NISHISAITAMA PROJECT

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芸備線全線乗りつぶし

仕事の関係で急遽九州に出張となったので、これを活用しない手はないと、東京→岡山→新見→三次→広島→九州という寄り道ルートで切符を手配し、未だに乗った事のなかった芸備線の超閑散区間や三次から広島までの区間を一気に乗って来ました。

 

7時半頃に東京駅を出発した新幹線に乗り込んで、まずは岡山までひとっ飛び。

 

 

 

 

ここで山陽本線経由で伯備線へと乗り入れる伯備線に乗り込みましょう。

 

本来なら社会人の余裕を見せつけるためというか、往復の交通費が支給されている強みを生かして、特急やくもに乗ってみようと時刻を調べてみたら、ちょうど接続していた各駅停車の新見行きが最速かつベスト接続だったため、そちらに乗る事に。

 

・・・

 

実際に乗ってみるまで知らなかったんですけど、伯備線は倉敷から新見の先まで高梁川に沿って走るため、眺めがなかなか良いんですね。というのも、この区間は東京行きサンライズ出雲で通過したことがあるのですが、サンライズ出雲が走行する時間帯は夜中なので真っ暗だったってこともあり、この辺の景色はまったく知らなかったのです。

 

 

しかも伯備線は特急や貨物もガンガン走る幹線であるためか、線路の状態も良く、各駅停車であってもその恩恵を受けて快適に飛ばしていきます。これなら無理して特急乗らなくても正解だったかもしれません。どっちにしろEX-IC(正確にはe特急券)を使っているんで乗り継ぎ割引なんてのも無かったわけですし。

 

 

新見からは今回のメインイベントとなる芸備線にお乗り換えです。

 

 

芸備線は広島の都市部の方では非電化とはいえ本数もかなり多く、通勤通学路線として使われている一方、広島駅から100km以上も離れた岡山県側では本数が大変少なく、新見〜東城で1日5〜6往復、東城〜備後落合に至っては3往復しかないという超閑散区間、輸送密度も8人/1日(つまり1日8人しか乗ってない)で、人を乗せる事を拒んでいるようにしか思えない路線なのです。

 

日曜日の午後、備後落合へと抜ける2本目の列車ということもあって、乗客数はそこそこ。主に東城駅へ向かう地元の人と、乗る事が目的としか思えない乗客を15人ほど乗せて出発です。

 

 

残念ながら座席に座れなかったので、最後部の広くなったところで後ろの風景を眺めていました。まあ、ここはここで好きなポジションなのでいいんですけども。

 

東城までもローカル色はかなり強くその秘境っぷりに圧倒されていたのに、その東城を超えるとさらにその度合いが強くなります。

 

 

これだけみると、今は亡き森林鉄道のトロッコ軌道のようだ。

 

 

でも、線路の土台(?)がしっかりしているところでは軽快に飛ばすためか、近くを走る三江線に比べれば扱いは良いのかもしれません。

 

・・・

 

徐々に雪深くなっていき、分水嶺を超えたあたりで超閑散区間の終わりとなる備後落合駅に到着です。

 

 

前回も2月の同じぐらいに訪問したのですが、そのときに比べてかなり雪が少ないのは今年が暖冬だからでしょう。

 

改めて木次線に乗りたい気持ちを抑え、三次方面に行く芸備線にお乗り換え。この辺の接続はそこそこ良いし、同じく1日3本しか来ない木次線への接続も良いので、案外この辺の鉄道旅行は苦労せずにできるのかもしれません。しかしながら、どちらも本数は少ないし、車両も小さくロングシートがほとんどをしめるキハ120系ってやつなので、この辺は改善して頂きたいところではありますが。

 

 

備後落合を抜けると、その直後の15km/h区間を除けばあとはもう至って普通のローカル線といった感じで、特筆すべき点もあまりありません。しかも備後落合から西は1日に7本前後走っているという事もあって、地元の人の利用もそれなりにあるようです、いや、1日に7本も結構少ないぞ・・・

 

 

そして三次駅に到着です。ここで改めて三江線に乗りたい気持ちを(略)、広島方面へ行く芸備線にお乗り換え。

 

 

この先が一番利用客が多そうなのに、この先は何故か国鉄時代を彷彿させるような超旧型車両の登場です・・・! しかも快速です!

 

まるで国鉄時代の急行のような快速みよしライナーに乗って広島駅を目指します(2007年頃までは急行みよしとして運行されていたとのこと)。芸備線も志和口駅から下深川駅安芸矢口駅あたりまで来ると、超閑散区間では想像もつかないぐらいに乗客数も多く、それこそ都市部の通勤電車並みの混雑となるほどの盛況ぶりをだしています。おそらくこの辺の乗客がいるからこそ、芸備線が存続できているのでしょう・・・

 

そして広島駅到着です。

 

 

ここから先は再び新幹線に乗り換えて、出張先の小倉を目指しました。

 

次回は九州出張の帰りにお立ち寄りした離島について軽く紹介できればと思います。

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