NISHISAITAMA PROJECT

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山陰道で今福線跡巡り

前回からの続きです。

巡りってほど巡ってはいないんですけど、津和野を出発した後は、少しずつできあがっている山陰自動車道などを使って日本海沿岸を軽くドライブしてきました。


津和野から国道9号線を北上していくと、島根県西部の町、益田市へと到達します。ここから日本海沿岸を東へ進んでいきます。



おや? 高速道路の入口らしきところを発見したので行ってみましょうか・・・と思いきや、あっという間に終点です! いずれは国道9号線に沿って京都まで高速道がつながるとは思いますが、この感じだとまだまだ完成まではほど遠いような気がします。まあ、鉄道とは違って自動車道の場合は何らかの闇の力によって強引に作られるようなこともあるので、近い将来完成しそうと言えばそんな気もしないでも無いですけど。

益田市内を抜けてしばらく行くと、国道9号線沿いの道の駅「ゆうひパーク三隅」が見えてきたのでお立ち寄りしてみることに。日本海も眺めてみたかったので、ちょうど良かったです。

駐車場に車を止めて、豪快な日本海の荒波を眺めていたら・・・



おお、山陰線の特急だ! たぶんスーパーまつかぜ



JR九州の特急に比べると華やかさがないとはいえ、ローカル線を快走する特急は独特の風情があって素敵です。たまには乗ってみたい!


さて、こちらは自動車での移動ですので、引き続き国道9号線を先へ進んでみます。

途中でまた中途半端に完成された山陰自動車道のインターがあったので乗ってみたところで「浜田港IC」というインターチェンジを見つけたので、なんとなくここで降りてみました。

浜田港からさらに伸びる大きな橋を渡ります。



橋を渡りきったところにある瀬戸ヶ島という地区で小休止。



防波堤によじ登って日本海を眺めている図。



浜田市内から架橋されている島で、防波堤では広島方面からやってきた釣り人達で賑わってます。

少し身体も冷えてきたので、最後に昨年も訪問した美又温泉に立ち寄って帰ることにしました。

浜田市内から美又温泉へ続く道を走っていると、道路脇に鉄道の廃線跡らしきものを発見。



正確には廃線ではなく未成線であり、元々は現在も広島から太田川に沿って北上している可部線が将来的に延伸してここを通って浜田まで行くはずだった今福線という路線の成れの果てなのです。話しによると、それなりに路盤は完成していたので、もう少し頑張れば鉄道が走る路線として開通していたっぽいのですが、仕方ないですね。



昭和45年に完成した鉄橋。せっかく作ったのに鉄道が一度も走ることもなく、道路にも転用されることも無く放置されているとは寂しい光景。というか冷静に考えてみると、これはもしや税金の無駄遣いなのでは・・・頑張って設計して、架橋したのに、使われないまま放棄されるって、この作業に携わった人は良い気持ちしないだろう。

Googleマップの航空写真を見てもはっきりとわかります。



さらにもう少し近辺を捜索してみると、トンネルを発見。



線路を敷いて信号システムを整備すれば鉄道が走りそうな状態まで作っているんだから、少し整備すれば浜田から旭町ぐらいまで鉄道を通すことは容易かと思われます。ただ、人口希薄地域の山陰地方で、さらにその山陰地方の中でも人口も観光資源も少ない地域だし、つい最近、近くを走る三江線が廃止になったような土地柄なので、さすがに鉄道の需要はないでしょう。でもこれ、完成していれば浜田と広島を僅か50分程度で結んでいたと言うから、その光景は見てみたかったような。おそらく、北陸新幹線が開通する前の北越急行ほくほく線のような路線になっていたと想像できます。

未成線をしばし眺めたあとは、未成線に沿って移動して、目的の美又温泉へ。



昨年に引き続きの訪問です。なかなか良い温泉なのですが、今回はあろうことか、サウナが故障中で使えないとのこと(今はもう大丈夫だと思います)。その代わり、サウナが使えない代わりに160円する入浴剤をもらえたし、車で訪問するとサウナ後のビールが楽しめないので、それほど問題なかったですね! 温泉自体はとても良かったですよ!

この美又温泉は今福線の未成線からは少し離れているとはいえ、近くには駅もできる予定もあったと考えると、もしかしたらふらっと鉄道で立ち寄ってビールを飲んで帰るようなことも可能だったと思われるし、やはり鉄道が完成しなかったのは残念でならないなぁ。

そして浜田自動車道経由で広島へと帰ったのでした。

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