券をこちらに置き換えたようなつもりでいるし、カードを持っていればチャージが失効していたとしても、嵐電沿線の観光施設などで割引が受けられるので、そういうところに何度か行く目的があれば元が取れるかも知れません。交通系ICカード蒐集家以外には、あんまりオススメしません(笑)
さて、無事にらんでんカードを手に入れたので嵐電にでも・・・と思いつつも、ちょっと他に用事があったので今回は嵐電には乗らずに烏丸駅の方へと戻り、観光客が増えすぎて歩くことすらままならない錦市場へ。
以前に比べて人が減ってるといえば減ってます。というか、外国人観光客が皆無なので普通の街中の商店街っぽい雰囲気があって、実に良い感じです。外国人観光客相手のお店は大変でしょうけど、日本人観光客からみればむしろ大歓迎。
適当に自分用お土産をいくつか購入した後は、本日のお宿へ移動です。
今回は東急ハーヴェストクラブ京都鷹峯の部屋が確保できたので、京都市内を大きく横断して鷹峯という地域へ移動します。
まずは地下鉄烏丸線の四条駅から北大路駅まで移動し、そこからめんどくさいのでタクシーでひとっ飛び。
半年ぐらい前に有馬温泉で泊まった、有馬六彩の系列ホテルです。
チェックインして部屋に移動しようとすると、フロントで「お部屋へはスロープカーに乗って南館へ移動してください」という案内が。案内されるがままに移動すると・・・
これがスロープカーか! 本館と南館は少し離れていて、段差もあるので、このスロープカーを使って移動するようです。もう少し傾斜がきつければ直接つながるエレベーターで接続されていただろうし(有馬六彩がそれ)、逆に傾斜がなければブリッジでつながっていたと思われます。地形を生かした面白い移動手段ですね。
部屋も広く、ミニキッチンにIHクッキングヒーターまであるので、ここで生活しようと思えば生活できてしまいます。連泊するほど資金も暇もないのが悲しいところですが。
また、併設されている大浴場は京都では珍しい天然温泉であり、当然ながらサウナや露天風呂もあって満足度が非常に高いです。宿泊者のみ入浴できるためか利用客も少なめで、全体的に小綺麗でデザインセンスも京都らしさがあって大変快適でしたね。これは連泊してずっと入浴していたい!
・・・
翌日は、近場の京都の名所をいくつか訪問してみました。
宿を出て徒歩で金閣寺方面へと歩いて行くと、まず目に付く地名が「衣笠開キ町」。
あの一部で有名な衣笠開キ町の砂防ダムです。とはいえ、以前ほどアングラな雰囲気は払拭されてきたような気がしますな。
そのまま金閣寺の前を抜け、立命館大学の脇を進んで行くと、龍安寺が見えてきたので、こちらへ立ち寄ってみましょうか。
誰もいない!
龍安寺の有名な庭園も混雑していないので、ゆっくり眺めることができます。午前中は天気悪かったのが残念でしたけど。
新緑の時期あたりに訪問したら良さそうだなぁ。その頃も観光客が少ない状態だったらまた訪問しましょうか。らんでんカードと共に(笑)
龍安寺前からバスに乗って三条河原町まで移動し、軽く昼食を食べてから、今度は清水寺方面へ行ってみましょう。
知恩院へつながる道。この辺は祇園や八坂神社から近く、そこそこ混み合っている場所だったはずなのに、ほとんど誰もいない状態。
土曜日の昼間だというのにこれ。
これならばと、次に向かったのが知恩院の隣にある高台寺。
個人旅行の日本人観光客がちらほらいるだけの静かな境内が楽しめました。これぞ日本人が求めている京都の姿ではないでしょうか・・・???
次は二寧坂へ・・・
さすがにここまで来ると、そこそこの混雑。
でも土曜日の午後でこれなら、人は減ってるんだろう。
ってところで時間切れになってしまったので、清水寺本体には立ち寄らず、三条駅へと戻って京阪経由で新大阪へ移動して、新幹線で帰ったのでした。
おまけ
ありがとう700系 pic.twitter.com/Y4FBpzKvUw
— iwasaki_p (@iwasaki_p) February 15, 2020
個人的に700系はコンセントがないのと、何も考えないで乗ると喫煙席にぶち当たる可能性があったから、あんまり乗りたくなかった(笑)