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頓原ラムネ銀泉と廃線となった三江線

12月のとある土曜日、山陰地方が雪で閉ざされる前に島根の温泉にでも行ってこようかと思い立ち、ちょろっとレンタカーを手配して島根県飯南町にある温泉へ訪問してきました。

広島から飯南町へは、国道54号線をひたすら北上すれば自動的に到達できますが、せっかくなので通ったことのないルートで行ってみることに。

 
広島ICから山陽道に入り、飯南町方面とは逆の東へ移動し、直後にある奥屋PAでハイウェイスタンプを一つだけ確保。

 

奥屋PAのすぐ隣にある志和ICですぐに高速を降りて、失礼ながらこれといった特徴のない東広島市北部を通る県道やら国道375号線を乗り継ぎ三次へ。そして三次からは国道54号線に合流して飯南町へと進んでいきます。



念のためスタッドレスにしておいたものの、まだ路面凍結するほどではありませんでした。

そして飯南町の中心地の一つである頓原に到着です。ここに目的の温泉があります。



頓原ラムネ銀泉。国道から少し入ったところにあるため、気をつけないと通り過ごしてしまう可能性大です(というかナビ設定しなかったので2回も通り過ごした)。

www.ramune-ginsen.com
この温泉は名前の通り湯質が炭酸泉の温泉です。天然炭酸泉の温泉はこれだけでも珍しいのですが、さらに浴室内に掲げられている説明書きによれば炭酸ガスと炭酸水素イオンが混在しているという極めて珍しい温泉であり、しかも源泉掛け流しという贅沢なものとなっています。

受付の案内では「本日の温泉の色」なる掲示があります。日によって温泉の色も変わってくるらしく、いろんな意味で他では見ることができない温泉であることには違いありません。

実際に入浴してみると、炭酸泉の温泉特有の体中に泡がまとわりつく感覚や、少しスーッとするさわやかな感じが続き、いつまでも入っていられそうなとても良い温泉でした!

ちなみにこの温泉、湯船はそれほど大きくなく、洗い場も4つ(3つだったかな?)しかないのでお客さんが5人いたら窮屈になりそうな感じでした。でも、近隣に目立った観光地もない島根の山の中という場所柄か、土曜日のお昼時に訪問した時も数名の地元客が入浴していたぐらいで特に問題なかったです。そういう意味では、まだまだ無名の温泉なのかもしれません(石見銀山出雲大社からも少し離れてる)。

・・・

温泉に入るという今回の目的も済んでしまったので、あとは帰るだけです。

ただ来た道を戻るというのも味気ないので、山を一つ越えた島根県美郷町経由で帰ってみましょう。こちらは、2018年3月に廃線となってしまった三江線が通っていた町です。



三江線の粕淵~口羽間は高規格な区間だったので、まるで幹線路線ような高架橋が続いています。せっかくこんなすごい線路を作ったのに廃止にしてしまうには勿体ない・・・とはいえ、不便で使う人がいなかったから廃線となってしまったので仕方ないと言えば仕方ないですね(三江線は三次から口羽を通り、粕淵からまっすぐ北へ山を越えて大田市まで行くような国道375号線に沿ったルートだったら、今とはまた違った人生を歩んでいたのではって思ってます)。



有名な宇都井駅への道は土砂崩れか何かの影響で通行止めだったのでそこは迂回し、ちょうど2年前の12月、自分が最後に利用した三江線の駅である思い出の江平駅へと行ってみました。

ic-yas.hatenablog.com

↑2年前当時の記事



駅の脇にある踏切りは撤去され、ホームにはロープが張り巡らされて立ち入り禁止となっています。でも、線路自体はまだ撤去されていないので、今ならまだ観光鉄道やトロッコ遊具で遊ぶような施設として使えなくはなさそうです。ただ、実際にはお金的に難しそうなので、しばらくしたら全部撤去されて、あわよくばサイクリングロードとして活用されることでしょう。

その後は2018年12月現在も運休中の芸備線に沿って三次から広島へと移動し、自宅へと戻ったのでした。

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