宿に戻ってから翌日の計画を立てようと地図を見てみたところ、北見を中心に楽しめそうなことといえば、
1.オホーツク沿岸を北上する
2.網走市内を中心に観光する
3.知床まで足を延ばしてみる
の3つぐらいしか思いつかなかったので、東に行くほど天気もよさそうということもあって3の知床巡りにしてみました。
小雨が降る北見市内を朝早く出発し、玉ねぎ畑の中をまっすぐ知床へ。
カーナビなどを参考にしつつ、ふらふら走っていると釧網線らしき線路を発見! そしてその線路沿いに走っていくと濤沸湖という湖があったので、さっそく立ち寄ってみると・・・
馬?
馬だ!
少し天気も良くなってきたので、オホーツク海でも眺めたいなぁとあたりを見回してみたら、フレトイ展望台という展望台を見つけたので、ちょいとお邪魔してみました。場所的には、浜小清水駅のすぐ横です。
あの上に見える▲がそれです。
入場料無料というか、そもそも管理人さえ不在だったので、突撃してみるとあっさり最上階へ到達。そして・・・
おおっ、オホーツク海だ!!
っと、こんなところでもたもたしている暇はありません。いち早く知床へ向かいましょう。というか「北見にいるし、知床でもいてみるかー」って適当なこと言ってますが、130km以上離れているので、このブログ見て「北見に泊まって知床観光やろうかな」とかは考えない方がいいですマジで(感覚的には、東京に宿泊して静岡観光、名古屋に泊まって大阪観光するような感じ)。
で、車をさらに東へ進めていくと、知床観光の基地にもなる斜里町が見えてきます。ここでも寄り道しておきたいところがあったので、これまた往復20kmほど寄り道を。
斜里といえば、かつて国鉄根北線が走っていた土地で、その廃線跡がほんのわずかだけ残されています。それが、終点の越川駅のちょっと先にある、第一幾品川橋梁という鉄道橋です。
こんなに立派な橋梁を作ったならば。ぜひとも鉄道を上に走らせていただきたかった! まあ、走らせたところで大赤字で大変なことになっていたと思いますけど。
また、話によるとこの第一幾品川橋梁は人柱伝説があるとかで、夜来たらちょっと怖いかもしれません。10人以上が工事中に殉職したらしく、それが全く使われることなく放棄されるってのは報われないし、そういう亡霊が出てもおかしくない気がしないでもないです。とにかくも、丑三つ時には近づきたくないところでした。
・・・
さて、やっとこさ知床へ向けて出発です。知床半島北側の国道を法定速度で飛ばしていきましょう(レンタカーなので速度超過は速攻でつかまりそうなので)。
途中、オシンコシンの滝という有名な滝があったので、滝めぐりを趣味としている俺は当然のように見物へ。
知床に限らず、北海道ってなんでこんなにいろんな種類の滝が豊富なんだろうか。埼玉とかまともな滝なんてほとんどないぞ・・・
そしてオシンコシンの滝からさらに数キロ先の知床の北側の町、ウトロに到着です。ここで軽く昼食です(どこも観光地価格っぽかったので、セイコーマートで弁当食った)。
ここから車で少し進んだところにある、フレペの滝にもお立寄り。また滝かよ!
知床自然センターの駐車場に車を止め、原生林の中を20分ほど歩くと・・・
これか! 日本国内とは思えない不思議な光景ですね。なんでも崖の上部から水が噴き出しててそれがそのまま海に流れているとかで、川にはなっていないとのこと。あと、写真を見てもわかるとおり、展望台からでもあんまりよく滝は見えません。観光船に乗れってことか。
再び車に乗り込み、知床の奥地へ・・・
知床に来たならば、知床五湖トレッキングでしょう! ということで、知床五湖フィールドハウスにやってきました。ここで、軽くレクチャーを受けることで、知床五湖へ近づくことができます。
「ヒグマ出るから注意しろよ! 先週も出てるぞ!」とさんざん脅されながらも、いざ歩き出してしまえば観光客も多く、そこまで心配するほどのものでもなかった・・・のかな。いや、実際にはかなり緊張感を持っていた方がよさそうなんですけども。
原生林の中を1時間近くかけて歩くコースで、途中には知床五湖と呼ばれる5つの湖があります。あいにく天気が悪くなってきてしまったので、眺め的にはイマイチでしたが、それでも、知床の原生林の中を存分に歩けるのは素晴らしい。今度はぜひ天気の良い6月ぐらいに訪問したいところではありますが、ちょっと東京からふらっと行けるようなところじゃないのが痛い。
しばらく進むと、高架木道なる木でできた高架橋に出ます。この辺の草原は、大昔は牧場だったとのことで大自然というわけではないとはいえ、今となってしまえば自然の一部分といっても過言ではないですね。ここも、晴れていればもっと眺めがよかったんだろうなぁ残念。
ちなみに、高架木道だけなら15分ぐらいでおいしいところのみ無料で楽しめるため、あんまり歩きたくないし、びた一文払いたくないけども知床五湖に来たエビデンスを残しておきたいって人は、ここだけ来ると良いと思います。
・・・
知床五湖トレッキングを終えたところで、まだ時間が少しあったのでもう少し知床の奥まで行ってみました。ウトロ側の車で行ける最奥の場所に、滝がそのまま温泉になっているカムイワッカの滝と呼ばれているすげぇ滝があるという情報を得てしまったので行ってみることに。
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ダートな林道を15㎞ぐらいだったか爆走すると到着です。
早速手を突っ込んでみると確かに暖かい。これは全裸になって飛び込みたくなるものの、いかんせん生ぬるいし、しかも滝になっているゆえ下手すりゃ流されてしまいかねない・・・なので、このときはそのまま写真撮って引き返してしまったのですが、帰宅後に調べてみたら、この滝は普通に素足で入って、そのまま上の方まで這い上がっていくと適温になっている部分があって、そこに浸かっても良いとのこと。知らなかった!
その後は来た道を引き返し・・・・
夕暮れになるとエゾシカが出てきますが、今回のように軽自動車でドライブしていると、本当に危険。こいつらが突っ込んできたら間違いなく死ぬのは俺。
エゾシカの猛威をかいくぐりつつなんとか斜里町内まで戻り、この日は斜里にある安宿で1泊となりました。