NISHISAITAMA PROJECT

傘 傘傘⊂⊃/ ̄\ ⊂⊃ 傘傘傘傘

谷川岳縦走、そして天神平へ、水上へ

翌朝、日の出と共に起きると、思いっきり霧の中・・・と思いきや、目の前には雲海が!

 



山の上で迎える朝といえばこういう風景でしょう。朝焼けもなかったみたいなので、今日は晴れそうで良かったです。って、また灼熱の太陽の中、重い荷物を背負って山登りかよ...好きでやっているんだからいいんだけど<ある意味、山登りってドMな趣味だよな

日の出と共に朝食を作り、日が高くなる前にテントを手早くたたんで出発~

今日の予定は、蓬峠から茂倉岳や一ノ倉岳を通って、谷川岳本体へ行き、そこから山登りに興味のない人でもご存じかと思われる天神平スキー場を経由し、水上へ行く、スタンダードなコース取りです。

では、まずは茂倉岳へ。



あいにくの曇り空だけど、そのおかげで風も心地よく、さわやかな高山を楽しむことができました。ま、上り坂はこれでもかというぐらいきつく、荷物も食料が減った代わりに、テントや寝袋が水分を吸い込んでいるため、相変わらずの重さ。もう、運動不足の身体には堪えるぜ!



そうこうしているうちに、茂倉岳に到着。思いっきり雲の中です!

特に見る物もないので、適当に休憩を取ったあと、さらに南へ・・・

一ノ倉岳も相変わらず雲の中だったので、同様に軽く休憩とをったあと、さらに進むと、突然雲が晴れ、目の前に現れたのは...!!



ノゾキ。

これは何かというと、山の上から谷間を覗くことができるポイントです。

高所恐怖症の人なら絶対に除くことができないと思うけど、そうでない人ならぜひ覗いて欲しいこの眺め。



中央に見える白い部分は雪渓ですよ雪ですよ。このクソ暑い8月のこの時期に、まだ雪が残っている! さすがは一ノ倉沢。この80年ぐらいの間に700人以上の死人を生み出しているだけのことはあるな...一ノ倉で検索すれば、悲劇の遭難をつづったHPがゴロゴロヒットするほど、この谷で命を落とした人は多いのです。

ちなみにこの写真を撮影している俺。新潟側から突風が吹いたら、俺の命は完全になくなるような状況で撮影しておりますよ<死ぬぞ

あまり時間もないので、ノゾキはこの程度にして次の目的地に急ぐことに...うおっ! これは凄い。



見事なまでに美しいトリカブト! 猛毒です! もう人生に嫌になったら、この花を食べれば、一ノ倉沢にダイビングしなくても即成仏できます。てか、こんなに完璧な状態で咲いている野生のトリカブトを見たのは初めてかも。

そうこうしているうちに、今回の目的の一つの谷川岳のメインの峰に到着...って、人多すぎ!



この辺は、水上からロープウェイを使えば、比較的簡単に来ることができるため、大変混雑しております。俺みたいに、裏側から丸一日かけて、重い荷物を背負ってきた人なんてほとんどいないな...まあいいんだけどさ。

でも、谷川岳のメインの峰だけあって、やっぱり眺めは最高ですね。人が多いのがアレだけど、こればっかりはしょうがないでしょう。



もう一つの谷川岳のメインの耳に到着するも、やっぱり人多すぎなので、軽くスルー



ここまで来たら、あとは下るだけ...なんだけど、重い荷物を背負っての下りは、ある意味登り以上にきつい! 体力は使わないけど、少しでも気を抜けば転倒し、しかも荷物が重いので、下手すりゃ骨折なんて事もざら。

だから慎重に慎重に...



もう、この草原を転がっていきたい感に苛まれるけど、そんなことしたら確実に魂が天空へ行ってしまいます。



途中にあった「天狗のたまり場」。ここにいたのは天狗でも射命丸文でもなく、人。あらゆる困難が科学で解決するこの平成の時代、天狗などは存在せず、いるのは人間なんですね。まあ、天狗がいたところで俺は困るんだけどさ!

転がるようにして山を下っていくと、目の前にはスキー場が!

これがあの有名な、谷川岳天神平スキー場(の夏の姿)です。



夏場は夏場で、リフトだけは動いているみたいですね。そのおかげで、楽して山を下れるわけですが。

ロープウェイに乗って下山し、待ち合わせしていた路線バスに乗って向かった先は水上駅



やっと帰ってきたヽ(゚Д゚)ノ



その後は電車を乗り継ぎ、無事に怪我をすることもなく帰宅することができました。

いやー、久々のテント持っての泊まりがけの登山はなかなか堪えたけど、2日間にもわたって120%の力を出し切ってデカイ山に登っただけあって、何とも言いようのない達成感を味わうことができたね。

天気に恵まれたってのもあるけど、とても満足のいく良い登山だったから、また機会があったら、こんな感じの激しい登山に繰りだそう!

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